第二献 『七本槍 純米大吟醸 木槽垂れ口直汲 渡船生原酒』
数寄屋橋の庫裏での二献目は、滋賀県冨田酒造さんの
『七本槍 純米大吟醸 木槽垂れ口直汲 渡船生原酒』。

滋賀県さんの船渡を50%まで磨いた大吟醸酒を槽搾りして、
滴り落ちてきた酒をそのまま瓶詰めしましたってお酒ですね。
澱引きもされていない、薄いにごり酒。
ピチピチとした発泡感が舌に心地いい生酒。
こちらは開栓後数日経過していたようです。
開栓直後であればもっとシュワッと感が強かったかな?
立ち香は豊かだけど、含み香は穏やかなゴールデンデリシャス。
甘い香りに惑わせれそうでいてキレがいいのは渡船の酒質かな?
蔵のブログに搾り時の動画がアップされていました。(槽とヤブタの両方あります。) ⇒HP動画


冨田酒造有限会社は滋賀県伊香郡木之本町にある江戸初期(天文年間)創業。
250石造りの小さな小さな酒蔵。

木之本町は琵琶湖の最北湖岸に位置した北国街道沿いの宿場町。
加賀の殿様も江戸への参勤交代でも必ず通った街。
古くは北前船が敦賀に降ろした物産が京都・大阪へ運ばれたルートとも重なる要衝の街。
多くの旅人がその途中に立ち寄って、囲炉裏にあたりながら熱燗で体を温めた風景が見えるよう。


(木之本観光協会HPより写真画像転写)
同じ通り沿いには酒蔵がもう一つ。
日本で五番目に古いという1532年創業の酒蔵『山路酒造』さんも健在。
しかし、残念ながら最近の滋賀県の日本酒はかなり影が薄い。
先般の日本酒消費ランキングでもかなり下位でした。
さらに県の酒造組合のホームページがない数少ない都道府県の一つ。
造るほうも、飲むほうも、いま一つの感あり。
歴史が泣いているのでは・・・・
こんなにいい酒造れる蔵があるのに、誠に残念!
第三献につづく・・・・・
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by sakenihon | 2009-07-17 20:24 | 本日の一献