本日の一献《10月25日》 喜島三宅
つい最近までJR水道橋駅は私の通勤駅でしたのでかなり土地勘はありましたが、こんな店がこんなところにあったとは・・・・
店名『潮騒SHIO‐SAI」』。
ここは伊豆七島から直送された味覚を存分に味わえます。
それもそのはず、親会社は三宅島でスーパーマーケットを経営している、まさに島直営のようなお店です。 『喜島三宅』をネット検索して見つけました。
噴火による全島避難で開業されたそうです。
まずは一献!
目的の『喜島三宅』をロックでいただきました。
命名は石原都知事だそうです。もちろん「喜島」は「帰島」を掛けたネーミング。
残念ながら酒蔵自体は未だ復興できていない状態のため『喜島三宅』は三宅島産のサツマイモを鹿児島県に送って、鹿児島の酒造メーカーで造られています。
苦肉の策なんでしょうが、三宅島と鹿児島、ともに火山で苦労している地域の連携プレーで美味しい焼酎が造られている。 それもまた良しです。
ラベルに表記はありませんでしたが、芋は黄金千貫、麹は黒麹かな?という本格焼酎です。
お芋の甘い香りがかなりしっかり出ていて、どっしりとした味わいの『焼酎好きの焼酎』という感じですね。飲んでみる価値ありです。
人気が出ると生産が間に合わず、冷凍や中国産のサツマイモを混ぜてしまう蔵もあると聞きます。
その点『喜島三宅』は三宅島産の芋を使うことに意味がありますから、安心できる焼酎ですね。
その代り品切れもあるようですが、自然相手ですから仕方ありません。
三宅のそして東京の芋焼酎と胸を張れる一品だと思います。
それに合わせてた肴は『尾長鯛の造り』。
尾長鯛の造りも生まれて初めてです。7kgほどの大きなものだったそうです。
尾長鯛。最高です。
ねっとりした食感がたまりません。(表現、下手かな?)
余計な脂がなくて、新鮮さが伝わってきます。本当に美味しかったです。
塩、わさび醤油、そして伊豆七島独特の刺身の食べ方「からし醤油」がそろった嬉しい演出。
島の魚は全体的にあまり脂はのらないあっさりした味わいだそうです。
日本酒に合います。
続いては日本酒で二献目!
お酒は栃木県小山市 小林酒造の『鳳凰美田』。
小さいながらもコツコツがんばってる実力派のお蔵さんのようです。
このお酒、お友達の高橋さんからウマい!っと聞いて、飲んでみたいと思ってたんです。
これもめぐり合わせ!? それも季節柄の「ひやおろし」ですよ~~~
これは頂くしかないでしょう。
ちと、写真が曲がってますが・・・
五百万石の精米50%ですから、大吟醸の生詰めといえますね。
美味しくないはずはないんです。
ん~~いい酒でした。
淡麗な口当たり、適度ですっきりした吟醸香。
今度は地元美田地区産「若水」を使った純米酒も飲んでみたいなと思います。
肴は『金目鯛のなめろう』。
聞いたことありますか?『金目鯛のなめろう』なんて。
『なめろう』は普通は新鮮なアジの刺身をたたいて、酒・みりんなどで溶いた白みそを合わせた房総の郷土料理です。三宅島では金目鯛ですか?贅沢ですよーー
これは、酒がすすむでしょう。しかたないでしょう?
調子に乗って三献目!
お酒は高知県安芸郡の南酒造場の『南』。
高知県は7月に回ってきたばかりですが、まったくノーチェックのお蔵です。
(またまた写真が曲がってます。ごめんなさい。)
松山三井を60%まで精米した特別純米です。
辛口ですが高知県のお酒の割にはやさしい口当たり。
酵母は高知酵母としか書いてませんが、結構香りが出るタイプのCELL‐11あたりかな?
肴は調子に乗って『くえの煮付け』を頼んだんですが、あまりの美味しさに写真を撮るのを忘れて、こんな状態になってしまいました。
てなわけで、島のうまい魚を堪能して上機嫌な時を過ごせました。
「くさや」だけでも5~6種類。「サメのくさや」なんてものもあって、次回は友達を誘って行きたい店です。
三宅島に行くともっとおいしいんでしょうねえ。更なる復興を心よりお祈りします。
お陰様で鳳凰美田まで飲めました。
本当に感謝!感謝! ごちそうさまでした。
美味しい魚たちに合掌。
by sakenihon | 2008-10-27 00:11 | 本日の一献