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寺田本家 《発酵すれば元気になれる》

今回の酒蔵まつりは二つの酒蔵が合同で神崎町をあげてのお祭りだったのですが、

それにしてもすごい集客力でした。

主催者(神崎町)発表によると何と2万人!!

このご時世に東京からは2時間以上かかる千葉の片田舎の酒蔵まつりに、2万人!?

なぜ???

その謎解きになるかどうかはわかりませんが、寺田本家の蔵元『寺田啓佐(けいすけ)氏』
について少しご紹介します。

寺田本家23代目蔵元、寺田啓佐氏は婿養子。
元は電気屋さんの営業マン。
マージャン、パチンコ、競馬に競輪、ギャンブル大好き!
人生勝ち負け! 相手を負かしてナンボの人生!
三食カツ丼でもいい、お肉大好き!

蔵元となっても家電商品の要領で、いかにコストダウンして、楽に売るかばかりを考えて、
灘の大手蔵へバンバン桶売り。
造りはもちろん速醸、三増酒専門。

ところが、そこに日本酒の需要低迷。
蔵は倒産寸前。 蔵人からも見放される。
さらに、啓佐氏本人の体もおかしくなって、お尻が腐って危うく命を落としそうになった。

そこまで来てやっと気づいた。 何かが大きく間違っていたことに。
そして、生き方を大きく変えた。
『腐敗の生き方』から『発酵の生き方』へ。

酒の造り方もすべて見直した。
減農薬・無農薬の酒米と水を造ることからスタートし、速醸を止め、きもと造りへ。
売れなくれもいいから、コストにこだわらず身体にいいものを造ることだけを考えた。

そして行きついたのが『発芽玄米』からお酒を造るということ。
売れるとは本人も思っていなかった。
しかし、『日本一まずい』その酒は健康食品の販売ルートで受け入れられた。
それを飲んだ人から『血圧が下がった』『糖尿病が治った』という連絡が入ることに・・・

そして、いろいろな人の輪は『日本酒』という枠を踏み越えて、もっともっと大きな輪となった。


『酒は百薬の長』といいますが、その酒はアルコールなら何でもいいということはないんです。
いつの間にか、日本酒はいろいろな社会的、歴史的な都合で変形させられていたようです。
それを元の姿に戻そうとしたのが寺田さんだったのかもしれません。

その結果、ご本人も想像できなかった不思議な力が生まれたようです。
その力が、今回の酒蔵まつりの成功にも深く影響しているようです。

以上、大変短縮してしまいましたが、この稚拙な文章に少しでもご興味があれば、以下の
本を是非お読みください。
日本酒造り方もよくわかりますが、人の生き方についても考えさせてくれる本だと思います。
寺田本家 《発酵すれば元気になれる》_f0193752_15733100.jpg

河出書房新社刊 『発酵道(はっこうどう) 酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方』
寺田啓佐 著 1500円





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by sakenihon | 2009-03-24 02:02 | 酒蔵めぐり  

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