本日の一献 《元日の一献》
ということで、取って置きの一本を開栓しました。
12月のはじめに買っておいたもので12月3日の更新でも紹介した四国高木酒造さんの
『豊の梅 大吟醸原酒 2002年』です。
広島県産山田錦を35%まで精米したお酒で、その年の日本酒観評会で金賞を受賞したもの
と同じタンクのお酒です。
それだけいいお酒を6年間も瓶詰状態で冷蔵保存したお酒です。
滅多に飲めるものではありません。
いつ開けようかと思っていましたが、年の初めに気合いを入れて開けることにしました。
お正月ですから肴には事欠きませんが、写真はのんべえの得意な肴、ホタテの粕漬け焼き。
口に含むとナッツのような香りとブドウに似たフルーツ系の香りがかなり濃厚に薫ります。
味はまず甘味を強く感じます。
レベルの日本酒度は+6度で辛口を示していますが、6年を経た今では―10度以上の甘口へ
変貌しているようです。
普段は日本酒を飲まないカミサンと娘にも舐めさせてみましたが、「甘いね」という感想でした。
無ろ過の原酒のために瓶詰後も発酵が進んで酒質が変わったのだと思いますが、具体的な
メカニズムまでは説明できません。
酸味もわずかに残っているので甘ったるさはありません。 深い旨味やコクを感じます。
少し前に紹介した『満寿泉 全麹』の香り・味わい・舌ざわりにかなり似ていますが、全麹ほどは
甘くなく、こちらの方がさらりとして飲みやすいように感じます。
全麹はデザート向きでしたが、こちらは写真の「ホタテの粕漬け焼き」のような塩分が強い肴でも
かまぼこのようなあっさりしたものでも合いました。
「古酒」といっても本当にいろいろありますが、このお酒はかなり上品且つ上質な古酒である
ことは間違いありません。
元々が最上質な日本酒を低温で寝かせるとここまで深みが増すのか!という見本のような
お酒でした。
酒の神様、ごちそうさまでした!
正月早々贅沢なスタートを切らせていただきましたが、今年は『いかに低価格で上質なお酒を
いかに美味しく飲むか?』を真面目に??探究できるよう努力したいと思いまーす。
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by sakenihon | 2009-01-03 23:59 | 本日の一献