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富山市のお酒 『羽根屋 特吟 中汲み』

今週は連日静かなさなぶりが続いてしまいました。

そんな状況を喜ぶお客様が多いんです。

たしかにお客様にとっては貸し切り状態のさなぶりは贅沢空間なんですねえ。

喜んでいただければ、まあいっか・・・・

そんな状態なんで、お酒の回転が少し滞っています。

でも、あと一合くらいの瓶が増えています。

そろそろ一気に変わりそうです。


そんな残り少ない一本を今更のご紹介。

富山県富山市の富美菊酒造さんの『羽根屋』の特吟 中汲み。

五百万石の45%精米で『特吟』の『吟』が入っているから吟醸造りでしょう。

普通なら大吟醸。その中汲みですから、かなり高スペックです。
富山市のお酒 『羽根屋 特吟 中汲み』_f0193752_3462488.jpg


富美菊酒造さんのメインブランドは『富美菊』なんですが、蔵元後継者の

羽根常務さんが頑張って立ち上げた純米酒中心のブランドが『羽根屋』。

すべてのお酒を大吟醸酒を造る時と同じ、限定給水で手間を掛けて丁寧に仕込み

小ロットタンクでじっくり丁寧にゆっくり発酵させているのが『羽根屋』です。

その中でも大吟醸造りで中汲み(中取り)のお酒ですからね。


気になるのが『特吟』という表現。

気になるので羽根さんに直接電話して聞いてしまいました。

精米40%の大吟醸酒が他にあるので、45%精米のこのお酒は『特吟』を使ったそうです。

「吟醸酒と大吟醸酒の間」という意味合いなのでしょうかね。

もう一つの疑問は、この『羽根屋』にはなぜ醸造用アルコールを添加したのか?

ということです。

『羽根屋』は基本的に純米造りですが、羽根さんは吟醸酒におけるアルコール添加を

お酒造りの一つの技術としてとらえていて、否定するものではありません。

高度なアルコール添加は、お酒の香味を引き出したり、キレを良くしたりという

有効性があります。

その技術の蓄積と習得のためにこのお酒は敢えて醸造用アルコールをほんの少しだけ

添加して造ってみたんだそうです。

『羽根屋』はまだまだこれから伸びる銘柄。

今でも十分旨いお酒ですが、試行錯誤しながら、

毎年毎年もっといい酒になってゆく銘柄なんですね。

そのためにはこういう『遊び』も部分も必要だし、呑み手にとっては楽しみなところ。


で、このお酒の感想。

9号系の酵母を使っていますが、吟醸香はほのかで控えめ。

日本酒度+7でキリッ。 

極めてキレのいい、透明感のある富山らしい辛口大吟醸。

邪魔にならない食中酒としても秀逸ですが、食中では少しもったいないかな?

これは、今が旬の富山湾産の”ほたるいか”のコクのある旨みとともに

楽しむべきお酒でしょう。

ことしの富山湾のホタルイカは大振りでプリップリ。旨いもんねえ。

羽根屋が残り僅かなのが残念だぁ!



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by sakenihon | 2011-05-21 04:36 | さなぶり  

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