四国 今治の街へ
寂しく一人で駅前の安ホテルにチェックイン。あ~疲れた。
と、ため息をついた約3時間後にはこうなってました。
居酒屋『とんがらし』
出発前に今治出身の知人M君から教えてもらっていた店です。
大変な歓迎?を受けまして、店にいたお客さんと大盛り上がり!
やはり、これもお酒のご利益でしょうね。 ありがたや、ありがたや。
大変暖かい感じのお店で、料理もよかった。 ごく浅漬けの〆サバや瀬戸内海でとれた小魚を
カリっと揚げたものなど、地元の食材を大変うまく料理して出してくれます。
しかし、なぜかお酒は地元でなく広島・呉の『千福』。
せっかく地元の料理が並んだので地酒がほしかったんで、チョット残念。
旅を重ねるに連れてわかったんですが、愛媛県全体に地酒よりも全国的な有名銘柄を尊重する
傾向が少し感じられました。
とはいえ、一人旅の寂しさもどこえやら、大変楽しく美味しいお酒が飲めて元気をいただきました。
翌朝、駅前のホテルを出発。
おもしろいことに気づいちゃいました。
今治市の今治駅前なんですが、信号機がありません。
それでも事故は起きないってことですよね。 それが一番!
プラプラと歩いて昨夜お世話になった『とんがらし』さんの前を通り過ぎ・・・
今治国際ホテルの付近まできますと、道路に沿って小川というか側溝というか運河というか・・・
鯉や小魚がたくさん泳いでいるきれいな流れです。
街の真ん中ですよ。
すごーくのんびりとしていい街、っていう印象が強く残りました。
また、こんな看板も。
今治の焼き鳥は甘タレで焼くのが定番だそうです。
愛媛も山口と同じでやはり味付けは甘口が主体のようです。
ですからお酒も自然に甘口となるんでしょうね。
ちゃんと今治でも目的地がありました。(二日酔いですがね)
市内中心部に蔵を構えておられる『山丹正宗』さんです。
旅の出発直前に立ち寄った、東京新橋の『日本の酒情報館』で偶然に『山丹正宗』さんの
19BYの金賞受賞酒を飲む機会がありまして、これもなんかの縁だと思ってお邪魔しました。
ただし、まったくのアポなしです。
門前払いかも・・・・と思いながらパンフレットだけでもいただこうかなと、外階段を2階へ。
恐る恐る事務所にごあいさつして、千葉から蔵見学に来た旨を伝えましたら八木伸樹常務さん
からお蔵を見せていただけることになりました。
『山丹正宗』さんの正式社名は『株式会社 八木酒造部』です。
変わった社名と思い、由来を聞きました。
元々は醤油や味噌などの醸造業全般を行っておられたそうで、その中の酒造部門ということから
このような社名になったそうです。
市の中心部のため戦災で蔵は全焼。
戦後は仮社屋のような状態の中で大変な苦労をされたそうです。
そして平成元年頃に現在の新社屋・新蔵を建設するも、その後バブルの崩壊と日本酒需要の
減少によりせっかくの新造蔵も十分に稼働する機会がないという厳しい状況だそうです。
蔵の中の設備は麹室も近代的で貯蔵タンクも空調設備が整っています。
まことに勿体ない限りです。日本酒の酒蔵のほとんどがこんな状況なのです。
そんな状況でも『山丹正宗』さんは19年、20年と連続で全国新酒鑑評会で金賞受賞を
果たしておられます。
また、おもしろい試みとして甕(かめ)を使った仕込みを行っています。
社長の自宅の庭に昔からあった甕だそうで、一本だけしかない限定品だそうです。
(写真は大変イケメンの八木常務さん)
甕は熱伝導が悪いため一定の温度を保てることと、焼き物独特の組成で呼吸しているために
日本酒の熟成に向いているそうです。
残念ながらこの甕貯蔵の日本酒は量が限られており、今年は売り切れだそうです。残念!
今年の新酒が出来上がったら、一本ネットで購入してみようかなと思っています。
日本酒蔵のほとんどは需要の減少の中で四苦八苦しながら頑張っておられます。
なんとか日本各地の個性ある味覚を次の世代に残してもらいたいものです。
こちらでも突然にお邪魔してご迷惑をおかけしました。今更ですがお詫びします。
さてさて、続きは香川県へと・・・・・・・(でも明日は無理かな?)
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by sakenihon | 2008-11-25 06:42 | 酒蔵めぐり