『獺祭』 と 『菊姫』 の違い
前々回の更新で、酒造りの考え方が『獺祭』の旭酒造さんと『菊姫』さんで似ていると書きました。
【似ている点】
① 最新設備を使いこなしている
② 仕込みの過程を数値データ化しようとしている
③ 全量山田錦を使用
④ 石高が2500石程度で家内工業の規模を超えている
⑤ 既存の杜氏制度ではなく、若い蔵人を自ら育てている
⑥ 鑑評会へ出品していない
あれほど正反対のお酒なのに、確かに似ているところがあります。
しかし、大きな違いがあることにも触れなくては・・・・
【相違点】
① 『獺祭』は純米100%、『菊姫』の吟醸酒はすべてアルコール添加
② 製造即出荷の『獺祭』、瓶貯蔵に価値を置く『菊姫』
③ 通年仕込の『獺祭』、寒仕込みの『菊姫』
などなど、大きな違いもあります。
出来上がるお酒が正反対ですから相違点があって当たり前です。
しかし、こうやってまとめてみると、この2つの酒蔵の個性が見えてきます。
日本酒の製造方法についての深い理解にもつながるポイントが多々含まれています。
しゃべったら、いくらでも時間がかかりそうです。
そのなかでも深い問題になりそうなのが『アルコール添加』。
そこで、次回は『アルコール添加』というテーマを取り上げさせていただこうと思います。
このテーマは勇気が必要ですよね。
いろいろご意見をいただいてしまいそう・・・
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by sakenihon | 2009-07-22 01:48 | 日本酒の作り方