にしんの昆布巻
『にしんの昆布巻』を買いました。
正月用にワゴンに山積みで販売されていた商品
です。
にしんの昆布巻が特別好きなわけではありません
が、裏面の表示の中に『おおっ!』という箇所が
あったので、思わず買ってしまいました。
『中国産の昆布』と『アメリカ産のにしん』が
原料ですが、生産地は『富山県』と
なっています。
『おおっ!』はこの『富山県』の部分です。
なぜ、この商品が富山県で造られているのか?
この理由、わかりますか?
ヒントは『北前船』。
本来は昆布もにしんも北海道の物産です。
かつて(江戸時代~明治初期)は昆布もみがきにしんも『北前船』という輸送船で北海道から
各地に運ばれていました。
その『北前船』の寄港地の一つが富山であり、運ばれた食材の加工の場所ともなっていました。
その名残りで富山県は現在でも『にしんの昆布巻』 『魚の昆布〆』や『昆布入りかまぼこ』
などの昆布加工品の生産が多く、昆布の消費量日本一だそうです。
福島県での酒の肴として有名な『にしんの山椒漬』。
こちらも山形県の酒田まで北前船で運ばれた「みがきにしん」を陸路で福島へ運んだこと
から生まれたもののようです。
実は、のんべえがいま一番興味があるのが『北前船』。
きっかけは富山の『満寿泉』の『舛田酒造店』さんへ行った時からはじまります。
『舛田酒造店』さんの生い立ちのHPをご覧ください。=> こちら!
実際に行ってみると驚くのですが、舛田酒造さんは海まで100mとないような場所にあります。
ここから『北前船』ってなに?という興味が湧きました。
少し調べてみると、日本各地の食材や文化を交易によって流通させ、日本人の味覚だけでなく
いろいろな文化の形成にも大きく関わっていたもののようです。
特に日本酒にとっては原料となる米の輸送、そして日本酒そのものの輸送にも大きく関係して
いることがわかりました。
各港での『北前船』の代理店的な役割を果たしたのが『廻船問屋』。
富山の舛田酒造店さんや愛媛の石鎚酒造さんの前身は『廻船問屋』だったとのこと。
直接にも間接にも日本酒と北前船は深~い関係があるようです。
北前船を調べてゆくと日本酒以外にも、現在の私たちの生活や文化のルーツがいろいろと見えて
きそうです。
まだまだ勉強中ですが、今年はつれづれに『北前船』をキーワードにしたネタもこのブログに加えて
ゆこうとおもいます。
よろしくお付き合いくださいませ~~
昔、北前船が停泊していたであろう岸壁には、外国船籍の貨物船。
積み荷は中古の日本車でした。
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by sakenihon | 2009-01-06 22:59 | 日本の歴史