高速道路が整備されていて、九州も便利になりました。
ナビに導かれて長崎自動車道を武雄北方ICで降りて、ひたすら有田へ。
すると途中、なんの変哲もない県道沿いに”何の変哲もない酒屋さん”。
ただ、”東一”などの銘柄がいくつか書かれた看板に一瞬目がとまりました。
一度は通り過ぎたのですが、気になり500mほど逆戻り。
「田栗酒店」さんという、昔ながらの酒屋さん。 でもチャンと冷蔵庫が見えたので店内へ。
この500m逆走が今回の最初の出会いを生みました。
「こんにちは~!」と御主人の明るい声に迎えられました。
結局、30分以上もお酒の話をなにやかや・・・・・
従来の普通酒中心の販売をあらためて、御夫婦で日本酒の勉強を一から。

徹底した温度管理の重要性に目覚め、冷蔵庫は0度以下に設定、
お酒は丁寧に新聞紙で包んで紫外線対策。
利き酒の力も磨きながら、自分たちが一番美味しいと思える銘柄に
出会ったそうです。

佐賀県鹿島市、 矢野酒造さんの『肥前蔵心』というお酒。
田栗さん御夫婦の惚れ込みはかなりのもので、蔵とも非常にいい関係に。
『肥前蔵心』は生生も多く、保存管理の難しさとタンク番号による
味のノリの違いの面白さなどの話で盛り上がりました。
今年の夏、マイナス管理の冷蔵庫の中のお酒さえ、暑さのためにわずかにヒネ香を発してしまい、
わずかな違いだけども売るべきではないと、十数本を廃棄する苦渋の決断。
幸い蔵元に引き取っていただけたそうですが、なかなかできる決断ではありません。
タンク番号によってヒネ具合が違うこともわかって、いい経験だったと・・・
”何の変哲もない酒屋さん”ではありませんでした。
今回、アメリカのコンテストでゴールドメダルを獲得したタンクの純米吟醸一回火入れを購入。
夜ホテルで味見してよと、御自分達用の”生生”を小さな瓶で分けていただける心遣いに感動。
ホテル到着後、早々に味見。
爽やか華やか系の吟香とキレのあるしっかりとした純米の旨味。
いいバランスです。 多分首都圏の飲み手の口にも合うタイプのお酒だと思います。
もしかしたらブレイクするかも?
隠れた、いい酒屋さんといい銘柄を同時に発掘してしまったようです。
有田で酒器を見た後、ナビには矢島酒造さんの電話番号を入力。
矢島酒造さんとの出会いは明日に続きます。
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▲ by sakenihon | 2009-11-23 02:09 | 酒蔵めぐり