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2009年 06月 18日 ( 1 )

 

酒米の調達方法


今日は池袋サンシャインで年に一回の”日本酒フェア”の開催日。
行くつもりだったのですが、五十肩で外出が辛くて断念しました。(あすはMRI検査です。)
鑑評会入賞の酒500銘柄の試飲ができて、全国の酒蔵さんと話もできるという又とないチャンスだったんですが、まことに残念!
自分の根性無しを悔やまれます。
皆さん、行かれましたか~~?



日経新聞の記事ネタを無理やり持ってくる気などサラサラないのですが、今日(17日)の記事でどうしても取り上げたい記事がありました。
近々、酒米の自家栽培に取り組んでいる酒蔵をまとめたいと準備をしていたところで、大変タイムリーな記事でしたので取り上げたいと思います。

以下概略です。

【酒米 地元農協から調達】 
(制度改正利用  生き残りへ知恵を絞る)

秋田県酒造組合加盟30社は、日本酒の原料米全量を従来は全国農業組合連合会(JA)などの集荷業者から仕入れていたが、一部を地元の農協から直接購入する。
3月に実施された加工用米の制度改正を利用した全国初の試みで、コストは一割程度削減できるとみている。(従来、60kg当たり1万6000円のところが9500円前後で購入の見込み)


以上が記事の概要です。

従来、酒蔵は食糧法での制限のために、JAを経由しないと地元産のお米さえ調達することができなかったということです。この制限が今回やっと緩和されたということのようです。
JAにしても県の農協にしても、一度集積した大量の米をまとめて処理するので、この田んぼの米がほしいといった希望はかなえられないわけです。
なんとも古めかしく不合理なお話に思えます。

もちろん、こんな制約とは関係なく農家と直接に契約して酒米の栽培をしている酒蔵もあります。
しかし、大きな問題になるのは精米作業です。
精米作業は、高精米になると50~100時間もぶっ続けに行う必要があり、中小規模の酒蔵では人件費の関係上、外部に委託するしかないという場合が少なくありません。
酒蔵の中に精米機はあっても製造石高が減ってしまって、現在は使っていないという酒蔵をのんべえもたくさん見てきました。

しかし、各県の精米所はJAの運営でありJAから購入したお米しか精米してくれないそうです。
したがって、独自の契約栽培や自家栽培を行う場合は、自家精米か独自の委託先を確保しなければなりません。
ここのお米が使いたいとか、有機無農薬のお米でお酒造りをしたいと思っても、簡単にはできないのが現状のようです。(県によって多少の状況差はあるようです。)

今回の規制緩和は一歩前進ではありますが、本来であれば地域の優れた篤農家と志の高い酒蔵が協力し合って、優れた酒造りに邁進できるような制度を作り上げることが、「国酒」たる日本酒を護るべき国の役割だと思います。
フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、とどの国も自国のワインの品質維持と振興のための制度づくりが行われており、その結果として日本へも大量に輸出されています。
日本は酒税を徴収することが唯一最大の目的で、産業振興は後回しとなっているのが残念です。
まずはお酒の監督官庁を国税庁から経済産業省へ移管する必要があると思うのですが・・・・・・・


こんな窮屈な日本の酒造りの現状ですが、2月に訪れた青森県弘前市の三浦酒造(豊盃)さんのように、たった400石でも自家精米で頑張っているお蔵もあることを思い出しました。
自家精米が可能であるから”豊盃米”という独自米で酒造りが可能であり、思いきった酒造りができるということなんですね。
ただし規模は家内工業で、かわりばんこの寝ずの番が可能な400石に限られるということになります。


以上の問題以外に独自の酒米の栽培にはいろいろな問題があり、全国的にも自家栽培を行っている酒蔵はほんの一握りのようです。
現在、下調べ中です。
まとまりましたらご報告したいと思います。

(追記) もう一つの調達方法として契約栽培があります。
     高級品種や特殊な品種に多いようです。
     もっとも有名なのが兵庫県三木市産の山田錦。
     大吟醸など高精米向きの日本一の酒造好適米ですね。
     こちらのお値段は60kgで4万円を軽く超えます。
     ご興味のある方は、こちらの過去記事もどうぞ=> 【お米のはなし】 



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by sakenihon | 2009-06-18 01:45 | 日本酒が抱える問題