青森・北海道は焼酎王国!?

前々回、気温の高低とお酒の好みの勝手な分析をしました。

最後に焼酎の続編の予告をしました。

その後に青森の三浦酒造さんの『ん』を取り上げて、かなり持ち上げました。

この流れ、のんべえなりストーリーを仕立たつもりなんです。


日本酒では細かいデータを載せすぎ反省。
今回は簡単に都道府県別の成人一人当たり消費量ランキングにまとめました。
消費量が多いベスト10と少ないワースト10です。

データ出典元⇒(平成17年度の国税庁データ)

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ベスト10のなかの7県は九州・沖縄が占めており、予想通りです。
ところが、 5位には青森県、7位に北海道がランキング。 
これはチョット意外。


これを甲類焼酎と乙類(本格)焼酎に分けてランキングしてみると・・・                       もっと面白い結果になりました。

まずは、乙類(本格)焼酎のランキングから・・・
乙類とは最近は「本格焼酎」とも呼ばれる、麦・芋・米・そば・黒糖・・・などなどの特定原料を使い、それらの原料のデンプン質を麹の力で糖化したの後、単式蒸留機を使って蒸留した焼酎。 
それぞれの原料の風味を楽しめ、昨今の焼酎ブームを牽引しているお酒たちです。

ベスト10は九州・沖縄全県+山口・島根となっており、納得のランキングです。
ワースト10は反対に北海道以下、北日本・東日本エリアばかりです。
まあ、順当な結果ですね。

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注) ここには数値データをつけていませんが、鹿児島・宮崎は異常に数値が高く3位の沖縄と2倍近い開きがあります。これは、森伊蔵や魔王を始め人気銘柄が蔵直通販(酒蔵→エンドユーザー)で販売されている影響が出ているのだと思います。
消費の実態は大都市圏がもっと頑張っているのではないかと思いますが、小売販売量から消費量を推計しているデータの限界です。


次に甲類焼酎のランキングを見てみましょう。
甲類の焼酎とは、糖蜜やサトウキビなどを主原料とすることが多く、最初から材料が糖分を持っているので糖化の工程が不要となります。(あくまで一般論です。)
連続式蒸留機を使って蒸留します。
乙類に比べて低コストで高アルコール度のお酒の生産が可能。
お酒自体の風味が少なく、主に酎ハイなどの”割りもの”や梅酒などの果実酒用に使われるお酒です。
(日本酒に使う「醸造用アルコール」もこのお酒の仲間ですが、当然このデータには含まれていません。)


なんと、甲類焼酎のランキングは乙類とは全く逆の順位です。
一位がなんと青森県、二位が北海道と、北日本~東日本がズラリ!
ワーストの一位が沖縄、二位が鹿児島ですから、甲乙・南北で嗜好が真逆ですね。
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こんなこと常識!の方も多いと思います。
でも、九州出身ののんべえにとっては大変新鮮な情報でした。

北海道~北東北で甲類焼酎が多く飲まれるようになった理由をのんべえなりに勝手に推測します。

① 北海道でも江戸期から日本酒は飲まれていたが北前船で運ばれた灘の酒や青森からの輸入酒。明治期に入って多くの開拓者が北海道に渡ったが、高価で庶民が気安く飲めなかった。

② 寒すぎて、飲んですぐに温まる高アルコール飲料が求められた。
  (甲類焼酎は陰陽からいうと、最も身体を冷やすのですが、飲んだ瞬間一時的には血流が良くなることで温かくなります。ですから、飲み続ければ寒くはなりません。これはロシアのウォッカの飲み方と同じです。)

当時はストレートで飲まれていたのだと思いますが、現在では牛乳割り、オンコ・マタタビ・コクワ・キイチゴ・ヤマブドウ・シソ・ウメ・アケビなどの果実酒割りなど、北海道らしい飲み方で楽しまれているようです。

そういえば、鍛高譚(タンタカタン)という焼酎がありましたね。 
あれを造っている合同酒精(現オノエングループHD)は道内のいくつかの焼酎メーカーを吸収合併して、明治33年に旭川に焼酎工場を造って大きくなった会社のようです。
日本に連続蒸留機が入ってきたのが明治28年頃、大量生産が開始されたのが明治40年代ですから、ほぼ符合しますね。
米以外の北海道産の安い原料を使って、廉価なアルコール飲料が地元で大量生産されるようになり、一挙に甲類焼酎が北海道に定着したのでしょう。

③ 青森、秋田、岩手へは北海道文化の逆輸入による普及ではないかと思います?

以上がのんべえの勝手な憶測でした。

【まとめの一言】
『気温が低いエリアでは日本酒の消費が多いのでは?』という最初の仮定は、以上のように外れていたようです。
部分的には正しいところもあるのかもしれませんが、一般的傾向とは言えませんね。
お酒文化や歴史をそんなに簡単にを考えてはいけないということですね。

単純な気温ではなく、稲作文化や米の収量と比較すればよかったのかも?
江戸時代の地方別の米の実収穫量のデータなんかがあればいいですがねえ・・・

超長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
専門外の焼酎ネタになってしまいました。
間違っているかもしれません。
しかし、ここまでの推理ゲーム楽しかったですわ。


ヤバい! こんな時間だあ。



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by sakenihon | 2009-07-07 03:48 | 日本の歴史  

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