宮城県金成有壁 『萩野酒造』さん
善知鳥神社をお参りした後、青森駅から新青森経由で新幹線で南下の旅。
今日の宿泊地、古川駅に向かいました。
ホントは仙台に泊まりたかったのですが、仙台は震災バブルとかでホテルはすべて満室。
翌日、大崎市の酒蔵を廻ることを考慮して古川駅前のサンルートホテルを選択。
このホテル、2009年にも泊まっており、天然温泉付きでいい印象がありました。
一旦、ホテルに荷物だけ置かせていただいて、すぐに出発。
目指すは石巻!
と、思っていたのですが時刻表をみると古川~小牛田~石巻の乗り継ぎが滅茶苦茶悪い。
仕方なく石巻行きはあきらめて、今来たばかりの東北新幹線をもう一度逆戻り。
北上し、くりこま高原を越えて岩手県一関へ!
一関で在来線の東北本線に乗り換えて、今度は駅一つだけ南下。
するとそこは宮城県栗原市の『有壁(ありかべ)』という無人駅。
そう、ここは岩手県と宮城県の県境地帯。
『一関』は岩手県、『有壁』は宮城県、そしてもう一つ行った『清水原』という駅は岩手県。
この地帯は2008年の地震の震源地だし、今回の東日本大震災でも震度7を記録した
最激震地帯で、その被害も気になっていました。
そして、ここは地名では金成有壁(かんなりありかべ)。
昔から交通の要所・旧奥羽街道の宿場町として栄えた面影を残す町金成は、
平安時代に炭焼藤太が金を発見、金が成る所としてその名がついたと云われています。
今も旧本陣を中心に古い町並みが残っていて、時代劇のロケが出来そうです。
(駅前通り)
(有壁宿本陣跡)
(有壁の町並み)
(今でも薪ですか!?)
(「有壁わら工品工場」は”わら縄”などを作っています。)
(河も自然のままでした。)
外からざっと見たところでは、幸い震災の爪跡は思ったほど見られませんでした。
そして金成有壁の地にも酒蔵が健在です。
『萩の鶴』と『日輪田(ひわた)』というお酒を醸す萩野酒造さん。
萩野酒造さんのお酒は落ち着いていて、お米の旨みがじんわりと広がりまろやかで
呑み飽きしないタイプ。 お燗も旨くって、これからの季節にピッタリのお酒です。
萩野酒造は、有壁本陣の分家にあたり、旧萩野村の地主だったそうです。
酒造業は江戸時代末の天保年間(1840頃)に創業されました。
その歴史ある酒蔵もさすがに今回の震災で大きな被害を受けられています。
レンガの煙突の先っぽが崩れて(写真には写ってませんが)
瓦礫となって地面に転がっていました。
アポなしなので、外からそっと見せていただこうと敷地の外に立っていると、
偶然にも佐藤善之さんが「だれですか~?」ッて感じで出てこられました。
萩野酒造さんはお兄さんの萩野曜平さんと弟の佐藤善之の二人で酒造りをされています。
そして、佐藤さんとは5月の池袋サンシャインでの日本酒フェアで名刺交換してて、
お顔を見知ってましたので図々しくも小雨の中でしばらく立ち話させていただきました。
外から見ただけでも被害は少なくないようなのですが、
「沿岸地域に比べたら、ウチの被害なんて軽いもんです・・・」って。
この秋~冬には萩野酒造さんのお酒もたくさん扱わせていただこうと想います。
さなぶりのメニューに『萩の鶴』 『日輪田』が見つかったら是非一杯試してください。
有壁駅に戻ると次の一関行きの列車までは40分以上の待ち時間。
そこで、唯一のお蕎麦屋さんで時間をつぶすことに。
入ってビックリ、そして感激!
「時間が止まった空間」というのは、こういうのをいうんですなあ~
(まさに昭和。 扇風機がカタカタ)
お店にはおばあちゃんが一人。
震災ではお店の建っていた方向も良かったようで、幸い大きな被害がなかったそうです。
出てきた”ざるそば”の量の多さにびっくり。
これから仙台に行って呑む予定なんで、ここでお腹いっぱいにはなれません。
でも、せっかく作ってくれたものを残すわけにはいきませんもんね。
まっ、なんとかなるさと有り難く完食しました。
ごちそうさま~~
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by sakenihon | 2011-10-22 09:00 | 酒蔵めぐり