『魔王』 のんべえ的楽しみ方
のんべえの酒好きと経済的苦境を見かねてのことなんでしょうが、
まだまだ世の中には優しい方がおられるものです。本当に感謝です。
《このブログは日本酒中心ですが、日本国内で造られた『和酒』であれば
地ビールや焼酎などもこだわらずに取り上げさせていただくつもりです。》
九州出身ののんべえにとって、焼酎は学生時代から日本酒以上に馴染みのあるお酒です。
のんべえの若い頃、博多の屋台の焼酎は『さつま白波』『霧島』『雲海』が定番で、『いいちこ』
はブレーク前でした。
東京で焼酎といえば酎ハイ用の宝焼酎しかなく、「焼酎のロック!」なんて注文すると本当に
馬鹿にされていました。
その後の二度にわたる焼酎ブームで、昨今のように焼酎があふれる飲食店の風景は隔世の
感があります。
その第二次焼酎ブームの主役が『森伊蔵』『伊佐美』などとともに『魔王』でした。
鹿児島の芋焼酎で、原料と製法にこだわり生産量が限られているため、なかなか手に入らない
『幻の焼酎』として今も品質と人気を保っています。
幸せなことにのんべえはブームの始まったころに手頃な価格で魔王をけっこう飲んでました。
ほっこりとしたサツマイモの香りが口中に充満して、いかにも芋焼酎という感じです。
味自体は重厚ですが、舌触りはアルコールのピリピリくる感じが少なくて大変飲みやすい
滑らかさがありますので、従来の芋焼酎の野暮ったさを覆すようなお酒だと思います。
せっかくの魔王ですから、なにかのんべえらしい楽しい飲み方はないものか?と考えました。
そこで・・・・・・『芋』と『芋焼酎』でどうだ!?企画
我ながら、ちょっとアホっぽいかとも思いましたがやってみました。
といっても、ただのおイモではありません!
まん中の黄色いのが『安納芋』
以前、 10月に紹介した蜜がしたたる糖度最高のお芋。
右側のが『種子島ゴールド』という紫イモ。 鮮やかな紫色でおいしそう!
カミサンは「ムラサキなのになんでゴールドなんやあ!」とわめいておりました。
そして、左側の白っぽいお芋が本日の主役の『黄金千貫』というお芋。
上質な芋焼酎の原料となるのが主にこの『黄金千貫』です。
国産で丹精込めて造られた『黄金千貫』は大量にできないために、『魔王』のような上質な焼酎
も量が限られるのです。
一時、人気が出た銘柄の焼酎が大量にスーパーの店頭に並ぶようになると、良質なお芋の確保
が間に合わなくなって、他の品種のお芋や海外産(主に中国産)や、冷凍のお芋を混ぜるように
なってしまいます。
表示は「黄金千貫使用」のままですが、使用率がぐんと下がり突然に味が格段に変わってしまう
ということが珍しくないというのが現実です。 大変残念です。
講釈が長くなってしまいました。 ごめんなさい。
まずは『安納芋』と『魔王』
多少安納芋の方が濃厚で勝ってしまう感がありますが、十分楽しめる組み合わせでした。
次に『種子島ゴールド』と『魔王』
なんともコメントしにくい・・・・・・・というのが本音。 悪くはないけど期待が高かっただけに・・・・・
そして、最後が『黄金千貫』と『魔王』
見かけもイマイチですしお値段も三種の中では一番お安めです。
正直なところ期待してませんでした。
ところが、ところが食べてビックリ! 甘さもあり、何といっても香り高い。
あの魔王から漂うお芋の香りで、大変お芋らしいお芋といった感じです。
我が家のくちウルサイ娘どもの評判も上々。
そうなると、当然のことながら魔王とも自然にマッチしてしまいます。
さらにおもしろいことに、今まで感じたことがなかった魔王の米麹の香り を感じたのです。
焼酎とはいっても、その発酵過程の最初は日本酒と同じくお米から麹を造ります。
いつも日本酒で親しんでいる、米麹の香りがほんのりと口の中で広がった瞬間は驚きと感動
でした。
酒と肴があまりにも自然な組み合わせだったために、奥深い香りまで気づかせてくれたの
かもしれません。
今まで焼酎を飲んで米麹の香りなんて感じたことがなかったので、大変感動的?な経験が
できました。
やっぱりお酒は楽しんで飲まなくっちゃね! ん~~~~幸せ!
今回は魔王はオンザロックで楽しみましたが、次回はお湯割りを試してみたいと思ってます。
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by sakenihon | 2009-01-05 02:50 | 本日の一献