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さっそく佐賀酒 『鍋島 三十六萬石』

ただいま千葉県に大雨洪水警報発令中!
ホント凄い雨。 空は真っ暗。
道が河になってます。

でも、広島~北部九州の大雨はこんなものじゃなかったんでしょうね。
被災された地域の方々にはお見舞い申します。

といいながらも、今日も能天気にお酒です。

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本日は(気になってる)佐賀県のお酒。
とにかく飲んでみようと、探してきました。

富久千代酒造さんの『鍋島三十六万石』という銘柄。
300石ほどの小さな酒蔵のようです。
先日、銀座の庫裏さんで飲んだ能古見の馬場酒造さんと同じ、
鹿島市の酒蔵さんです。

のんべえにはお初の銘柄。
当然、佐賀鍋島藩から取った銘でしょうが、のんべえはつい、
『化け猫騒動』を思い出してしまいました(笑)。

精米歩合55%の特別純米酒です。
純米酒が得意なお蔵さんらしく、酒屋の方のおススメ。

「佐賀の酒は甘口」という話がありましたが、それは普通酒の傾向であって、こうゆう特別純米レベルになると当然ながら、ことさら甘口ということはないようです。
(そりゃそうか・・・・)

今夜、開栓予定です。
ゆっくり味わってご報告させていただきま~す。



購入場所は「酒の大枡 雷門店」
浅草雷門のすぐ脇の路地にある酒屋さん。
マイナー銘柄の品ぞろえがいいというイメージがありますのでときどき覗きます。
お酒の販売処の横にSakeBarがあるので、チョイ飲みして買えるのも便利です。
買った4合瓶を500円で持ち込みもできるらしいです。 いいですよね~~
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by sakenihon | 2009-07-30 19:16 | 本日の一献  

日本一の酒蔵密集地はどこ?

明治初期の一時期には3万もの酒蔵があったそうです。
今のコンビニの店舗数にも匹敵するほど。
どんな田舎街にも2つや3つの酒蔵があった時代があったんですね。

そんなことを考えながら、現在の酒蔵分布を調べてみました。
すると、大変意外な結果が出てしまいました。
各都道府県の面積と酒蔵の数から作った、『都道府県別酒蔵密度』のランキング。
上位には当然、新潟県、秋田県が・・・・・・・・ところが!

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なんと!都道府県の面積対比で酒蔵数が多いのは、福岡・佐賀・滋賀なんです。
これは、驚きの結果ではありませんか?

特に、焼酎大国九州の2県がワンツーというのは全くの想定外。
もう少し調べてみようと、福岡県と佐賀県の酒蔵地図を・・・
(共に各県の酒造組合のHPより)
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どちらの県も、南部の有明海~筑後川沿いに酒蔵が集中しています。
二つの県をまたいだ、狭い地域に60ほどの酒蔵が集中している様子がわかります。

このエリア、間違いなく日本一の酒蔵密集地ですね。
なんで焼酎王国九州でこんな現象が起こるのか?
まったく理解不明ながら、すごく嬉しい!
すぐにでも行ってみたくなりました。

戦前は炭鉱が多かった場所で、需要は大きかったのでしょう。
筑後川の水運を利用して大陸への輸出が盛んだったという説もあるようです。
でも、どうして現在でもこんなに酒蔵が存続できているのか? 不思議です。

以前から佐賀の日本酒消費量が多いのが気になってましたので、このエリアは私にとって今後の研究対象になりそうです。

のんべえの出身地は福岡県福岡市。
たしかに、子どもころには近くに酒蔵があって、その店先で「角打ち(かくうち)」がありました。
当時のオヤジたちがスルメなんかを肴に、店先で立ち飲みしてました。

でも福岡を離れてすでに30年。
現在の福岡市では焼酎が絶好調で日本酒の影は薄いのです。

なのに県南部にはこんなに酒蔵が残っていたなんて・・・・
福岡県南部の久留米市~大牟田市付近の日本酒動向。 調べてみたいと思います。

帰省の際に足を延ばしてみます。
もう3年帰ってないが・・・・
帰省の予定、作ってみます・・・・(そこまでやるか?)




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by sakenihon | 2009-07-29 02:08 | その他いろいろ  

五味って? 辛口って?

「辛口本醸造」のくだりに、ひとこと補足です。

人間の舌で味を感じる部分のことを味蕾(みらい)といいます。
舌の上にあるプチプチした小さなイボですね。
味蕾が感じる味覚とは、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味でこれを五味といいます。

五味の中には『辛味』がありません。
人間が辛いと感じるのは、味ではなくて舌への刺激だそうです。
ピリピリヒリヒリの刺激を辛いと感じるんだそうです。

ですから、『辛口の日本酒』という表現は変なんです。
辛口と感じるのは、アルコールの刺激が強い場合や甘みや旨みが相対的に低い場合です。
悪く解釈すると、「このお酒にはたくさんアル添してますよ~~」と言ってることになります。
本来、日本酒はお米のデンプン質を利用していますので、甘くて当たり前。
甘みが少ない酒はありますが、辛い酒はないはずなんです。

辛口のお酒といわれると、まゆにつばを付けたくなってしまいます。


ちなみに『辛口の酒=うまい酒』の常識が出来上がったのは、アサヒスーパードライからだとか。
それまでは、ビールにも辛口とかドライがいいなんて常識はなかったそうです。
それ以前に『辛口』って表現は一般に使われていたのかな? 
「辛口の批評」とかはあったかも・・・

それが日本酒にまで波及して辛口神話が生まれたとは・・・・テレビCM恐るべし!


甘さを感じるのは味覚の中で最も原始的感覚なんだって。
だから赤ちゃんは甘みしかわからないんだって。
成長するにしたがって、いろんな味覚を持てるようになる、『舌が変わる』ってそういうこと。

日本も戦中戦後の貧しかったころには甘みがもっとも珍重されて、お酒もめちゃくちゃ甘口になったらしい。
その反動もあって、経済発展とともに甘み離れが進んで現代に至った、なんてことをどこかで読んだような、聞いたような・・・・




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by sakenihon | 2009-07-28 02:38 | その他いろいろ  

本醸造酒のアルコール添加

いろいろ、誤解を招いていないか心配しながら書いてます。
ご意見がありましたら、ご自由にどうぞ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

前回、前々回とアルコール添加についてダラダラと書きなぐってしまいました。
『のんべえはアル添肯定派なんだな。』と思われそうな内容になったかも・・・・
なんと、今日もアルコール添加の話題が続きます。(今日でおしまい) 

【本醸造酒について】
『本醸造酒』のアルコール添加制限は、『醸造用アルコールが白米重量の10%以下』です。
その際の醸造用アルコールのアルコール度数は100%換算です。
白米は精米後、洗米前のお米のことと理解しています。

一升瓶一本分のお酒にその約半分の白米が使われると仮定すれば、一升瓶一本の本醸造酒の中には、最大で約3分の1の醸造用アルコールが使われている計算になります。
(アルコール15度換算)
それだけの醸造用アルコールを添加すれば、アルコール刺激が強く辛口の酒になるのは当たり前か?

本醸造酒のラベルには『辛口』の記載が多いですね。
そのようなお酒は規定上限までの添加され、アルコール臭さがはっきりでているという先入観があり、敬遠しています。

アルコール添加を極力抑えた優れた本醸造酒も多いと思います。
しかし、のんべえの経験の浅さゆえあまり多くは思い当たりません。
三重県の清水醸造さんの特別本醸造酒『笙』がオススメです。
長谷川酒店で取り扱いの『作シリーズ』では『作 和乃智』が同等のようです。

これは、余った原酒がブレンドされているのでは?
余ったといっても吟醸・大吟醸主体の余りもの・・・・・
地方の酒蔵の普通酒の中にはこんな”高級ブレンド酒”があることは事実です。
それらは普通酒としか表示できず、100%地元消費用です。
(山形のある吟醸蔵の方から直接聞いた話です。)

清水醸造さんの場合、純米吟醸酒主体の蔵ですので、特別本醸造は違和感を感じます。
そこで、純米原酒のブレンドに少しだけアルコールで調整したものを、特別本醸造の表示にしているのでは?、と勝手に想像しています。
当たっていれば、流行の『お得な、訳あり商品』の一種ですね。
違っていれば、心より謝罪です。
できれば、直接確認したいっすね。


【普通酒について】
普通酒となれば、半分以上が焼酎というのが当たり前とか・・・・
日本酒なのか日本酒風味の焼酎なのかわかりませんね。
大手の居酒屋で扱われている『日本酒』などは本当にひどいものが多いですね。
あれは日本酒ではなかったかな?

しかし、普通酒の中にもアルコール添加を抑えているものもあるようです。
アルコール添加を抑えても精米歩合が70%を超えれば普通酒表示になります。
また、精米歩合60%で本来は吟醸酒なのに、吟醸造りではないために、無表示(=普通酒)になっているものがあります。
そういう酒を見つけると酒蔵の真面目さと自信を感じます。
蔵元のラインナップの都合だけで普通酒にしているお酒もあるようです。

普通酒にも手を抜かず、コストと酒質を併せ持った普通酒を造ってくれる酒蔵が、地方の地元消費を支えているのではないかと思います。
そう考えると、『アルコール添加=悪者』という単純な図式ではいけないように感じますし、普通酒だからといって切り捨ててしまうのは勿体ない。

しかし、そういった地元で飲まれる普通酒は都市部の酒販店にはなかなか並びません。
理由は・・・
地酒専門店に来る消費者は普通酒を求めない。
酒販店も酒蔵も、販売単価アップのためには純米・吟醸を販売したほうがメリットが多い。
酒蔵直取引では低単価の普通酒は、送料がかかってしまい問屋経由の仕入れになる。

したがって、私たちの目に留まるのは、専門店での特定名称酒か、スーパー・ディスカウンターでのパック酒的普通酒の二極の商品になりがちです。
これだけ流通が発達しても、地元でしか飲めないお酒が多いのかもしれません。

いい普通酒としては、 菊姫の『菊』豊杯の『ん』などが思い浮かびます。
そして、青森酒蔵巡りで訪れた黒石市の中村亀吉商店の『玉垂(たまだれ)』 もよかった。
ところが、この普通酒『玉垂』は中村亀吉商店のHPにも紹介されていないんです。
つまり、地元の人用の酒だってことです。 (関連記事⇒《黒石のお酒》
こうゆうことって、あるんですね。

こんど酒蔵周りをしたときには、特定名称酒は都内で手に入る酒販店を聞いてきて、飲み歩くのは普通酒にしてみたいと思う今日この頃・・・

『いまどき、普通酒がおもしろい!?』

 以上で、『アルコール添加』の話題は終了です。
 自分の頭の整理の意味が大きな記載で、本当に書きなぐりです。
 これから少し校正しなくてはと思います。
 お気付きの点、おかしな箇所、なんでも結構ですのでご意見がございましたらお願いします。



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by sakenihon | 2009-07-27 22:19 | 日本酒の作り方  

あっぢぃ~~

今日は、あっぢぃ~~~~~っす。

近くのイオンに涼みに行ってきます。




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by sakenihon | 2009-07-26 11:32  

『獺祭』は なぜアル添しない?

アルコール添加にはお酒の増量の目的とは別に、モロミから味と香りを引き出す効果があると前回書きました。

では、山田錦100%使用の『獺祭』にアルコール添加を行えば、もっといい酒になるのでは?
『獺祭 純米大吟醸』ばかりでなく、『獺祭 大吟醸』もあっていいのでは?
せっかくの山田錦が勿体ないではないですか?

そんなことを考えて、昨年の蔵訪問の際に旭酒造の桜井常務に率直に聞いてみました。
『アルコール添加はしないんですか?』 と。

すると、常務の返答は・・・
『うちの子(蔵人)たちは難しいことはできないんです。
いろいろさせると間違いの元ですから・・・』

意外な返答にビックリしました。 
随分な謙遜だなあとも思いました。

しかし、約1年経って考えると、この言葉の裏にある意味が少しわかるようになった気がします。
今、のんべえが思いつく『獺祭が純米100%を貫く理由』は以下の4点です。

【 ①本当のアルコール添加はけっこう難しい 】
単に量を増やすのが目的であれば、添加のタイミングとか添加量は計算すればでるのかもしれません。
しかし、自分の目指した酒質を出すためのアル添となると、かなりの経験が必要な職人技になるのではないでしょうか。
経験豊かな杜氏さんを抱えていない旭酒造さんでは、そのような高度なアルコール添加はやらない方が無難、という判断があったのかもしれません。

【 ②獺祭の目指すライトタイプの大吟醸にはアルコール添加は不要 】
しかし、本当に必要であれば、技術的なハードルは超えられるはずです。
それでも旭酒造さんがアルコール添加をしないのは、ユーザーが求める酒質との関係が大きいと思います。

獺祭は味も香りもライトタイプだと思います。
香りはメロンのような甘いフルーツ系がはっきりとわかるのですが、それほど強くありません。
味も濃厚さはなくて、サラリとした辛口で口当たりがよくて飽きがきません。
悪く言えば、米の旨みに乏しく腰がない。 要は日本酒らしさが少ないのです。
しかし、初めて獺祭を飲んだ人の感想は『日本酒じゃないみたーい!』と感嘆の声。
日本酒らしくない、腰がないことがプラスに評価されていると思うのです。
日本酒は嫌い!と言っていた人も『これなら飲める!』とスイスイ飲みますよね。

もし獺祭に、菊姫風のアルコール添加をすると、香りも風味も濃厚な大吟醸酒になるでしょう。
旨みは増す反面、米っぽさ、酒っぽさが増してしまい、獺祭らしさが消えてしまうと思うのです。
そうなると、重たくなった分、飲める量も減ってしまうと思います。

『菊姫大吟醸』と『獺祭大吟醸』、(値段は考えずに)どちらがたくさん飲めるか?
やはりライトタイプの獺祭のほうが消費が早いと思うのです。
私が社長でも、たくさん飲んでもらえる酒質を狙いますよね。

【 ③生産効率を上げるには商品アイテムの絞り込み 】
獺祭の商品ラインナップは極端に少ないですね。
普通酒、純米酒、本醸造酒、生貯蔵酒、生詰め、ひやおろし、古酒などなど一切ありません。
酒米は一つ、酵母も一つ、造りも一つ。

バライティーには乏しいものの、売れ筋に絞り込むことで、設備も少なくて済むし、手間も少なく、在庫も持たずにすむわけです。
ほかの酒蔵に比べるとキャッシュフローが極端に優れた酒造りを実現していると思うのです。
そのような経済的観点からも、アルコール添加などでアイテムを増やすことは全く余計なことなのかもしれません。

【 ④海外輸出にはアルコール添加は邪魔物 】
桜井社長は海外への市場拡大に非常に力を入れておられます。
獺祭の生産石高は2500石とききましたが、その中のかなりの量が海外へ輸出されているようです。
そのメイン市場となるアメリカの酒税法では、アルコール添加された日本酒は醸造酒ではなくリキュールとなってしまい、税率が上がってしまうらしいのです。
また、外国人へ説明するときにも、添加物をなくし米だけを原料としていたほうがいいようです。
海外対応から考えても純米100%には大きな意味があるのではないかと思います。


【結論】
以上のような4つの理由を考えたのですが、中でも②の理由が一番大事だと思います。
欧米化した現代の日本人の食生活と舌にマッチしているからこそ、獺祭は人気があるのだと思います。
だから海外でも受け入れられるのだと思います。

多くのユーザーの味覚にマッチしたお酒を、低コストで大量生産して安く販売する、それが獺祭のコンセプトであり、そのコンセプトのためにはアルコール添加は考えられないと思います。

菊姫は『菊姫らしさ』のためにアルコール添加を行い、
獺祭は『獺祭らしさ』のために添加しない。


ただそれだけだと思います。
アルコール添加が良い悪いではなく、酒造りの一つの高度な技法と思っています。
それがのんべえの結論です。


しかし、のんべえも 『やっぱり、アル添はマズイ!』 と良く感じます。
では、一般の普通酒や本醸造酒にはどれくらいのアルコールが添加されているのでしょうか?
次回はその辺のお話にしようと思います。

≪おまけ≫
アルコール添加を行っていない獺祭の酒粕には、旨みや香りがたくさん残っているはずです。
なんとも勿体ない! という想いは桜井社長も同じだったようです。
旭酒造さんでは、獺祭の酒粕を通年販売されています。
また、 酒粕を使って造った石鹸も販売されています。
貴重な酒粕を無駄なく使っておられます。




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by sakenihon | 2009-07-25 21:06 | 日本酒の作り方  

『アルコール添加』と『柱焼酎』

千葉は土砂降りでした。
しかし、今日は終日東京都内でふ~らふら。
都内はそれほど降りませんでした。
千葉と東京、近いようでけっこう天気や気温が違います。


さてさて、予告しておりました『日本酒へのアルコール添加』の問題についてです。

『アルコール添加』とは、「醸造用アルコールと呼ばれる甲類焼酎を仕込み中に投入する」こと。

その目的としては大きく分けて以下の4つだと思います。

① モロミのアルコール度数をかさ上げし、それを加水して薄めることで製造量を増やす。

② 腐造の防止

③ もろみ中の香気成分、旨み成分を引き出す。

④ もろみのアルコール発酵を強制停止させる。



特に①は第二次世界大戦前後の米不足を補うために、国が三倍増醸酒の製法を開発し、昭和24年にはそれを制度化し、酒蔵に対して半強制的に三増酒生産を推し進めた国策に端を発しています。極端なアルコール添加、合成清酒の大増産のスタートです。

今では無茶苦茶な政策と思うでしょうが、当時の日本の経済状況の中では仕方がなかったか・・・

しかし、現在の日本はそんな時代ではないのですから、そのような発想での酒造りは止めてほしいし、続ければ消費者離れを加速させるだけです。
かさ増しが主目的の醸造用アルコール添加には、のんべえは反対です。(当たり前か・・・)


しかし、この三倍増醸酒の出現以前にも古く江戸時代から、日本酒の仕込みに焼酎を用いることは行われていました。
それは『柱焼酎』と呼ばれる、日本酒造りの一つの技法です。
当時は連続蒸留法はありませんでしたので、甲類焼酎ではなく、酒粕から造った粕取焼酎や米焼酎等の乙類焼酎を添加していました。
その目的は、当時の酒づくりで多発していた『火落ち』『腐造』を防止することでした。

焼酎を使うと腐造を防ぐだけでなく、酒自体の味や香りがしっかりとすることも知られていました。

モロミの中には多くのアミノ酸によって構成された香気成分や旨み成分が含まれています。
ところが、これらの成分はアルコールには溶けるが、水溶性ではないのです
したがって、普通にモロミを搾って酒粕とアルコールを分離しようとしても、日本酒のアルコール度数が低いために、それらの成分の多くは酒粕側に残ってしまいます。

しかし、そこに高濃度のアルコールを添加すると、香気成分や旨み成分はその高濃度アルコール中に溶け出すのだそうです。
高濃度アルコールが、モロミから成分を引きずり出してくれるともいえますね。
結果としてお酒の香りや旨みが増すことになるのです。

(ウイスキーを水割りにすると香りが増すのも同じ原理。度数が下がることで、アルコール中の香気成分が揮発するためにおこる現象です。)


ですから、三増酒のアルコール添加と柱焼酎とはその目的が全く違うのです。
現代では腐造はほとんどなくなりましたので、香気・旨み成分の引き出しがアルコール添加の主目的であるべきなのです。
特に吟醸酒では、その命ともいうべき香気成分抽出には重要なファクターです。
高濃度アルコール(=焼酎)をうまく利用して、酢酸イソアミル(バナナ・メロン香の元)やカプロン酸エチル(リンゴ香の元)などの大事な香気成分を効率よく抽出するのです。

さらに、大吟醸酒などではもろみが元気であっても、目標のアルコール度、日本酒度に達した場合には強制的に発酵を停止させて、狙った通りの酒質に仕上げるためにアルコールの添加することも酒造の技術として存在します。(ビールやワインの世界にも存在する技術だそうです。)

上記のような高濃度アルコールの働きを理解すれば、菊姫さんの吟醸酒が全量アルコール添加であることも、また各日本酒鑑評会に出品されるお酒の80~90%が純米ではないこともご理解いただけると思います。


私の主観ですが、同じ銘柄・同条件の『純米大吟醸』『大吟醸』を飲み比べると、『大吟醸』のほうが、より旨みが豊かで香りの広がりも大きいように感じたことがあります。


つまり、『アルコール添加=絶対悪』ではないと思うのです。
問題はその目的と添加量(比率)、さらに添加技術ではないかと思うのです。


では、獺祭の旭酒造さんは、どうしてアルコール添加をしないのでしょうか?
その辺の話は、また次回。


以上、のんべえのわずかな知識と独断でお話を展開しました。
おかしな点、間違った点がありましたらご指摘ください。
間違いは即修正させていただきます。
よろしくお願いいたします。



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by sakenihon | 2009-07-24 01:57 | 日本酒の作り方  

獺祭 旭酒造に関する過去記事

『獺祭』という単語をタイトルに入れたからでしょうか、昨日は普段よりたくさんのアクセスをいただいたようです。
まことにありがとうございます。

ちょうど一年前の7月、めちゃくちゃ暑い日に山口・旭酒造さんまで遠征してきました。
その時に関する記事はこちらにあります。
参考にどうぞ・・・
(お酒に関する報告は19日の記事の方が詳細です。)

 2008年11月18日記事
   『山口の山奥の小さな酒蔵『獺祭』 かわうそ寄席』 
 2008年11月19日記事
   『獺祭(だっさい) 旭酒造の続き・・・・』

このブログを初めて間もないころの文章です。
すごく読みにくい文章となっておりますが、あしからず・・・
今も拙いですが




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by sakenihon | 2009-07-23 02:41 | その他いろいろ  

『獺祭』 と 『菊姫』 の違い

ちょっと、一言。

前々回の更新で、酒造りの考え方が『獺祭』の旭酒造さんと『菊姫』さんで似ていると書きました。


【似ている点】
① 最新設備を使いこなしている

② 仕込みの過程を数値データ化しようとしている

③ 全量山田錦を使用

④ 石高が2500石程度で家内工業の規模を超えている

⑤ 既存の杜氏制度ではなく、若い蔵人を自ら育てている

⑥ 鑑評会へ出品していない

あれほど正反対のお酒なのに、確かに似ているところがあります。


しかし、大きな違いがあることにも触れなくては・・・・

【相違点】
① 『獺祭』は純米100%、『菊姫』の吟醸酒はすべてアルコール添加

② 製造即出荷の『獺祭』、瓶貯蔵に価値を置く『菊姫』

③ 通年仕込の『獺祭』、寒仕込みの『菊姫』

などなど、大きな違いもあります。
出来上がるお酒が正反対ですから相違点があって当たり前です。

しかし、こうやってまとめてみると、この2つの酒蔵の個性が見えてきます。
日本酒の製造方法についての深い理解にもつながるポイントが多々含まれています。

しゃべったら、いくらでも時間がかかりそうです。
そのなかでも深い問題になりそうなのが『アルコール添加』

そこで、次回は『アルコール添加』というテーマを取り上げさせていただこうと思います。
このテーマは勇気が必要ですよね。

いろいろご意見をいただいてしまいそう・・・




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by sakenihon | 2009-07-22 01:48 | 日本酒の作り方  

本日の収穫

梅雨が明けて雨は減ったものの、カラッとしませんね。
湿気の多い南風の日が多くて、除湿機が今でも活躍しています。

久々に真面目な?お酒の話題から離れて、庭の状況報告です。

キュウリは順調に毎日2~3本できてます。
ついつい欲張ってしまい、大きくしすぎます。
4本の苗を買ったんですが、それぞれ違う種類だったので、いろんなキュウリが楽しめてます。
最近だんだん曲がるようになってきてしまいました。

トマトも同じく4種類。 赤と黄色、丸いのと紡錘形のものなどいろいろ。
今は黄色の紡錘形のミニトマトがよく取れて、食べても甘いと娘に人気です。
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ブラックベリーもいよいよ本格的に色づいてきました。

写真ではイチゴのようですが、2~3日後には真っ黒に熟します。

これからカーッと暑くなると、そのスピードも加速します。

去年は大豊作で果実酒もたくさんできました。

今年はどうなるか?


というわけで、今日の収穫はこんな感じです。
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食べきれないキュウリは浅漬けにして大量消費してます。
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我が家の浅漬けレシピ。(キュウリ300gのとき)
 ① 適当に皮をむき、半分か三分の一程度に切ってビニール袋に入れる。
 ② 塩5gを放り込み、ビニール袋をカシャカシャと振る。
 ③ 漬け出汁を入れてビニール袋の口を結んで冷蔵庫へ。(空気が入らないように)
    (漬け出汁=白だし25㏄+みりん5cc+酢1㏄+水70cc)
 ④ ときどきビニール袋の口を締めなおして空気を抜く。
 ⑤ 好みに合わせて、1日~3日漬けていただく。 
     3日たってもシャキシャキ感は変わりません。


ついでにチョットかわった、ヨーグルトヌカ漬。
少し前にテレビで見たネタです。
ヌカ漬けは糠の力で乳酸菌発酵を起こしているんだそうです。
ヨーグルトを使えば1日で簡単に糠漬けができるそうで試してみました。
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適当に塩をしたキュウリをヨーグルトに放り込むだけです。
たしかに糠漬けっぽい香りはしますが、酸味が少ないので本物よりサワヤカ。
糠漬けではなくて、別物として面白い。
ヨーグルトが余ったときにはいいかも・・・・・



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by sakenihon | 2009-07-21 02:48 | 木と花と野菜