抗潰瘍パワーエキスを作る酒蔵 『勇心酒造』

『一の蔵』 『富久錦』 『賀茂泉』 『梅錦』 『嘉美心』 『千曲錦』
『一本義』など多くの酒蔵の共同企画商品です。
乳白色、低アルコール(8度程度)、甘口で酸味があるヨーグルトの様な
大変飲みやすいお酒です。

このお酒は蔵によって味や香りは多少違いがありますが、『ライスパワー
エキス101』というお米の発酵から作られた特殊なエキスが500ml
当たり100g添加されていることが共通した特徴となっています。
このエキスを製造しているのが、香川県綾歌郡綾川町の『勇心酒造株式会社』です。
この『ライスパワーエキス101』には胃潰瘍の予防・治癒効果があるというのです。
つまり、このお酒を毎日少しづつ飲むだけで胃潰瘍の予防になったり、胃粘膜保護、ピロリ菌
増殖抑制の効果が得られるという、世ののんべえさん達には大変有難いお酒なわけです。
このエキスは大手ビールメーカーの某銘柄にも添加されたことがあるものです。
『ライスパワー』には以前から大変興味がありましたので、勇心酒造さんは今回の蔵めぐり旅
では是非訪れたいお蔵の一つでした。
写真のように酒蔵というより完全な化学工場という感じです。
実際、ここでは日本酒の醸造は全く行っていないとのことで工場内立ち入りは不可。
玄関ロビーに一般ユーザー用に商品の案内コーナーが設けてあり、そこでお話を聞きました。

勇心酒造の徳山孝社長は東北大学農学部後、東京大学で研究された農学博士だそうです。
この研究時代から米と麹菌と酵母菌の発酵の力を応用したら、何か新しい力が生まれるのでは?
との直感があって研究を続けられたそうです。まさに『もやしもん』の世界ですねえ。
その後、多くの研究者と『一の蔵』をはじめとする多くの酒蔵の協力を受け、研究グループ
『ライスパワープロジェクト』を設立し、『ライスパワーエキス101』を始めとする
36種類以上のエキスを産み出すに至っています。
現在の勇心酒造の事業の99%はライスパワー関連となっており、日本酒醸造メーカーという
よりもバイオテクノロジーの素材メーカーとなっています。
これも、日本酒酒蔵生き残りの一つの形態ですね。
《皮膚水分保持能改善剤 №11エキス》
ライスパワーエキスには、№101の他に、皮膚の保湿能力を回復し乾燥肌を改善する
『№.11』というものもあります。
このエキスは厚生労働省の認可も得ており、戦後初めて医薬部外品で新規効能
『皮膚水分保持能の改善』を謳うことを許された商品です。
№11エキスは勇心酒造が販売するスキンケア商品に使われているほか、コーセー化粧品を
はじめとする多数の化粧品メーカーの製品にも採用されています。
讃岐うどんの里の酒蔵は日本酒ではなく、『発酵技術を探究したエキス』を醸していました。
勇心酒造さんを失礼した後、羽床駅から再度ことでんに揺られ、宿泊地高松へ・・・

地元食材のお料理をいただくこともこの旅の目的です。
特に今回は四国の瀬戸内側と太平洋側の味覚の比較をしなくては!
あまり高くなさそうで、美味しいものを食べさせていただけそうなお店を探して・・・・いざ!
のんべえはこのような時の店選びには非常に鼻が利くんです。
このときも大正解のお店だったと思います。
葵寿司さん。 かなりお歳のご夫婦がやっておられる小さなお寿司屋さんでした。

私の旅の趣旨をお話すると、「それなら」ということでいろいろ出していただきました。
まずは、イカの刺身。
ミズイカだったかな?種類はよく覚えてないけど、ねっとり甘みが強い烏賊でした。

次にはサザエの肝。完全に常連さん向けメニューですよね。
(すみません、これ食べかけです。すでに少し酔ってたんでしょうね。)

お次はフグ刺し。 確かショウサイフグだったかな? いい歯ごたえ。
噛むほどに旨味が出てきて日本酒のアテに最高なのは言うに及ばず!

そして焼きアナゴ。
あっさりとワサビとゆずでいただきました。ほっくりして美味しかった~

御覧のように瀬戸内の近海ものの魚介類を手頃な価格で堪能させていただきました。
いずれも食材の旨味と甘みをうまく活かした、柔らかい味覚のお料理でした。
地酒としては『金陵』を頂きました。
しかし、こちらでも広島などのお酒の方が主流のようでした。
チョット残念。
さあ、いよいよ明日(7月16日)は朝から高知へ移動です。
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by sakenihon | 2008-11-30 03:46 | 酒蔵めぐり