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豊島屋酒造さん 呑み切りへ

このところいいお天気が続きますね。

昨日の日曜日は少し汗ばむような陽気のなかで、東京都東村山市の豊島屋酒造さんの

呑み切り会へ行ってきました。

豊島屋酒造さんと言えば、さなぶり一番人気の『屋守(おくのかみ』の醸造元です。

浦和からは三回の乗り換えで約1時間の道のり。

西武線で所沢駅の次が東村山駅ですから、本当に埼玉県との境目の東京都ですね。

お蔵の前では”けやき”の大木が迎えてくれます。
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門を入ると受付のテント越しに地下水を汲み上げるタンクと煙突が並んで立っていました。
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決して大きな酒蔵ではありません。 そりゃ、場所が場所ですから・・・・

その酒蔵の敷地の中はお客さまで一杯でした。
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しかし、残念なことに『屋守』の姿はどこにもありません。

あるのは『金婚』ばかり。 豊島屋酒造の元々の銘柄です。

そこで、果敢にも『屋守』の仕掛け人である豊島屋酒造の若旦那の田中孝治さんへ突撃取材。

『屋守』は営業部長でもある孝治さんが企画した豊島屋酒造の中の独立ブランドという

ことにようです。

忙しい最中にも関わらず、そこは”飲食店”という立場を利用して無理やりのご挨拶。

お会いするとまだ三十代半ばの若々しい青年。

滅茶苦茶元気なお父様(東京都酒造組合会長)の血を受け継いで大変パワフルの上に

チョットちゃめっけのある好青年という印象でした。

手短に『屋守』のコンセプトを聴くと、「薫りと旨味と甘みのバランスが良くて印象に残る酒」

ということだそうです。

さなぶりのお客様からも「東京にこんな美味しい酒があるんだねえ~~」とよく言われ、

「あの東京の酒ある?」とよく聞かれますので、コンセプト通りの印象的なお酒になっていますね。

『金婚』と『屋守』の違いは?との問いには

「金婚の総米は1.5~1.6tであるのに対して屋守は600kg程度の小仕込みです。」

とのことでした。 

やはり掛ける手間と気づかいの差、ということなのでしょうかね。

すっごい忙しい中で、のんべえの相手をしていただき、ありがとうございました。

気がかりだった”仕込み水”は蔵の地下150mからふんだんに沸いているのだそうです。
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酒蔵には市の水道さえ引かれていないそうで、全ての用水を地下水で賄えるそうです。

仕込み水の味見もしました。

超軟水とまではいきませんが、中程度の硬度のいいお水でホッとしました。

この酒蔵は東京都内にありながら、いまだにご飯も全て井戸水で炊いているんですね~

なんだか贅沢。 美味しそう~~~。


『屋守』の限定酒みたいなものが手に入るかなと期待していたのですが、それは完全に

当てが外れまして、代わりに前掛けを買って帰りました。
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これからこれを付けてお店に立つこともあると思いますので、ご来店の際にはのんべえの

前掛けにもご注意くださいませ。


今回、田中孝治さんとお会いして、佐賀の天吹酒造の木下大輔さんを思い出しました。

年代も同じ、お父様が社長兼酒造組合長ということも同じ、そして先代の枠を飛び出して

新しい酒の造りに挑戦していることももちろん同じ。

各地で新しい日本酒の息吹が次々に噴き出しているようです。

日本酒の新時代が本当に楽しみです。



『浦和 和酒処さなぶり』のHPへ 


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by sakenihon | 2010-06-08 03:22 | 酒蔵めぐり  

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