『寺田本家』 五人娘 自然酒 純米吟醸

以前にも何度かこのブログで取り上げさせていただいた、千葉県香取市の寺田本家

もう300年以上続く歴史のあるお蔵ですが、記録に残っている限りこの数百年は

男の子が生まれたことがない家系だそうで、そんなことも関係して銘柄は『五人娘』。

このお蔵は生もと造りです。
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現在のお酒の大多数を締める”速醸もと”の作り方は、発酵の過程で工業的に

作られた乳酸を添加しています。

それは石油由来の物質なんだとか・・・

寺田本家ではこの乳酸添加を”添加物”と位置づけて否定しているのです。

f0193752_12474826.jpg"無添加”という表示はその意味。

あくまで自然発酵にこだわると”生もと”

しかないというのが蔵元の考え方です。

酵母も蔵付き酵母が自然に降りてくるのを

待つという、本当に昔ながらの製法に

こだわっています。

全国に"生もと”のお酒は数多くありますが、

協会酵母を使った"生もと”も存在します。

ところが、寺田本家ではこれも否定。

あくまで菌の自然な働きでの造りに

こだわっています。


普通は酒母室を始め蔵内はアルコール等の薬品で消毒しますが、ここでは水洗浄のみ。

なんと酒母室の窓が開いていて、外の原っぱがみえるのです。

これでは雑菌や野生酵母が入ってしまうのでは?とハラハラしますが、本来の強い

酵母の働きは火落ち菌までも取り込んで発酵過程の中で消化してしまうという

ことのようです。

確かに山廃もとが始まる明治以前のお酒造りはこいうふうだったのでしょう。

さて、そのお味はというと純米吟醸といえどもアミノ酸の塊りで濃厚。

古酒のような干しブドウやバニラっぽい香りも感じますが、本当に多種多様な

香りと旨味が襲ってきます。

多分、他のお酒には入っていないアミノ酸が多数混入?しているのでしょう。

かなり強烈ですので、最後のお酒として呑んでいただくようにご案内しています。

かなりクセの強いお酒ですが人気はあって、お蔵でも完売状態。

搾ってすぐの出荷はせず、秋まで熟成させて出荷するというのも昔ながら。

ですから、この季節から秋までは品切れが続くのだそうです。

さなぶりの一升瓶ももうなくなりそうです。

今のうちに探して仕入れておきましょうか・・・・


このほか、『醍醐のしづく』と『むすひ』という、これまたとてつもなく変わった

お酒もありますが、それについてはまた次回に。


3月14日に寺田本家と『不動』の仁勇鍋店(じんゆうなべだな)合同の

『お蔵フェスタ』が開催されます。

昨年は2万人以上の人で小さな田舎町があふれました。

仕込み途中の寺田本家の酒蔵も見学できますので、興味のある方は是非。

=>昨年のお蔵フェスタの模様は2009年3月21日~24日の記事をご覧ください。 



『浦和 和酒処さなぶり』のHPへ 



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by sakenihon | 2010-02-05 13:19 | さなぶり  

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