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『魔王』  のんべえ的楽しみ方

『魔王』  のんべえ的楽しみ方_f0193752_027980.jpgある方から、なんと『魔王』をいただきました。

のんべえの酒好きと経済的苦境を見かねてのことなんでしょうが、

まだまだ世の中には優しい方がおられるものです。本当に感謝です。


《このブログは日本酒中心ですが、日本国内で造られた『和酒』であれば

地ビールや焼酎などもこだわらずに取り上げさせていただくつもりです。》



九州出身ののんべえにとって、焼酎は学生時代から日本酒以上に馴染みのあるお酒です。

のんべえの若い頃、博多の屋台の焼酎は『さつま白波』『霧島』『雲海』が定番で、『いいちこ』

はブレーク前でした。

東京で焼酎といえば酎ハイ用の宝焼酎しかなく、「焼酎のロック!」なんて注文すると本当に

馬鹿にされていました。

その後の二度にわたる焼酎ブームで、昨今のように焼酎があふれる飲食店の風景は隔世の

感があります。

その第二次焼酎ブームの主役が『森伊蔵』『伊佐美』などとともに『魔王』でした。

鹿児島の芋焼酎で、原料と製法にこだわり生産量が限られているため、なかなか手に入らない

『幻の焼酎』として今も品質と人気を保っています。

幸せなことにのんべえはブームの始まったころに手頃な価格で魔王をけっこう飲んでました。

ほっこりとしたサツマイモの香りが口中に充満して、いかにも芋焼酎という感じです。

味自体は重厚ですが、舌触りはアルコールのピリピリくる感じが少なくて大変飲みやすい

滑らかさがありますので、従来の芋焼酎の野暮ったさを覆すようなお酒だと思います。

せっかくの魔王ですから、なにかのんべえらしい楽しい飲み方はないものか?と考えました。

そこで・・・・・・『芋』と『芋焼酎』でどうだ!?企画
我ながら、ちょっとアホっぽいかとも思いましたがやってみました。
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といっても、ただのおイモではありません!
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 サツマイモ三種!

まん中の黄色いのが『安納芋』
以前、 10月に紹介した蜜がしたたる糖度最高のお芋。

右側のが『種子島ゴールド』という紫イモ。  鮮やかな紫色でおいしそう!

カミサンは「ムラサキなのになんでゴールドなんやあ!」とわめいておりました。

そして、左側の白っぽいお芋が本日の主役の『黄金千貫』というお芋。

上質な芋焼酎の原料となるのが主にこの『黄金千貫』です。

国産で丹精込めて造られた『黄金千貫』は大量にできないために、『魔王』のような上質な焼酎

も量が限られるのです。

一時、人気が出た銘柄の焼酎が大量にスーパーの店頭に並ぶようになると、良質なお芋の確保

が間に合わなくなって、他の品種のお芋や海外産(主に中国産)や、冷凍のお芋を混ぜるように

なってしまいます。

表示は「黄金千貫使用」のままですが、使用率がぐんと下がり突然に味が格段に変わってしまう

ということが珍しくないというのが現実です。  大変残念です。


講釈が長くなってしまいました。 ごめんなさい。

まずは『安納芋』『魔王』
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まあ、想像通りのとびきり甘い安納芋と魔王は悪くない組み合わせです。

多少安納芋の方が濃厚で勝ってしまう感がありますが、十分楽しめる組み合わせでした。

次に『種子島ゴールド』『魔王』
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『種子島ゴールド』は初めて食べましたが、思ったほどの甘みも香りもなくて、ちょっと拍子抜け。

なんともコメントしにくい・・・・・・・というのが本音。 悪くはないけど期待が高かっただけに・・・・・

そして、最後が『黄金千貫』『魔王』
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焼酎造りに向いてるとはいえ、食べて美味しいかは別モノ。 

見かけもイマイチですしお値段も三種の中では一番お安めです。

正直なところ期待してませんでした。

ところが、ところが食べてビックリ! 甘さもあり、何といっても香り高い。

あの魔王から漂うお芋の香りで、大変お芋らしいお芋といった感じです。

我が家のくちウルサイ娘どもの評判も上々。

そうなると、当然のことながら魔王とも自然にマッチしてしまいます。

さらにおもしろいことに、今まで感じたことがなかった魔王の米麹の香り を感じたのです。

焼酎とはいっても、その発酵過程の最初は日本酒と同じくお米から麹を造ります。

いつも日本酒で親しんでいる、米麹の香りがほんのりと口の中で広がった瞬間は驚きと感動

でした。  

酒と肴があまりにも自然な組み合わせだったために、奥深い香りまで気づかせてくれたの

かもしれません。 

今まで焼酎を飲んで米麹の香りなんて感じたことがなかったので、大変感動的?な経験が

できました。 

やっぱりお酒は楽しんで飲まなくっちゃね! ん~~~~幸せ!


今回は魔王はオンザロックで楽しみましたが、次回はお湯割りを試してみたいと思ってます。






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by sakenihon | 2009-01-05 02:50 | 本日の一献  

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