竹原の三銘酒 『竹鶴』 『誠鏡』 『龍勢』
いや~、さすかに一週間以上も更新をさぼってしまうと、酒ブログランキングも
悲惨なことになるもんです。
50位圏外までランクダウン。
当たり前です。
なんだかヒマなようで忙しいようで、
よく解らない毎日が矢のように過ぎております。
ブログアップしたいことは本当に山のようにあるのですが・・・・
たとえばこの一枚の写真。

今、さなぶりのメニューに三本とも載っています。
ご存知の方はすぐにピンとくると思いますが、この三銘柄は広島県竹原市にある
酒蔵のお酒なのです。
この一枚の写真だけで一週間分のネタが出来そうなほどなんですが・・・・
そこを短縮してご紹介です。
広島といえば東広島市の西条が酒蔵の街として有名です。
のんべえも一昨年訪れて「酒蔵だらけの街」に感動しました。=> 過去の記事へ
西条は賀茂鶴に代表される比較的大きな酒蔵が集まっている感じです。
それに比べて竹原は小粒でもピリリと辛い山椒のような個性的な酒蔵が三蔵残っています。

内陸の西条とは違い、瀬戸内海に面した港町で、昔は製塩業が盛んな街だったそうです。
「伯方の塩」の伯方島も目の前。
で、最盛期の大正時代にはこの小さな町に26もの酒蔵があったとか・・・
でも今は三蔵だけが残っています。
まずは竹鶴酒造の『竹鶴 雄町純米』。
『竹鶴』というとウイスキーですよね。
竹鶴 政孝(1894年- 1979年)というニッカウイスキーの創業者は、竹鶴酒造の
分家に当たる方なんだそうです。
やはり竹原で育って幼いころから酒造りの現場に接していたのでウヰスキー醸造の道に
進むことになったのでしょうね。
で、この『竹鶴 雄町純米』ですが酒蔵で3年、さらに酒販店で2年間、常温で保存され
これでもか!ってくらい熟成した古酒です。
元々、竹鶴というお酒は酸がしっかりとして、お米の旨味やアミノ酸の豊かさを感じる
のですが、その中でもこの一本はドッカ~ンときます。
さなぶりでも常温保存していますので、そのままで味わっていただきたいな。
で、二本目が中尾酒造場の『誠鏡 純米超辛』。
日本酒度は+8。 ただ辛いだけではなくお米に旨味をしっかり感じ、雑味なく抜群のキレ。
これは少し燗をすると益々いい酒になります。 日本人に生まれてよかった~~~
中尾酒造場の4代目当主の中尾清磨という方は、酒の神様と言われた東京帝国大学名誉教授の
坂口謹一郎氏とともに全国を廻り、昭和15年に『りんご酵母』を発見したり、
『高温糖化酒母』という発酵方法を考案したりと、日本酒の歴史に大変貢献されたようです。
中尾酒造場には『幻(まぼろし)』という銘柄もあります。
そして三本目はご存知、藤井酒造の『龍勢 夜の帝王』。
蔵元自らが「お燗で飲んで!」という特別純米です。
冷やすと酸がきつめに感じるのがお燗で花開きます。
龍勢は先ごろ『龍勢 雄町純米生原酒 生もと造り』というお酒が滅茶苦茶旨いと
レポートしたばかりですが、夜の帝王はそのスタンダード版といったところです。
藤井酒造さんは全量純米。 ドッシリとした大人の酒を醸す酒蔵。
藤井蔵元はさなぶりご来店第一号の蔵元様でもあり、のんべえにとっては
忘れられない酒蔵さんです。
【過去の関連記事】
【藤井蔵元来店記事】
竹原の3銘柄はどれも酸がしっかりとした超旨口ばかり。
「広島の酒は甘い」なんて云われますが、とんでもありません!
是非是非、この三銘柄を味わってドッカ~ンとパンチをもらってください。
竹原はいつかもう一度行ってみたい街。
その時は是非とも三蔵すべてにお邪魔したいですねえ。
この夢、いつか叶いますように!
【さなぶり寄席のお知らせ】
12月5日は第八回 さなぶり寄席 です。
【日時】 12月5日(日) 開演15時
【場所】 さいたま市コニュニティーセンター・コムナーレ
(JR浦和駅東口 パルコ10階)
【木戸銭】 1000円
【懇親会】 寄席終了後にさなぶり2階で開催 (参加費4000円/要予約)
【問い合わせ】 048-882-3721(またはさなぶりHPよりメールにて)
皆さまのご参加を切にお待ちいたしております。
『浦和 和酒処さなぶり』のHPへ
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by sakenihon | 2010-11-23 05:35 | さなぶり