石川県の酒蔵分布と水
調子に乗って、こんなものを作ってみました。
細かいのでクリックデ拡大してみてください。
石川県付近の酒蔵の分布です。(能登半島は入ってません)
先日、白山市付近の分布図作ったところ酒呑親爺様から「もう少し広範囲に」のコメント。
つい、乗せられてしまいました(笑)。
金沢市・白山市・能美市・小松市・加賀市と日本海に沿って名のある酒蔵が並んでます。
壮観ですねえ~~。 『旨い酒ベルト地帯』とでも名付けましょうか!
この地帯の酒蔵は白山山系の水脈が使われていることが見てとれますね。
西は福井市を流れる九頭竜川まで白山水系のようです。
ただし、『同じ水系=同じ水』ではありません。
タンタンさんから教えていただいたのですが、金沢市内を流れる”犀川”流域には
”大桑層”という貝殻層があって、犀川独特の水質を作りだしているんだって。
この貝殻層は200~260万年前の恐竜時代の地殻変動でできたというから、はなしが大きい。
この、カルシウムを豊富に含んだ水を福光屋さんでは『百年水』と呼んでいます。
水源・水系だけでなくそれぞれの河川流域の地質でも水質は変わるんですね。
勉強になります。
上の地図には富山県の西半分も掲載しています。
砺波市、南砺市、高岡市にはこれまた いい酒蔵がたくさんありますね。
砺波平野を流れる庄川、小矢部川もやはり白山水系です。
ですから、このエリアの『若駒』 『三笑楽』などは金沢の酒の親戚筋にあたるわけですね。
少し驚きなのは”立山”というお酒ままで白山水系のお酒のようです。
おいおい、看板に偽りあり?
”富山の酒”というと立山水系の硬水を使った辛口というイメージがあるのですが、
実際に立山水系の水が使われているのは黒部市、滑川市、魚津市などの酒蔵に限られるようです。
銘柄では『銀盤』 『幻の瀧』 『黒部峡』などなど。
富山市内を流れる神通川が立山水系と白山水系の境界線。
神通川は飛騨高山付近が水源で、立山と白山の間と流れて富山湾に注いでいます。
神通川沿いには『満寿泉』や『羽根屋』などの銘酒がありますね。
”米”も大切ですが、その米を育てるのは”水”。
水を育てるのは”山”であり”土”であり”土壌”。
その歴史を遡ると恐竜時代まで・・・・・・
おお~スンゲー壮大な話になってしまったよー
結論らしい結論はなにもありませんが、”富山の酒=立山水系=辛口”というような
単純な図式でお酒の傾向を語ることはやめたほうがよさそうですね。
お粗末!
最近地図で遊ぶのが楽しくなってきましたよん。
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by sakenihon | 2009-10-16 22:54 | 日本の風景