飲みある記 『庫裏』ふたたび
のんべえが飲み歩いている間に、カミサンがWii Fit Plusというゲームソフトを
買ってきて娘たちと遊んでました。
今日はのんべえもその遊びの輪に加わって見ましたが、爆笑を浴びて早々の退散。
瞬発力とか対応力みたいなものの衰えには我ながら驚き。
確実に老いてますなあ・・・・
さて、気を取り直して飲みある記です。
またまた、銀座数寄屋橋の『庫裏』さんへふらりと。
まずは、栃木の小林酒造さん 、鳳凰美田の呑み比べ。

鳳凰美田 愛山
しずく絞り 斗瓶取り 山廃純米吟醸
使用米 愛山 精米歩合 50%
醸造時に瓶燗火入れ後に低温で瓶貯蔵。
Alc 17~18度

鳳凰美田 芳(かんばし)
しずく絞り 斗瓶取り 純米吟醸火入れ
使用米 若水 精米歩合 55%
Alc 16~17度
”かんばし”というのは
お米を造った方のお名前なんだって。
まことに贅沢な飲み比べですなあ・・・こんなことができるのも庫裏さんならでは。
個人的には愛山のほうが透き通った甘みがあって好きでした。
人肌燗あたりで飲んだら、芳(かんばし)の方が良くなっていたかもしれない、という印象。
鳳凰美田、優しく控えめながら芯のある女性の様な、完成度の高い酒ですねえ。

佐賀県の天吹酒造さんの特別純米酒のひやおろし。
使用米 山田錦 精米歩合 60%
使用酵母 ベゴニア酵母
Alc 15~16度
ベゴニアから採取した花酵母がつかわれています。
ベゴニアの花言葉は「愛の告白」だそうで・・・・・

香りが強すぎないか警戒心がありましたが杞憂でした。
不自然にならない程度の甘い香り。
”ベゴニア”の花の香りと酵母が醸す香りは別物なのでしょうが、やはり華々しい
と表現したくなります。
酸味が柔らかな口当たりと爽やかで華やかな香りの膨らみを持つお酒でした。
天吹酒造さんは”花酵母”の使い方が上手いんだそうです。(庫裏店主談)
天吹酒造さんといえばブログランキングでお見かけしますので、親近感があります。

なんだこりゃ? ってラベル。
なんの文字もありませんので裏ラベルです。

庫裏さんで千葉の酒の出会うのは初めて。
その意外さで注文しました。
”1787”は”いなはな”と読むんですね。
造っているのは稲花酒造。 アッ!洒落か。
こんな洒落が利く酒蔵が千葉にあったとは・・・
嫌なお酒ではありませんが、
特に印象が残りませんでした。

出ました、またまた滋賀の冨田酒造さんの”七本槍”。
純米吟醸 無濾過生原酒中取り 吟吹雪
使用米 吟吹雪 精米歩合 55%
使用酵母 協会1401
Alc 17~18度
先日のいちべえ寄席以来、あったら頼んでしまいます。
しかし、いちべえ寄席で飲んだものとは全く違うお酒。
コクがあって、酸味とアミノ酸の深みを感じます。
出荷は09年8月になってましたので多分瓶貯蔵で
半年以上は酒蔵で眠っていたのでしょう。
それで熟成が進んだのかもしれません。
生ヒネ香ではないのですが多少のクセをもったお酒になっていたのかもしれません。
先般の手取川の蔵元のお話を考えれば、この季節にいただく”無ろ過生原酒”は
何らかの変化をしていて当たり前です。
このお酒は悪い変化ではなかったのですが、アミノ酸の熟成が進みヌル燗向けに
なっていたのかも、というのがのんべえなりの結論でした。
デリケート過ぎて日々刻々に変化してしまう日本酒。 深いですねえ。
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by sakenihon | 2009-11-02 01:48 | 本日の一献