酒蔵めぐり 石川県津幡 長生舞
旅に出てきました。
行く先は北陸三県。 石川・富山は昨年に続き2度目です。
宿泊はネット予約の激安ホテル。
北陸はアパホテルの地元で助かります。 大浴場付いてるのがオヤジにはグッド。
金沢駅のホーム。 なんで”立ち食いたこ焼き”なんだろう・・・・?
金沢駅で七尾線に乗り換えて能登方面へ。
七尾線は一時間に1~2本のローカル線。
まだ早い時間なのに、学校帰りの女子高生がいっぱい乗ってます。 テストかな?
東京の子とは違って純朴というか、かわいいですな。 おっと!アブナイオジサン?
いえいえ、自分ところの娘を思い出しちゃいましたよ。(うちも千葉の田舎ですから)
金沢から津幡(つばた)~中津幡~本津幡と同じような駅名が続きます。
本津幡で下車。 無人に近い駅。 そこから歩いてまもなくで久世酒造店 。
このブログでは何度も登場している『長生舞』と『能登路』というお酒を造っています。
”本”津幡というだけあって、この地は北国街道に沿った金沢から一つ目の宿場町。
お店の前のこの通りが”北国街道”。 加賀の殿様もここを通って江戸へ向かったのですね。
かつてはこの通りに沿って10蔵以上の酒蔵が並ぶ酒蔵街だったそうです。
このお蔵の面白いところは、蔵内の井戸の硬度7.62度の高硬水の水と、
数百メートル離れた『清水(しょうず)』の湧水から湧き出る3.07度の超軟水の
2種類の水を使い分けて酒造りを行っていること。
そしてもう一つは、1786年の創業以来自社田で造ったお米で酒造りを続けていることです、
左側のお酒は今年のdanchu3月号にも掲載されています。
この3酒の飲み比べ、以前横浜古民家のイベントでやったら違いがわかって好評でした。
そしてお米。一番左が自家米「長生米」。真中は「山田錦」。右は「五百万石」です。
玄米の大きさでは長生米は山田錦に勝るほどの大粒です。
「長生米」は昭和24年頃に第四代が山田錦と青森系の稲を交配させて開発したそうです。
当時は北陸では山田錦の栽培は難しく、寒冷地に強い品種を目指したのでしょうね。
精米後の比較です。(撮り方が悪くてすみません)
長生米の心白(お酒造りに肝心なお米の中心部の白いデンプン部分)は山田錦より
ずっと大きいのです。
悪いことではないのですが、心白部分はもろいので精米は55~60%止まりのようです。
ですから、長生米を使ったお酒はほとんどは吟醸ではなくて純米酒になってしまいます。
しかし、実際の口触りは大変滑らかなお酒です。
danchyuにも掲載されているのに首都圏でもなかなか知名度が上がらないのは、
多分大手の問屋さんとのお付き合いがないため?
自家米ということが製造量の制約になっているという”両刃の剣”になっているのかも・・・
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by sakenihon | 2009-11-16 21:04 | 酒蔵めぐり