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高温糖化酒母?

酒蔵通りを一周してレンタカーを駐車していた『王将』峰松酒造さんへ戻りました。

観光蔵で頑張っているところです。

観光バスのおばちゃま方がいなくなり、閑散としていました。

お土産品売り場の奥が酒蔵になっていましたので、遠慮なく見てきました。

造りは年明けからしか行わないそうです。

なんと現役の木製の槽(ふね)がありました。 
モロミが入った袋を並べてその自重で優しくお酒を搾る装置ですね。
上等なお酒を造る時に使います。
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昔ながらの木製の槽が現役とは、非常に珍しいですね。
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ヤブタ式もありました。 こちらはモロミに左右から機械的に圧力をかけて搾る機械。
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壁の黒板。
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『高温糖化もと?』 『55℃?』
なにやら意味ありげな単語の走り書き。 しかし、ほとんど理解できません。

ところが、この後お邪魔した天吹酒造の製造部長さんからの説明で、この黒板の意味が
わかってきました。

『高温糖化もと』 これが佐賀県の酒造りの特徴を表すキーワードだったかも・・・


「奥に社長が作った”昭和の部屋”があります。見てってください。」と案内されました。
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社長さんのコレクションのようですね。

このレコードを見るだけで社長さんの年代がわかります。
のんべえより2~3才上だな。 
面白いコレクション、ありがとうございました。


次回は『能古見』馬場酒造場さんへ寄ったあと、
天吹酒造さんへとまわります。



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by sakenihon | 2009-11-29 20:19 | 酒蔵めぐり  

肥前浜宿酒蔵通り

『東一』さんを外側からサラッと見た後、目指すは『鍋島』の富久千代酒造さん。

これまた首都圏で”佐賀の酒”の代名詞の一つです。

最初に前回もそれとなく書きましたが、今回はノーアポです。

したがってお蔵の中まで覗くことはできません。あくまで外観だけ。

期待しないでください。


JRの駅でいえば”肥前浜駅”、江戸時代は長崎街道多良海道の宿場町として栄えた

”肥前浜宿”というところに富久千代酒造さんはありました。

ところが到着して初めてわかったことなのですが、この街は酒蔵の超密集地帯。  

名付けて! 【浜中町八本木宿 伝統的建造物保存地区】 ≪通称:酒蔵通り≫
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国の重要伝統的建造物群保存地区となっています。 (岐阜の白川郷と同じです。)

このエリアにある酒蔵をリストアップしますと・・・
富久千代酒造   鍋島
峰松酒造      王将
水頭酒造場    萬壽亀
光武酒造場    金波(きんぱ)
幸姫酒造      幸姫(さちひめ)
飯盛酒造      乾盃(休造?)
中島酒造     (休造?)

全国区あり、地元中心あり、観光蔵あり、多角蔵あり、休造蔵ありの多種多様。
まるで現在の日本酒酒蔵のパターン展示場のようでした。

しばらく、街並みをお楽しみください。

王将の峰松酒造さんは観光蔵として頑張っています。
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この時もバス3台分のお客さん。
お客様はおばちゃま中心で、お酒のことより買い物に夢中
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金波の光武酒造場は企業として順調そうです。
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日本酒よりも『魔界への誘い』という焼酎のほうが目に付きます。
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休造中の中島酒造場。 これはこれで味がありますが、やはり寂しい。
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醤油の蔵もありましたが、こちらも営業の気配はありませんでした。
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乾盃の飯盛酒造さんも県酒造組合のHPに名前がありません。
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通りに並行して”浜川”が流れ、有明海に注いでいます。
ここで造られた酒は樽に入れられて川から有明海、そして九州各地へ送られたのでしょう。
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街の至る所に小さな清流が流れ、ここが酒造りに向いた地だとわかります。
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この酒蔵通りから通り一本隔てたところに『鍋島』の富久千代酒造さんがあります。
今では有名銘柄ですが、造り300石の小さな蔵。 
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すでに造りが始まっているようで、中に入っていけませんでした。
干してあるのは、お米を蒸す時に甑の下に敷くシート?
今朝使ったものを洗って干してあるのかな、と思いました。
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トタン張りでまるで町工場のような意外な景観。
気候も含めて酒造りに向いている環境とはいえません。
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しかし、いい酒を醸すお蔵に共通することは『整理・整頓・清潔』。
中は見れませんでしたが、外からでも何となくそれを感じとれるお蔵でした。
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結局、人の努力が逆況を乗り越えた結果のお酒なんでしょう。 鍋島は。
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by sakenihon | 2009-11-28 14:03 | 酒蔵めぐり  

佐賀の酒蔵 駆け足巡り 『窓の梅』『東一』『東長』

福岡県大川市のホテルを出発したのが午前8時。

もう一度佐賀県へ戻って、まわれるだけのお蔵をまわります。
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午後には天吹酒造さんへ見学のお願いをしておりますが、それ以外は全くの気まぐれ。

ホテルの横を流れる筑後川を渡れば佐賀県です。
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まず訪れたのは窓の梅酒造さん。

のんべえが子供の頃、”窓の梅”さんは街の至る所で看板を見ました。
テレビCMもやっていたように記憶しています。 
馴染みがある銘柄でした。 
きっと大きな蔵なんだろうと想像しながら・・・・

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確かに酒蔵というより”会社”という門構え。
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筑後川の支流、嘉瀬川の河堤脇に静かに建っていました。
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かつての繁栄のイメージとは少し離れた寂しい佇まい。 ちょっと残念。
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窓の梅酒造は元禄元年(1688年)の創業。

佐賀県内では最も古い酒蔵です。

一時の勢いこそありませんが、

年商から推測すると現在でも総石高は

2500石以上。

地元中心に消費される大手蔵です。





次に向かったのは『東一』五町田(ごちょうだ)酒造さん。f0193752_2532585.jpg

東一は東京でも時々みかける銘柄ですので、

何度か飲んだ記憶があります。

こちらは想像以上に立派というか、

大きな整然としたお蔵でビックリしました。 

やはり行ってみないとわかりませんね。 

撮影の被写体としてもいいお蔵でした。
まずは事務所へ撮影の許可のご挨拶。
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蔵の周囲は田んぼです。
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建物の壁面は黒く焼いた板張り。(防腐のため?) この地方の蔵の特徴のようです。
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窓の内側には断熱のためのウレタンが見えます。
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社名入り専用の樹脂パレット。 製造量の大きさと機械化が見てとれますね。
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実は、五町田酒造さんのすぐ隣にもう一つの酒蔵がありました。
『東長』という銘柄の瀬頭酒造さん。

『東一』と『東長』。 よく似てます。 
親戚蔵かな?と思って調べたら、五町田酒造の蔵元さんも名字は瀬頭さんでした。 
親戚なんでしょうね。

東長さんも負けずに大きな蔵です。
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手前が東長の瀬頭酒造さん。 向こうに見える黒い蔵が五町田酒造さんです。
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”五町田(ごちょうだ)”は土地の呼び名でした。
昔から広い田圃が広がっていたのでしょうね。
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外観だけをチェックして先を急ぎました。
お昼御飯はセブンイレブンのおにぎり。  
『久留米ラーメン風 焼めし』 ご当地アイテムを楽しみながら・・・・
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by sakenihon | 2009-11-26 03:39 | 酒蔵めぐり  

大川の寿司屋での会話


宿泊は筑後川のほとりの大川市。
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(プロットは佐賀県の酒蔵。筑後川から東側は福岡県です。)

ホテルに到着したときは午後8時を過ぎていました。 

お腹ぺこぺこ。 燃料(アルコール)切れ。

大川市は家具の町ですが、お隣の柳川とは違い観光には無縁の街。

繁華街、飲食店街の様なものはありません。

ビジネスホテルのカウンターの女性に教えてもらった近くの寿司屋に直行。 

残念ながら、レポートするほどのお店ではありませんでした。

でも、ちょっと面白い会話が・・・・・

板さん   「飲み物は何にされます?」
のんべえ 「日本酒は何があります?」
板さん   「?」
のんべえ 「日本酒の銘柄はなんですか?」
板さん   「清力ですが・・・」
のんべえ 「他にはないんですか?」
板さん   「ウチは清力だけです」

清力とは大川市の地酒です。

しかし焼酎は立派な別メニューがあって10種類以上の銘柄が並んでます。

なのに日本酒はたった一種類?  ここは”寿司屋”ですよ。 そんな馬鹿な!

「じゃあ、清力ください。」 というしかありません。

出てきた燗酒をチビチビやりながら、改めてメニューを見ていると、『冷酒  とんぼ』の表記。

”とんぼ”は明日行く予定にしていた若波酒造さんの”蜻蛉”という銘柄。

のんべえ 「とんぼ、あるじゃないですか!」
板さん   「とんぼは冷酒です。」
のんべえ 「?????」
板さん   「お客さんは日本酒って言ったでしょ! とんぼは冷酒です。」
のんべえ 「日本酒と冷酒は違うんですか?」
板さん   「日本酒はお燗ですから」

ようやく、ここまできて二人の間のちぐはぐな会話の原因がわかりました。

この地方で”日本酒”というと燗酒のことなのです。 これが常識だったのです。

いい方をかえると、日本酒を冷たい状態で飲む習慣はほとんどないのです。

だれが何と言おうが、日本酒は燗酒であって、冷酒は別物だったのです。


また新たな日本酒の風景が見えてきた気がします。

ここは日本有数の日本酒王国エリア。 

昔ながらの日本酒の飲み方、日本酒の常識がしっかり残っているのかもしれません。

ここでは日本酒を冷やして飲むなんてのは”邪道”。

おらが町の酒が一種類あれば、それでいいじゃないか。 昔からそうだったのだから・・・・・

そういわれたら、”おらが町の酒”がない私には返す言葉は見つかりません。 


今更ですが、酒の飲み方は百人百様、各地各様。

だからこそ『酒の向こうに日本が見える』んですな。

またまた、勉強になりました。
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刺身は全く大したことありませんでしたが、お皿や醤油差しは素敵でした。

さすがに土地柄ですね。



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by sakenihon | 2009-11-25 03:01 | 酒蔵めぐり  

松尾様の御利益? 矢野酒造さんとの出会い


有田で酒器を見ていたら、外は早くも薄暗くなってきました。

夏であればまだまだ明るい時間のはずなのに・・・・一日が短い。

今日の宿泊は筑後川の川辺の街、家具の街、大川。

しかし、直接ホテルに入るにはまだ早すぎる!

そこで、田栗酒店さんお勧めの矢野酒造さんに行ってみることに。

外観写真を撮れればいっかノリです。

到着したのは6時頃ですが、もう真っ暗。
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ところが、薄暗いお店の中に人影が・・・・・勇気を出して覗いてみようかな・・・ドキドキ。

「ちょっとお酒を見せていただいてもいいですか~~?」と恐る恐る大きな間口の玄関のなかへ。

「どうぞ~っ!」 と、温かい女性の声が返ってきました。 お蔵元の奥様でした。

酒蔵巡りの旅をしていること、田栗酒店さんから紹介されたことを伝えると本当に温かく迎えて

いただけました。 

ちょうど翌日にサガテレビの取材があるので、お蔵元と二人でその準備をされていたところでした。

すでに矢野酒造さんのブログにテレビ取材の写真がアップされてました。
一番左の方がお蔵元です。
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酒蔵の玄関横に”たつみの蔵”という20坪ほどのイベントスペースがあります。
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地元の人たちがコンサートを開いたりする場所に使われているそうです。
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古い掛け軸などとともに、京都の

松尾大社の宮司さんの書が

飾ってあります。

松尾大社は酒造りの神様で

「松尾様」として崇められています。

お願いしてやっと書いてもらえたと

奥様は大変嬉しそうでした。

のんべえのこの出会いも松尾様の

お導きなのかも・・・・

蔵元の矢野善紀様にお蔵の中も見せていただきました。

造りはまだスタートしていません。 12月からだそうです。

麹室です。
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ここでは”箱麹法”で麹造りがなされています。佐賀では”箱”が主流なんですって。

麹造りには”床麹法” ”箱麹法” ”蓋麹法”がありますが、ここで詳細説明は省きます。

それぞれの特徴はあるものの、要はいい酒ができればいいことなのですから。
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矢野酒造さんでは佐賀県の他の酒蔵と同じく、十数年前までは『竹の園』という銘柄で

普通酒中心の蔵でした。

それが、蔵元がある勉強会で上原浩さんと出会い、指導に従って蒸し以前のお米の下処理の

方法や道具を変えたことから、格段にいい酒が出来るようになったそうです。

そうして出来あがったのが純米酒『肥前蔵心』なんだと・・・・

しかし、残念ながら上原さんは一度も蔵を訪れることはなく、亡くなられたそうです。

現在酒造りを担う中村杜氏は、その経験と技術を近隣の蔵へも伝えるリーダー的な存在に

なっていると、田栗酒店さんから聞きました。

特定名称酒はタンクブレンドをすることなく、お酒によってタンク貯蔵・瓶貯蔵を使い分け

秋上がりの様子を見ながら出荷されています。

現在28歳の息子さんも酒造りに参加されるようになったことも、これから楽しみなお蔵です。

赤丸急上昇の可能性大の銘柄として『肥前蔵心』は要注目だと思います。


奥様は音楽のほかに物造りにも御興味をお持ちです。

不要になった駕籠に和紙を貼り、柿渋を塗って、このようなものを造られていました。
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『花も美しい 月も美しい  でもそれを  美しいと思う  あなたの心が美しい』

いいなあ~~ いいですねえ~ と繰り返していたら、気持ちは伝わるもの?

「持っていきます?」  

「えっ! いいんですかあ~~~ 是非!」

ということで、またまたいただいてしまいました。  

どうだ!どうだ! いいだろう~~~! って、自慢のお宝がまた一つ出来てしまいましたよ!

松尾様、ありがとうございます。

矢野酒造のお蔵元様、奥様、大変お世話になりました。
ありがとうございました。




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by sakenihon | 2009-11-24 01:17 | 酒蔵めぐり  

いきなりの出会い 『田栗酒店』さん

福岡でレンタカーを借りて、まずは陶芸の町”有田”へ。

高速道路が整備されていて、九州も便利になりました。

ナビに導かれて長崎自動車道を武雄北方ICで降りて、ひたすら有田へ。

すると途中、なんの変哲もない県道沿いに”何の変哲もない酒屋さん”。

ただ、”東一”などの銘柄がいくつか書かれた看板に一瞬目がとまりました。

一度は通り過ぎたのですが、気になり500mほど逆戻り。

「田栗酒店」さんという、昔ながらの酒屋さん。 でもチャンと冷蔵庫が見えたので店内へ。


この500m逆走が今回の最初の出会いを生みました。

「こんにちは~!」と御主人の明るい声に迎えられました。

結局、30分以上もお酒の話をなにやかや・・・・・

従来の普通酒中心の販売をあらためて、御夫婦で日本酒の勉強を一から。f0193752_1425419.jpg

徹底した温度管理の重要性に目覚め、冷蔵庫は0度以下に設定、

お酒は丁寧に新聞紙で包んで紫外線対策。

利き酒の力も磨きながら、自分たちが一番美味しいと思える銘柄に

出会ったそうです。f0193752_14513.jpg

佐賀県鹿島市、 矢野酒造さん『肥前蔵心』というお酒。

田栗さん御夫婦の惚れ込みはかなりのもので、蔵とも非常にいい関係に。

『肥前蔵心』は生生も多く、保存管理の難しさとタンク番号による

味のノリの違いの面白さなどの話で盛り上がりました。

今年の夏、マイナス管理の冷蔵庫の中のお酒さえ、暑さのためにわずかにヒネ香を発してしまい、

わずかな違いだけども売るべきではないと、十数本を廃棄する苦渋の決断。 

幸い蔵元に引き取っていただけたそうですが、なかなかできる決断ではありません。 

タンク番号によってヒネ具合が違うこともわかって、いい経験だったと・・・ 

”何の変哲もない酒屋さん”ではありませんでした。


今回、アメリカのコンテストでゴールドメダルを獲得したタンクの純米吟醸一回火入れを購入。

夜ホテルで味見してよと、御自分達用の”生生”を小さな瓶で分けていただける心遣いに感動。

ホテル到着後、早々に味見。 

爽やか華やか系の吟香とキレのあるしっかりとした純米の旨味。 

いいバランスです。 多分首都圏の飲み手の口にも合うタイプのお酒だと思います。

もしかしたらブレイクするかも?

隠れた、いい酒屋さんといい銘柄を同時に発掘してしまったようです。


有田で酒器を見た後、ナビには矢島酒造さんの電話番号を入力。

矢島酒造さんとの出会いは明日に続きます。



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by sakenihon | 2009-11-23 02:09 | 酒蔵めぐり  

福岡から帰ってきました

今日、帰ってきました。

留守中のポチ、本当にありがとうございました。 

法事ついでの酒蔵巡り、お土産話が多すぎて、なにから報告でればいいのやら・・・

北陸は少し中断して、九州の新鮮情報レポートをスタートしま~す。



まあ、なにはなくてもまずはラーメンで腹ごしらえ。
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”きくらげラーメン” コリコリきくらげがたっぷり。
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替え玉には”辛子たかな”をトッピング。 
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替え玉しても630円。 

うっぷ満腹。  さあ出発!



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by sakenihon | 2009-11-22 22:35 | その他いろいろ  

富山の夜


石川県津幡の久世酒造さんを後にして、向かったのはこの日の宿泊地”富山”。

昨年の6月に同じようなコースをたどった時に、ふらりと入った店にもう一度行きたくて。

富山駅前からほど近くに『シネマ食堂街』という飲み屋街があります。f0193752_4565480.jpg

終戦後の闇市の時代の雰囲気が残って、

まさにシネマに出てきそうな一角。

紛れ込んだら迷子になりそうな迷路。

その中に多くの飲食店が残っています。

その迷路の入口にあるおでん屋『茶文』

来年で50周年だそうです。

一人で初めて入っても二代目御夫婦が

温かく迎えてくれる店。

旨味濃厚な昆布だしおでんをビールとともにぺロリ。

あまりの空腹に写真を撮るのを忘れてしまいましたが、東京では食えないおでん。

お腹が落ち着いたところで日本酒へ。 『茶文スペシャル』の大吟醸を注文。f0193752_592024.jpg
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なんとこれ、満寿泉の大吟醸。 多分、茶文さん用にラベルを張り替えたんでしょう。

しっかりと旨味はあるのに舌の上をトロトロと流れる甘露の雫のよう。

いままで満寿泉を飲んで、甘さの印象はなかったのですが、この時はなぜか非常に甘く感じました。

多分、富山の昆布だしの濃厚な肴との相性がいいからなのでしょう。

500mlが空になるのに時間は掛りませんでした。


飲みながらカウンターの隣の方とすっかり打ち解けてしまいました。

大変身なりのいい、上品な老紳士といった感じの方です。

名刺交換させていただくと、なんと建設会社の社長さん。

お忍びで息抜きに来られていたようです。 (茶文さんはそんな店なんです。)


あまりに話が弾んで、日本酒が充実しているお店に連れて行っていただくことに・・・・

『真酒亭(まさけてい)』というお店。

少し頑固そうなオヤジがこだわってやってるって感じのお店です。

お酒も肴もお任せにしました。 一杯目は”富美菊” 二杯目は”よしのとも”。

共に純米酒。 かなり酩酊してましたので詳細は省略します。


肴のほうが印象に残ってます。

”せいこがに”です。 ちょうど今がシーズンの越前がにのメスです。
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内子・外子がたっぷり。   やった~!ッて感じ。  いや~贅沢。

そして、かわはぎ。 たっぷりの肝とともに。
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これまた、ぷりっぷり。肝は濃厚。 こんなのも初めてかも・・・・

いや~~~旨かったよ~。

これ、初対面の社長さんに結局御馳走になっちゃいました。

本当に御馳走様でした。  (こりゃ読んでる人から恨まれるな。)


完全に酩酊。 

フラフラでホテルにたどり着いた後の記憶は、全くなし。

デジカメに残った写真だけが、夢じゃなかった証拠となりました。



北陸に行ってきて、まだレポートも序盤だってのに、またまた旅に出ます。

今度は福岡。 のんべえの実家です。 法事での帰省。

しかし、せっかく飛行機代払って法事だけでは帰れません。

福岡と佐賀の筑後川流域の酒蔵密集地の探検もやってこようと思います。


ということで、次の更新は23日になってしまいます。  

では、いってきま~す。





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by sakenihon | 2009-11-19 06:15 | 本日の一献  

久世酒造店 七代目から聴いたこと

お酒もすばらしいのですが、このお蔵の先代(第七代)の蔵元さんのお話がとても面白い

ことも再訪させていただいた大きな理由です。

この日は現蔵元(八代目)は不在で、七代目が私の相手をしていただきました。

こちらが、七代目様。 
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御年八十有余才。

あの有名旅館加賀屋さんへの配達は今でも七代目のお仕事。 お元気です。

久世酒造店さんの包装紙。
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この絵も七代目の作。

『江戸寛政年間酒造の図』となってますが、昭和の初期までの酒造は基本的にこのスタイル。

七代目自身が実際に見て育った風景なので、大変精巧に書かれてます。

是非、クリックして拡大してみてくださいね。


次期蔵元九代目に酒蔵の中も見せていただきましたら、このようなものが目に留まりました。
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七代目が書かれた蔵の見取り図ですね。

手書きの温かさが感じられます。 このタンク番号は計画表上重要なもの。

中に『蔵人宿舎』という部屋があります。

こちらでは現在でも杜氏さんと二人の蔵人が能登からやってきて、この部屋に泊りこんで

蔵元家族とともに酒造りに取り組みます。 

今年も12月になるとやってきて酒造りが始まりです。 もうすぐです。

先代杜氏は現在の杜氏さんの叔父さん。 現杜氏の息子さんも蔵人として参加。

杜氏さんも家族ぐるみで代々、久世酒造さんの酒造りをしています。


七代目は同志社大学卒業。 その卒業が終戦と重なります。

終戦直後はGHQの指示で全国のほとんどの酒蔵が休造せざるを得なかった時代。

久世酒造も昭和27年頃までは本格的な酒造りはできなかったそうです。

その時期、東京北区滝野川の大蔵省醸造試験場に席を置かれていたそうです。

恩師は鈴木明治氏。 後の東京農業大学醸造学科創設期の主要教授の一人。

つまり、この七代目は醸造界のエリート。 ただ者ではないのです。

大学時代からずっと福島の大七さんの先代と一緒に学ばれたとか。 


お話をきいておりましたら、お酒造りは錬金術のようだなと思いました。

ほんとうにいろんなことを試されたようですが、まだまだ未練ありげ。

「ジアスターゼでも酒が造れると思うんだよ・・・・」と独り言のようなポツリ。

???? のんべえがついて行ける領域を完全に超えてます。


この錬金術がマイナスに働いたのが三倍醸造酒。

戦後「アルコールを8割入れて酒を造れと云われてね・・・困ったよなあ。」とまたポツリ。

でも、米の不足が招いた三倍増醸酒の時代が一番儲かったとは皮肉な話。

その頃の金沢花街での芸者遊びのお話も赤裸々に聴きました。

のんべえオヤジも顔が赤らむ内容。とてもここでは書けません。

そんなことやっても潰れなかったんですかあ?と目が点。 ホントに儲かったんだなあ。

この時期、全国の酒屋が浮かれてしまったんですよね。

その後のしっぺ返しは、あまりにも大きかった・・・・・・・・・・・・・というわけですね。

時代の生き証人のお話は、何を聴いても面白いものでした。


お土産をいただきました。
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お酒を搾る時に使う袋です。

昔使っていた麻でできたもので、防腐のために柿の渋が塗ってあります。

手触りは厚手のジーパンのようです。  これはのんべえの宝物になりますね。

修理しながら大切に使われていたことが見てわかりますね。

搾っている最中に破れてしまうと、その穴に杉の枝葉を突っ込んで応急処置したそうです。

その杉の枝葉の余りを使って蔵人が造ったのが”杉玉”の発祥だと聴きました。

現在の袋は化学繊維でできていますので、大変丈夫で衛生的。 手入れもずっと楽です。


この袋、現代のものよりずっと細い形状です。
「この袋にモロミをこぼさないように入れるのに使うのがこれだよ。」
と教えていただいたのが”キツネ”と呼ばれるこの道具
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お米を蒸す甑(こしき)の一番下の蒸気の出口において蒸気を四方に分散する道具。
”ネコ”と呼ばれています。底の面に蒸気を逃がす溝が掘ってあります。
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これは材質が変わっただけで、現在でも使われている小道具です。


とてもとても全ては書ききれませんので、これくらいで久世酒造さんのレポートはお終いです。
やはり長文になってしまいました。 ごめんなさい。
お読みいただきありがとうございました。


久世酒造店の皆さま、長時間お邪魔してしまいました。
大変有意義で楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございます。 
益々のご健勝と御繁栄をお祈りいたします。




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by sakenihon | 2009-11-17 01:19 | 酒蔵めぐり  

酒蔵めぐり 石川県津幡 長生舞

またまた、JR東日本の3日間12,000円乗り放題の『大人の休日倶楽部パス』利用で

旅に出てきました。 

行く先は北陸三県。 石川・富山は昨年に続き2度目です。

宿泊はネット予約の激安ホテル。

北陸はアパホテルの地元で助かります。 大浴場付いてるのがオヤジにはグッド。


金沢駅のホーム。  なんで”立ち食いたこ焼き”なんだろう・・・・?
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金沢駅で七尾線に乗り換えて能登方面へ。

七尾線は一時間に1~2本のローカル線。

まだ早い時間なのに、学校帰りの女子高生がいっぱい乗ってます。 テストかな?

東京の子とは違って純朴というか、かわいいですな。 おっと!アブナイオジサン?

いえいえ、自分ところの娘を思い出しちゃいましたよ。(うちも千葉の田舎ですから)
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金沢から津幡(つばた)~中津幡~本津幡と同じような駅名が続きます。

本津幡で下車。 無人に近い駅。 そこから歩いてまもなくで久世酒造店 。
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このブログでは何度も登場している『長生舞』と『能登路』というお酒を造っています。
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”本”津幡というだけあって、この地は北国街道に沿った金沢から一つ目の宿場町。

お店の前のこの通りが”北国街道”。 加賀の殿様もここを通って江戸へ向かったのですね。

かつてはこの通りに沿って10蔵以上の酒蔵が並ぶ酒蔵街だったそうです。
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このお蔵の面白いところは、蔵内の井戸の硬度7.62度の高硬水の水と、

数百メートル離れた『清水(しょうず)』の湧水から湧き出る3.07度の超軟水の

2種類の水を使い分けて酒造りを行っていること。

そしてもう一つは、1786年の創業以来自社田で造ったお米で酒造りを続けていることです、
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左が硬水仕込み。右が軟水仕込み。真中は酒母には硬水、三段仕込みには軟水と軟硬併用。

左側のお酒は今年のdanchu3月号にも掲載されています。

この3酒の飲み比べ、以前横浜古民家のイベントでやったら違いがわかって好評でした。

そしてお米。一番左が自家米「長生米」。真中は「山田錦」。右は「五百万石」です。
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玄米の大きさでは長生米は山田錦に勝るほどの大粒です。

「長生米」は昭和24年頃に第四代が山田錦と青森系の稲を交配させて開発したそうです。

当時は北陸では山田錦の栽培は難しく、寒冷地に強い品種を目指したのでしょうね。

精米後の比較です。(撮り方が悪くてすみません)
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長生米の心白(お酒造りに肝心なお米の中心部の白いデンプン部分)は山田錦より

ずっと大きいのです。 

悪いことではないのですが、心白部分はもろいので精米は55~60%止まりのようです。

ですから、長生米を使ったお酒はほとんどは吟醸ではなくて純米酒になってしまいます。

しかし、実際の口触りは大変滑らかなお酒です。


danchyuにも掲載されているのに首都圏でもなかなか知名度が上がらないのは、

多分大手の問屋さんとのお付き合いがないため?

自家米ということが製造量の制約になっているという”両刃の剣”になっているのかも・・・






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by sakenihon | 2009-11-16 21:04 | 酒蔵めぐり