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気温と日本酒消費の関係

1月26日に『食物の陰と陽』というテーマで書いた際に、「国内の都道府県別気温の高低と日本酒の消費量には相関がある」という仮説を検証するとお約束しておりました。

ようやく、そのご報告となりました。
こんなに時間がかかった最大の理由はエクセルのデータをこのブログにキレイに張り付ける方法がわからなかった、ということ。

(エクセルのカメラ機能でペイントに貼り付けJPEGファイル化して、写真と同じ要領でブログにアップしています。もっといい方法があったら教えてください。お願いします。)

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さてさて、本題。

【仮説】
焼酎は身体を冷やす効果が高く、日本酒は冷やす効果が少ないという陰陽の理論から以下のような仮定をしました。
① 気温が高い県では日本酒(清酒)消費量が低く、気温が低い県では消費量が高い。
② 焼酎は日本酒の反対に気温が高い県ほど消費量が多い。

【使用データ】
これを検証するため、都道府県別の「成人一人当たり日本酒消費量」と「平均気温」のランキングを比較しました。
日本酒の消費量は国税庁酒税統計DBの平成17年のデータを使用しました。
平均気温は総務省の気象統計の平成17年度データを使いました。

この二つのデータに相関があれば消費のランキングが高い県ほど気温のランキングも高くなっているはずです。

【結果】
以下が成人一人当たりの日本酒消費量のベスト10とワースト10の都道府県です。
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結果としては、「気温が高い県では日本酒消費量が少ない」という傾向はあるようですが、「気温が低い県は日本酒消費が多い」とは言えないようです。
特に最も気温が低い北海道・岩手・青森の日本酒消費が多くなかったことは意外でした。

日本酒消費が多いのは平均気温が11℃~15℃の日本海沿岸の都道府県が多いようです。
これは稲作に向いたエリアということではないでしょうか。
日本酒消費は単純な気温の高低ではなく、原料米との関係の方が強いということですね。

当たり前の結果のようですが、現在のように物流・流通が発達した時代においても、
「産地=消費地」の傾向が強いところに日本酒飲酒の歴史を感じます。
稲作と日本酒の結びつきは日本人のDNAの中に擦りこまれているのかも・・・

ただし、例外もありました。
和歌山県、高知県、佐賀県は平均気温が高いにもかかわらず、日本酒消費が多いのです。
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   高知・和歌山・佐賀の共通点といえば、捕鯨をはじめとする遠洋漁業が思い浮かびました。
   そういえば高知県には酔鯨というお酒もありましたね。
   佐賀県には鯨の軟骨を酒粕に漬けた松浦漬なんて珍味もありました。
   高知の漁師さんは暑い盛りに甘~いにごり酒のワンカップをグビグビ飲むそうです。
   アルコール飲料というより糖分補給のビタミン剤の位置づけなのか?

   漁師さんには焼酎よりも日本酒が合うイメージですね。
   『漁業と日本酒』も面白そうなテーマですね。


思ったような結果にはなりませんでしたが、イロイロわかって面白い作業でした。

次回は焼酎の消費量を分析してみたいと思います。



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by sakenihon | 2009-07-04 23:38 | 日本酒と健康  

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