さなぶり焼酎は『粕取焼酎』

先日の木内酒造さんの『酒造り体験講座』の休憩中、売店コーナーで

こんな説明書きを見つけました。
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早苗の饗(振る舞い)の祭りと書いて”さなぶり”。

早苗饗はさなぶりの当て字の一つです。(ここではさらに”祭”という字まで加わってますが)

田植えの後で庄屋さんや地主さんが小作農を集めてお酒を振る舞ったという

意味では的を得た当て字だと思います。

で、その早苗饗(さなぶり)に日本酒よりも、その酒粕から造った焼酎を飲んでいたというのは、

当時のお米の貴重性を考えると、うなずける気がします。

小作農が日本酒を飲み放題とは考えにくいですもんね。

田植えの季節と粕取り焼酎の醸造は季節も符合します。

そう考えると、早苗饗(さなぶり)で粕取焼酎が飲まれていたというのは信憑性があります。

だとすると、この種の焼酎はさなぶりのメニューには不可欠ですよね。


f0193752_33372.jpg木内酒造の米焼酎(実際は粕取り焼酎)は

袋吊り搾りの大吟醸の酒粕を使って

造られた大変上質な焼酎です。

スッキリとしていて、大吟醸の薫りもほのかで

大変上品な仕上がり。

さなぶりの焼酎メニューで、粕取りを充実させたいと

思っていた矢先でしたので、即定番化決定です。

でも、早苗饗(さなぶり)で飲まれていたのは

こんな上等なものではなかったでしょうね。



【追記】

大変残念なことに第二次世界大戦の直後、物資の不足から薬用アルコールなどを

混ぜた粗悪な焼酎がでまわり、それを『カストリ』と呼んでいたそうです。

それを飲んで死亡した人もいたとか・・・

そのため”粕取焼酎”が粗悪なものとの誤解が今でも残っています。

木内酒造さんが『米焼酎』という表記で商品化されているのは、そんな誤解を

避けるためではないかと思います。

現在多くの酒蔵から粕取焼酎が発売されていますが、その多くは粕歩合の高い

旨味をたっぷりと残した大吟醸酒の酒粕から造られた贅沢な焼酎です。

粕取り焼酎の風味をご存じない方は是非お試しください!





『浦和 和酒処さなぶり』のHPへ 


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by sakenihon | 2010-11-14 03:50 | さなぶり  

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