北千住 手取川お蔵元を独占!?
酒ブログのランキングは10位内をキープさせていただいてて、
有り難いやら申し訳ないやら・・・・ホントに皆さまに感謝です。
そういえば、日本酒ランキングの参加者が今日現在で515と急増してます。
ワインや焼酎のブログ数より多い状況が続いていますよね。
これは日本酒愛飲者が増えているということなのかな? だとすれば嬉しいことです。
さてさて、北千住の『酒千会』のつづき・・・・
この利き酒会、酒販店主催の割には蔵元さん直々の参加が多くて驚きました。
規模と歴史の成せる技ってやつでしょうか?
手取川さんのブース前で蔵元社長さんと15分ほども話し込んでしまいました。
話題は、写真の一番手前の『手取川 吟醸生酒 あらばしり』。
”あらばしり”というのはお酒を搾ったときに、最初(圧力をかける前)にほとばしるお酒。
その生酒ですから、出来立てのフレッシュさを楽しむ、主に春先に出回るお酒です。
それが、この秋の試飲会の出てくるとは・・・・・・?
手取川さんでは今年、お酒の酸化を抑えるために”窒素充填機”を導入したそうです。
瓶詰の際に上の方にできる空間の空気を除く目的で窒素を注入する機械です。
缶ビールでは当たり前に使われていますし、ワインのプライベートプリザーブというのも
窒素充填による酸化防止です。 しかし、日本酒ではまだ珍しい設備です。
のんべえは福島の大七さんで見たことがありますが、大七さんでも自慢の高価そうな設備でした。
(興味のある方はこちらを=>> 大七酒造の次世代型瓶詰ライン )
手取川さんでは窒素充填したうえで、徹底した低温貯蔵を行って品質の劣化を防いで
この商品を通年で販売しようという思惑なのです。
生酒を保存しておくと、冷蔵保管でも”生老香(ナマヒネカ)”という良くない臭いが出てしまいます。
その臭いが出ないように”あらばしり生酒”を熟成できれば、すばらしいことなのです。
手取川さんのこの”あらばしり生酒”はそんな素晴らしくスッキリした生酒でした。
これで、720ml 1529円は買いだと思います。(当然、在庫限りの限定商品)
ところが蔵元は「まだ臭いが出てます。」とのこと。 のんべえの鼻には感じませんが?
「これからまだ改良しますよ。」と力強いお言葉でした。
窒素充填機の技術は『越の影虎』さんから教わりました、とざっくばらんに教えて
いただけました。
この後は吉田蔵についてのお話を延々と聴くことができて幸せでした。
吉田蔵の杜氏さんは息子さんかと思っていましたが、先代蔵元のご子息なんですね。
実のご子息は他社の蔵で修行中だとか。 手取川は次世代も安泰のようです。
この方が手取川正宗のお蔵元、
株式会社吉田酒造店の吉田隆一社長さん。
お酒への情熱がほとばしる熱い方でした。
手取川がまたグッと身近になりました。
手取川さんに窒素充填を指導された諸橋酒造さん
の『越の影虎』も出品されていました。
HPを見ても窒素充填のことはありませんが、
”なまざけ”というそれらしい商品があります。
純米酒や大吟醸のいただいたのですが、
一番印象的だったのはここでも普通酒でした。
新潟の酒としてはしっかりしたタイプでバランスが良くて、
気楽な晩酌にもってこいの感じ。
こうゆういい普通酒が都内では大変手に入りにくいと嘆いたら、蔵の方から
「そ~なんですよ~~」と大変な共感をいただきました。
なんだか、今回はいい普通酒にいくつも出会えた不思議な利き酒会でした。
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by sakenihon | 2009-10-29 15:44 | 本日の一献