白山菊酒呼称統制機構?
毎年、この時期に出荷される純米酒です。
10月2日に蔵元を出荷され、一部の特約店にしか並ばないお酒とか・・・
そんなことを聴きますと、ついつい飲んでみたくなります。
成田の青野酒店さんに予約しておきました。
瓶の首にこんなラベルが ⇒
夏に買った”菊姫のにごり”
には確かなかったはず・・・
と、裏をみるとまた別のラベル。 ↓↓
『白山菊酒呼称統制機構』ってなんだあ~?
と、調べてみましたら平成17年8月に白山市の5つの酒蔵が共同して立ち上げた
”白山菊酒”ブランドの認証団体です。
平成17年に松任市や鶴来町などが合併して”白山市ができたのがキッカケのようです。
”白山市”って日本酒ファンにはいい名前ですね。
5つの酒蔵とは、
『菊姫』(菊姫) 天正年間(1570~1600)創業
『満歳楽』(小堀酒造店) 享保年間(1716~1736)創業
『手取川』(吉田酒造店) 明治三(1870)年創業
『天狗舞』(車多酒造) 文政六(1823)年創業
『高砂』(金谷酒造店) 明治二(1769)年創業
さすが酒処”白山” すごい顔ぶれ。
”白山菊酒”の品質基準は以下の通りだそうです。
❶ 「加賀菊酒」の伝統を受け継ぎ、「こく豊かで品格ある風味」をコンセプトとし、
各蔵元の個性が活きた清酒であること。
❷ 白山市内で醸造し瓶詰めしたものであること。
❸ 原料水は、白山・手取川水系の自家井戸から採取したものであること。
❹ 原料米は、国産の格付け一等以上の酒造好適米のみを用いたものであること。
❺ 麹歩合は、20%以上であること。
❻ 酒母は、「生」「山廃」または「速醸」であること。
❼ 精米歩合は、70%以下であること。
❽ 「増醸」「液化仕込み」による清酒でないこと。
この中で一番のハードルは④の条件。
逆にいえば兵庫県産の最高級山田錦を安定確保できる酒蔵にとっては、他の蔵との
差別化ができるという戦略かぁ・・・・
夏に購入した”菊姫にごり酒”も兵庫県吉川町産特Aの山田錦が使われていたけど、
今回のは特定A地区産のさらにAAAとなっているよ!
この差がラベルに現れているってこと?
なんか凄いもの買っちゃた。 こんなの利く自信なぃょ~
これを機会に改めて地図を見てみると、「あ~ら、きれいな扇状地」。
(クリックしたら大きくなりますよ~)
青い線が手取川。 遠く白山から流れてきてます。
そして、2本の赤い線の内側の扇状地が白山市。(小学校の社会科の教科書みたい。)
右上の白っぽい部分が金沢市の市街地。 色が違いますねえ。
扇状地は緑色で田んぼばかりとわかります。 水が豊かなんでしょうね。
扇状地の要の部分に『菊姫』と『萬歳楽』があり、そのほかの3つの蔵も扇状地の中
にきれいに収まっています。
昔はこの三角形の中に十数の酒蔵があったそうですが、うなずけます。
5軒の酒蔵はもちろんですが、この美しい扇状地の風景もずっと残ってほしいものです。
(”菊酒”がなんで”菊酒”というのかの起源は諸説あってはっきりしないようです。)
講釈ばかりたれてないで、そろそろ栓を開けますか!
では、お味の方はまた明日。
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by sakenihon | 2009-10-10 20:17 | 酒蔵めぐり