日本酒 酒造り体験講座 第二回報告
生憎時々小雨まじりのお天気でしたが、どしゃぶりにならず支障なしでした。
先週は蒸したお米に麹菌をふりかけ、それに何重にも布で巻いてまるでお米のミイラのような状態にしたまででした。
そのお米は一週間後こうなりました。
お米に振りかけた麹菌がお米の周り全体の繁殖してお米を包み込むようになっています。
素人仕事の為か、多少バラツキはあるようです。
どんなお酒ができるのかなあ?
とにかくこれで先週仕込んだ72kgのお米すべてが麹米になりました。
これから、72kgの麹米と蒸米、水を次々に追加投入しながら次第にお米になる量を増やしてゆくのです。以下の初添え・仲添え・留添えを『三段仕込み』といいます。
この特殊で手間の掛る方法によって、日本酒は世界最高のアルコール度数を持つお酒になってゆきます。
(麹米) (蒸米) (水)
酒母(しゅぼ) 12kg 42L
初添え(はつぞえ) 20kg 40kg 70L
仲添え(なかぞえ) 20kg 80kg 140L
留添え(とめぞえ) 20kg 140kg 210L
合計 72kg 260kg 462L
この材料から686Lのお酒ができる予定です。(4合瓶952本分)
この一週間の間に『酒母』と呼ばれる、お酒の元を蔵人さんが造ってくれ、この大きなタンクの中に入れてありました。
これから、このタンクの中に次々に三段仕込みで材料を投入してゆきます。
タンクの真上、投入口の前に神棚が!
思わずみんな手を合わせました。
「おいしいお酒ができますように~~~~」
今日はこれから『初添え』を行います。
まずは冷水を70L。 バケツで何度かに分けて投入します。
20kgの米麹も一緒に。
タンクの中には酒母、麹米、水が入っています。
この後に蒸米を投入しますが、投入後の全体温度が9℃~10℃になるように、蒸米の投入温度を計算します。
蒸した熱いお米をその温度になるまで手で冷やします。
これがけっこう大変でした。
適温まで冷めた蒸米を丁寧に投入してゆきます。
材料を投入したら櫂棒(かいぼう)でゆっくり混ぜ合わします。
タンクには温度計も付いています。
これから発酵に力で自然に温度が上がってきますから、上がりすぎないよう調整を続けなければいけません。
大吟醸酒は低温を維持して発酵を抑えながら、じっくり時間を掛けてお酒になります。
お酒造りには常に温度調整がついて回ります。
現在はいろいろな温度計で正確に簡単に測定できますが、昔はすべて杜氏さんの感覚で測っていたんですね。職人芸です。
明日以降数日間で仲添え、留添えと続いて行われたあとは微生物の活動が適度に進むように管理しながらあ酒ができるのを待つことになります。
出来上がりは酒造り体験講座第三回開催予定の12月7日。
この日に『上槽』、つまり絞りの作業です。
この時にできたてのホヤホヤのお酒が味わえる予定です。
美味しいお酒ができますように!!
酒の神様、お願いします。
合掌。
ランキング登録してみました。
へ~っと感じて頂けたら、ワンクリックのお恵みを。
人気ブログランキングへ
by sakenihon | 2008-10-28 01:10 | 日本酒の作り方