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2009年 11月 12日 ( 2 )

 

一都三県蔵元との交流会のつづき

前回のつづいて、一気に行きます。
のんべえの地元 千葉県です。

さすがに銀座の会場は人口密度が高くって、写真を撮るのが大変。
ピンボケが多くなってしまいました。 (イイワケ)

【千葉県】

千葉県には40軒以上の酒蔵がありますが、今回の参加は13蔵。 出席率ワルい。

先日、 庫裏さんで飲んだ『1787(いなはな)』稲花酒造さんを発見。
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すでに残っているのは『稲花正宗 やわくち』というアルコール度11%の低アルコール酒のみ。

しかし、この低アルコール酒、けっこうイケました。 11%でも純米原酒で水っぽさはなし。

すず音のような甘口を狙ったものではなく、まともな純米酒が柔らかく飲みやすくなった感じ。

発酵を11%に抑えながら甘くダレた酒になっていないのは凄いとおもいます。

上原浩さんなどは純米の加水を推奨されていますが、このお酒ならその必要もなしですね。

稲花酒造さんは家族を中心に4~5人規模。 杜氏は南部流のようです。

房総九十九里波乗り道路起点の一の宮。 温暖で酒造りの環境には恵まれていないはず。

それでも、頑張って、いい酒造りに挑戦中。 


『1787』は鈴傳さん限定なのでこの場にはありませんでしたが、蔵元のお嬢さんの

秋場貴子さんに詳しく聴いてきました。

『1st』は新酒生原酒として春に発売したもので、『2nd』はいわゆる”ひやおろし”だそうです。

”ひやおろし”の表記が一部ユーザーには評判が良くないとの鈴傳さんのご意見で、こんな

表記にしてみたそうです。 

比較的エステル香がでやすい酵母を使っているそうですが、酵母銘はナイショだそうです。

香味はもちろん、ネーミングやラベルデザインも鈴傳プロデュース色が強い商品。

21BY以降がどうなってゆくか楽しみです。


千葉県でもう一軒、強烈だったのが木戸泉さん。

こちらは”古酒”が特徴です。

ニューAFS(アフス)。 30年熟成の超古酒。 (AFSは造った3人の頭文字)
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こうゆう古酒ってのに時々出会いますが、酒蔵の奥に忘れられた売れ残り古酒もあります。

そうゆうお酒の味わいの中には”雑然”を感じるものです。 

しかし、このニューAFSは紹興酒風のヒネた薫りの中にも”整然”を感じました。微妙な違い。

聞くと木戸泉さんでは50年もまえから古酒の研究をされているとか。

”古酒”というとダルマ正宗さんが有名ですが、木戸泉さんも双壁といえますね。

ただし、720mlで6200円というのはさすがに手が出ません。(ここで飲めてラッキー!)

こちらの古酒の特徴は”一段仕込み”。

「じゃあ 初添だけなんですか?」と聞くと、

「というよりも、酒母をそのまま発酵させるんです。 どぶろくのようなのもです。」との答え。

どぶろくの上澄み?  ん~~~ よく理解できない。

木戸泉さんは古酒以外のお酒もかなり酸と旨味(アミノ酸)がつよい系統です。

お燗酒コーナーのなかでも飛びぬけてガッツーンときました。


千葉県ではやはり南部杜氏の名工、及川杜氏の東薫さんが安定したいいお酒でした。


【山梨県】

山梨県の酒蔵さんは7軒。

しかし、のんべえが到着した時点でほとんど売り切れ、開店休業状態。

残っていたのが萬屋醸造店さん。 南巨摩郡の酒蔵。
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ここのブースはこの会場内では唯一、燗酒専門でした。

「これは冷やすと不味くなるお酒だよ~~」という妙な口上で

お客さんにお燗酒を勧めていたのが中込元一郎蔵元ご本人。

『春鶯囀(しゅんのうてん)純米酒 鷹座巣』という

なんとも難しい名前のお酒。 漢字検定一級レベル。

さすがに蔵元、嘘はいいません。 確かに旨い燗酒。

女性のお客さんからも「カンザケ。おいし~ぃ」の黄色い声。

旨味=甘みがお燗で引き立ちますが、酸が鼻に来ないので大変飲みやすい。

薫りも上品な甘さを感じますので、薄味の肴でスイスイ飲めそうな逸品でした。



ホント、知らないお酒の中にまだまだお宝がいっぱいです。

そんなお宝探しにはこういう会は最適です。

ただ、苦言が一つ。

この会は東京国税局の思惑が大変強く、会場の中央の島型の巨大ブースには

平成21年度東京国税局酒類鑑評会受賞酒と『ぎんから』と『吟の舞』がずらり。 

いろんな蔵が共通のラベルで造っているアレです。

『ぎんから』『吟の舞』も東京サミット時に東京国税局の肝いりで開発されたんですね。

そこには酒蔵の個性もなにもないわけで、志あるお蔵さんは面白くないでしょう。

今回の会も、国税が主役で酒蔵は付き合いって印象。

先の北千住での利き酒会に比べると蔵元の顔が輝いてなかったなあ・・・・

まあ、500円で収穫も多かったし、文句をいっちゃいけないか。




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by sakenihon | 2009-11-12 15:11 | 酒蔵めぐり  

一都三県蔵元との交流会

嫌なことばかり起こる昨今ですね。

島根でも凄惨な事件が・・・・・・なんであんなことできるのか・・・・?

こういうニュースを見ながらの晩酌は李白の味をも曇らせます。 

同じ年頃の娘をもつ親として本当に胸が痛みます。 

日本はチョットおかしくなってきたんでしょうか・・・


さてさて、気持ちを切り替えて銀座で行われた『一都三県蔵元との交流会』のご報告です。

東京国税局管内の一都三県(東京都、神奈川県、千葉県、山梨県)の日本酒、焼酎、

地ビールメーカーの利き酒ができる会です。 (埼玉県はエリア外なんですね)

第一部(13時~15時)は酒類業界関係者向け、第二部(16時~20時)は一般消費者向けです。

のんべえが会場に入ったのは17時頃。 

500円を支払うと小さな利き猪口とお土産のワンカップをもらって会場内へ。

想像したより狭い会場はすでに会場はお客さんで一杯です。

おおっと、もう空になってる瓶も見えます。 ヤバッ!


【神奈川県】

まずは神奈川県。 13県の酒蔵さんが参加されています。

まずは推薦のコメントもいただいていた泉橋酒造さんの『いずみ橋』。
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想像していたよりもしっかりした酸と旨味のある腰が強いタイプのお酒でした。

特に山廃純米吟醸のほうは豊かな濃醇系で、焼き栗のような独特の薫りを感じました。

帰って写真を見ると無ろ過の19BYをゆっくり熟成させたもの。 

日本酒度も+10となっており舌の印象は間違っていなかったようです。


神奈川県で他に気に入ったのが瀬戸酒造店さんの『酒田錦』の純米吟醸。

ブースにはだれもおらず、お酒の瓶が一本だけ。 

勝手にいただきましたが、これが結構バランス良くて美味しかった。
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ところが、帰って調べてビックリ。

このお蔵、現在は『集約製造に参加しており

自醸していない。』とのこと。

それじゃ、この蔵の味じゃないわけか・・・

出来がいいのもうなずけないでもないか。

そんなお蔵まで参加しているとは・・・

何といっていいか・・・ノーコメント。


そのほか、写真はありませんが、丹沢の中澤酒造さんの『松みどり』というお酒も

いい印象が残ってます。

いろいろネットをめくってましたら、こんなページがありました。
神奈川県の酒蔵の廃業の様子が見えます。=>『名簿・名鑑でふりかえる神奈川の酒造』


【東京都】

東京都の出品酒リストを入手しませんでしたが、東京都は日本酒よりも焼酎が元気でした。

伊豆諸島から参加された蔵元の皆さんは日本酒の蔵よりも気合いが入っていた感じ。

一都三県蔵元との交流会_f0193752_0575779.jpgこのブログでは話題?の三宅島の『雄山一』を

ようやく試飲。

麦焼酎なんですがすこし芋がかった薫り。

写真に写っている八丈鬼ころしや八重椿など

芋・麦ブレンドがある土地柄のせいでしょうか?

野性的で男性的な印象です。

これらに比べると大分の麦は女性的と言えるかも。


一都三県蔵元との交流会_f0193752_1115233.jpg
東京都の日本酒で印象に残ったのが豊島屋酒造さん。

この酒蔵は以前、羽田空想近くの穴守稲荷神社の

お神酒樽で見知っていましたが

飲むのは初めて。一都三県蔵元との交流会_f0193752_18797.jpg
お酒は期待以上のシッカリスッキリタイプ。

旨味、コク、キレが揃ってて率直にいい酒。

お酒より印象に残ったのが蔵元さん。

会場で一番元気なお爺ちゃんッて感じ。

声も大きくって、元気いっぱい。

そこいらじゅうを駆け回ってムードメーカー。

組合の世話役的存在なのかも。

豊島屋酒造さんは東京では最古級の酒蔵のようです。

慶長元年1596年に江戸の神田、神田橋付近で一杯飲み屋からスタートしたといいますから

河村瑞賢が江戸霊厳島に居を構えて、八丁堀あたりに掘割を造っていたころには

すでに酒屋をやっていたのだと思います。

現在、酒蔵は東村山市に存続していますので、東京都と埼玉県にまたがった蔵といえますか?

現在の蔵元のお爺ちゃん(ごめんなさい)の気風のよさは、神田っ子気質そのままなのかも

しれません。


またまた長くなりました。

千葉県と山梨県はまた後日。



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by sakenihon | 2009-11-12 01:38 | 酒蔵めぐり