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菱垣廻船と樽廻船

先日、桜満開の両国、『江戸東京博物館』に行ってきました。
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わたしゃ4~5時間じっくり見学して、それなりに楽しめましたが、

高校生の我が娘にそのことを伝えると、「あそこ、おもしろくねえ~~」とのたまう。

中学校時代に授業の一貫でいったらしいが、中高校生にとっては面白くないでしょうな。


やっぱり、ついつい『菱垣廻船(ひがきかいせん)』の模型に眼が行ってしまいます。
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上方と江戸の間の交易を支えていた船です。
船の側面の菱形模様が特徴で、それが『菱垣廻船』の名の由来とか。
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上方から大消費地江戸へ酒・米・干物・和紙・織物などの物資輸送に活躍していました。

しかし、積み荷が揃うまで出港を待ったり、途中の港に寄りながら交易をして、

徐々に江戸に向かうという航海だったために、上方から江戸まで数か月間もかかる

ことも多かったそうです。

そのため、せっかくの灘の酒も輸送中に変質してしまうことが多かったそうです。

その後、酒樽を効率よく詰め、船荷が海水に濡れにくい構造のお酒専用船

開発されました。 それを『樽廻船』といいます。

『樽廻船』は酒を積みこんだら、極力寄港せずに江戸へ向かったため一週間~10日ほどで、

気候と風向きが良ければ4~5日で江戸に到着できたようです。
菱垣廻船と樽廻船_f0193752_23434738.jpg


当時もっとも評価が高かったのは灘の宮水(硬水)で造られた灘の酒。

そのお酒が早く、大量に、安定した品質で運ばれるようになったため、日本酒の消費量

はますます高まったと思われます。

現在の灘の酒といえば工業化著しく、味わい深いお酒が少ないことは残念です。



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by sakenihon | 2009-04-12 23:57 | 日本の歴史  

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