菊姫の里 鶴来(つるぎ)
なんだか話が広がって、酒呑親爺様からもう少し広い範囲でという2次元的拡大の
ご提案をいただいたと思ったら、タンタンさんからは貝殻層という時間軸でのご教示
をいただき、3次元的な広がりもありそうな気配で、3連休を使って出来るだけ
がんばってみたいと思います。
おもしろい”酒の向こう”になりそうで、皆さまありがとうございます。
さてさて、それでは菊姫『鶴乃里』のご報告
といきたいところですが、少しお時間をください。
昨夜、一杯だけ利いてみましたが、あと2~3日
置いての方がいいレポートが出来そうです。
昨夜時点での印象を表現すると・・・
『とろとろじわ~っ』 って感じです。
今回は菊姫の酒蔵がある『鶴来(つるぎ)』という場所についてまとめておきたいと思います。
金沢市街地から”北陸鉄道石川線”という私鉄電車で手取川を遡って約30分。
終点の一つ手前の”中鶴来”という無人駅で降りると間もなく菊姫が見えてきます。
手取川が近くに流れ、近くに”萬歳楽”の小堀酒造店もあります。
鶴が来ると書いて”鶴来”。
美しい水と田園風景の中に、鶴が舞い降りていたのでしょうか。
今回購入した『鶴乃里』の銘柄名もここからきたのでしょう。
鶴来という場所は扇状地の根元、扇の”かなめ”の部分ですが、今は寂しい田舎町。
中鶴来の次の駅(終点駅)は”加賀一の宮駅”。
菊姫の新蔵”平成蔵”があります。
さらにそこには駅名のとおり、『白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)』という
由緒ある神社があります。
この神社の創建は2000年以上前、紀元前です。
全国2000社の白山神社の総本社で、白山を神体山とし白山山頂に奥に院が
あるという、なんだかすんごい神社です。
山や河川にも神々の力を感じていた人々の時代。 まるで宮崎駿の世界ですね。
この神社の祭神である白山ひめ大神(しらやまひめのおおかみ)は
『菊理媛神(くくりひめのかみ)』ともよばれます。
菊姫の最高級大吟醸『菊理媛』はここから頂いたんですね。
山の神様はやはり女性ですね。
カミサンのことを”やまのかみ”っていうもんなあ・・・
いやいや、それより”もののけ姫”の方がロマンがあっていい・・・って、また宮崎駿。
”山の神様”は春になると里に下りてきて”田の神様”になるといわれ、農耕には
大変重要な神様です。
江戸時代には前田家の殿様の加護も厚く、鶴来への街道は参拝者で大変栄えたようです。
現在は寂しい田舎町ですが、ここに”菊姫”と”萬歳楽”という二つの酒蔵が
江戸初期から栄えてきたのも納得ができます。
秋深く 山へ帰る神様へ感謝をこめて、菊姫”鶴乃里”今夜も一献。
今では初詣以外には参拝客も少ないようで、2009年11月1日で鶴来~加賀一の宮間は廃線
となってしまうそうです。
今後、菊姫に行くときは中鶴来のひとつ前の”鶴来”下車となります。
ちょっと寂しいなあ・・・
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by sakenihon | 2009-10-11 22:00 | 酒蔵めぐり