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カテゴリ:本日の一献( 96 )

 

梵 吟粋

急に寒くなりましたね。
布団に入ってもなかなか暖まらず寝付けません。
熱燗をグビグビッとやらなければ・・・・・・


そんな夜にピッタリの一本が現在の家飲みです。
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ご存知、福井県鯖江市の加藤吉平商店  『梵』の”吟粋”という銘柄。

精米55%の五百万石の純米吟醸酒のひやおろし。

五百万石は早場米ですから、2008年の晩秋に搾ったものを、約1年間ゆっくり熟成させた

お酒ということのようです。

この酒蔵の近くを流れる”日野川”は福井市西部で九頭竜川に合流しますが、源は白山水系

ではなく、もっと南西の滋賀県・岐阜県に接する三国岳付近に源を発しています。
     (少し、水源にこだわり過ぎてますね。 最近のマイブームのためご勘弁)



さてさてお味ですが、かなりの濃醇タイプ。

酸は強くはないのですが、重厚なアミノ酸の旨味と甘みと渋みがドンと押し出してきます。

冷酒で1合飲むと舌が疲れるほど。

"直詰””無濾過”の意味ですよね。

それを火入れして、タンクで常温でじっくりと寝かせたお酒のようですね。

低温貯蔵ではここまで秋上がってこないのではないか? と勝手に想像。


完璧にお燗向きのお酒だと思い、すぐにお燗に切り替え。 それも熱燗。

そうすると、なかなかのお酒になりました。 

それでもかなりゴッツイ感じ。 山田錦の鮮烈さはないものの存在感はあります。

こちらの蔵も能登流なのでしょうか。 であれば頷けます。

重厚なお酒ですからコッテリ系の肴でも肉系でも負けることはありません。

いろいろと楽しみ方の幅が広い食中酒だと思います。


ここしばらく能登流と南部流のお酒が続いています。

そろそろ目先の変わったものを仕入れてみたくなってきました。

さて、なににしようかな・・・・




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by sakenihon | 2009-11-04 23:59 | 本日の一献  

ウイスキーの薫りに酔う

日本酒のブログですが、唐突にスコッチです。

Bar D&M
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湯島の春日通り沿いの蕎麦屋の2階にこっそりとその店はあります。

酔った勢いを冷ますために時々立ちよります。

ここのマスターはまだ若いながら、すごい見識と嗅覚も持ち主。

のんべえ20才台はウィスキーばかりでしたので、一通りは知っているつもりでしたが、

この店では知ったかぶりは一切しません。

今の気分とか飲みたいお酒のイメージを伝えて、あとはお任せ。

先日も「とにかく美味しいものを・・・」とお願いしたら出てきたのがこの2本。
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詳しい方がみたら、きっとのけぞりそうなもののようです。

最初にいただいたのは左側のスコッチ。 

詳しい銘柄などはわかりませんが、写真をみるとARMORの20年物?

ハーフショットで出していただき、大きなロックグラスの底に2~3㎜の琥珀色の液体。

ところが、グラスに鼻を近付けるととてつもなく深く豊かなモルトの薫りが爆発しました。 

驚き!!  ウイスキーのブラックホールに吸い込まれたような衝撃でした。

薫りを嗅ぐだけで頭がクラクラ。  

口に含むと素晴らしい薫りが鼻に抜け、液体が流れた喉の奥には長く長く余韻が残ります。


このお店ではいつもこんな調子です。 こんなお酒があったのかと降参するばかり。

「ここに氷を入れてもらえますか」と頼んでしまいました。

日本酒はロックでアルコール度数を下げることで薫りを立たせることがあります。

ウイスキーも普通はオンザロックの方が薫りが立ちます。

それを考えて、さらに薫りが広がることを狙ったのです。 

マスターは黙って、4㎝くらいの丸い氷を一つグラスの中へ。

すると、さっきまで爆発していた薫りがあっというまに消えてしまいました。

聞くと、このレベルのウイスキーに氷を入れるのは邪道だったんです。

完全にお酒を殺してしまいました。 まったくの愚行だったのです。


間違いだとわかっていても、お客様の注文には従うというマスターの態度。

賛否があるかもしれませんが、わたしは尊敬できます。飲み方は飲み手の勝手なのですから。

また、いろいろと勉強させてもらいました。


気を取り直してもう一杯。

写真右側の瓶のお酒が出てきます。

ストラスアイラという蒸留所で造られたもののようです。 =>こんなブログが

一杯目があまりに衝撃的だったためか、今度はそれほどの驚きはありませんでしたが、

これまた同じく薫りが深く深く、広く広く渦巻くような雫です。

なんと、このお酒は1965から2007年まで樽で眠っていた43年ものの逸品。

普通、ウイスキーは瓶詰時に複数の樽を混ぜてブレンドするのですが、これはシングルカスク

といって、単独の樽の原酒をそのまま瓶詰めしたもの。 



今回、数滴飲んだスコッチからは数十年前のスコットランドで働く髭の職人さんの顔が

思い浮かび、記憶に深く刻まれました。




日本酒のブログでどうしてウイスキーを取り上げたのか?

美味しかった感動を伝えたかったから。

それもありますが、もう一つ。


最近、ハイボールがブームですね。 立ち飲み屋さんでもハイボールが大人気。

飲みやすく、爽やかで、なんといっても安く酔える?

日本酒と同じく長らく低迷を続けたウイスキー業界の久々のヒットです。


でも、あれでいいのかなあ?と疑問を感じます。

本当にウイスキーの美味しさが伝わっているのかな?と  

結局、造り手の姿がが見えないお酒は、飲み手に感動は与えられないように感じます。

過去何度かハイボールブームはありましたが、今回もブームで終わるような・・・・

そのあとには何も残らないような・・・・

日本酒が三増酒で辿った路と同じではないことを祈るばかりです。

余計なお世話ですか?  ですね。




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by sakenihon | 2009-11-03 22:57 | 本日の一献  

飲みある記 水道橋

急に寒くなりました。

今年初めて買ったユニクロの”ヒートテック”なるものを試したくなってきました。

ところで、Wii Fit というやつは五十肩のリハビリにもってこい!ですわ。

遊びながら無理なく身体を動かせていいもんですねえ・・・・

もっと早くやっとけばよかった。


久々に水道橋のモツ鍋”角源”さんに行ってきました。

このブログで過去二回紹介したお店です。

生牡蠣とサンマのお刺身をいただいてきました。
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f0193752_2151778.jpgお酒は福光屋さんの加賀鳶を。

このお店のモツ鍋は絶品です。特に塩味がおすすめ。

だれを連れて行っても満足してもらえます。

団体で予約する時は日本酒の持ち込みも相談に乗って

もらえるので大変重宝なんです。

これからの季節、また鍋が恋しくなって度々足が向きそう・・・

モツ鍋以外の魚も下手な居酒屋はぶっ飛びます。

のんべえ、一押しの一店なんですよ。



一人だったのでモツ鍋はパスして、同じ水道橋の”潮騒”
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ここは三宅島のスーパーマーケット直営の居酒屋。

三宅島直送の新鮮な魚が食える店です。 

のんべえのように白身好きの輩にはたまりません。

左が青鯛、右はハロウ(ホウキハタ)の刺身。
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どちらも極めて淡白な白身。 身がモチモチしていて新鮮さが伝わります。 

それを塩で喰わせようってんですから、飲兵衛の気持ちがわかってますな。


もう一品、アジのなめろう。  房総の漁師料理ですが最近はよく見かけますね。
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普通と違って、ダンゴ状に叩いてなくて、ネギやシソと軽く和えてあるタイプ。

アジのもっちり感とネギのシャキシャキ感のハーモニーが堪りません。

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三宅島の『雄山一』は残念ながら売り切れ!

で、芋焼酎『喜島三宅』のロックを一杯。

二杯目は日本酒に戻って”喜楽長(本醸造)”

という滋賀のお酒に行きましたが、焼酎の後で

お酒の記憶がありません。(反省)

このお店、伊豆諸島の焼酎が揃っています。 

焼酎ファン向きですね。




水道橋のはしご酒、肴は最高でした。

残念ながら、最高の肴の合わせる酒は日本酒ではなく焼酎が全盛でしたなあ・・・・・・

そこが残念でなりません。


今度はお酒を持参かな・・・・・。





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by sakenihon | 2009-11-03 01:24 | 本日の一献  

飲みある記 『庫裏』ふたたび

金・土とフラフラと飲み歩るき。

のんべえが飲み歩いている間に、カミサンがWii Fit Plusというゲームソフトを

買ってきて娘たちと遊んでました。

今日はのんべえもその遊びの輪に加わって見ましたが、爆笑を浴びて早々の退散。

瞬発力とか対応力みたいなものの衰えには我ながら驚き。

確実に老いてますなあ・・・・


さて、気を取り直して飲みある記です。

またまた、銀座数寄屋橋の『庫裏』さんへふらりと。

まずは、栃木の小林酒造さん 、鳳凰美田の呑み比べ。
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鳳凰美田 愛山 

しずく絞り 斗瓶取り 山廃純米吟醸

使用米 愛山   精米歩合 50%

醸造時に瓶燗火入れ後に低温で瓶貯蔵。

Alc 17~18度




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鳳凰美田 芳(かんばし) 

しずく絞り 斗瓶取り 純米吟醸火入れ

使用米 若水   精米歩合 55%

Alc 16~17度



”かんばし”というのは

お米を造った方のお名前なんだって。


まことに贅沢な飲み比べですなあ・・・こんなことができるのも庫裏さんならでは。

個人的には愛山のほうが透き通った甘みがあって好きでした。

人肌燗あたりで飲んだら、芳(かんばし)の方が良くなっていたかもしれない、という印象。

鳳凰美田、優しく控えめながら芯のある女性の様な、完成度の高い酒ですねえ。


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佐賀県の天吹酒造さんの特別純米酒のひやおろし。

使用米 山田錦   精米歩合 60%

使用酵母 ベゴニア酵母

Alc 15~16度

ベゴニアから採取した花酵母がつかわれています。
ベゴニアの花言葉は「愛の告白」だそうで・・・・・
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香りが強すぎないか警戒心がありましたが杞憂でした。

不自然にならない程度の甘い香り。

”ベゴニア”の花の香りと酵母が醸す香りは別物なのでしょうが、やはり華々しい

と表現したくなります。

酸味が柔らかな口当たりと爽やかで華やかな香りの膨らみを持つお酒でした。

天吹酒造さんは”花酵母”の使い方が上手いんだそうです。(庫裏店主談)

天吹酒造さんといえばブログランキングでお見かけしますので、親近感があります。


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なんだこりゃ? ってラベル。 

なんの文字もありませんので裏ラベルです。
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庫裏さんで千葉の酒の出会うのは初めて。

その意外さで注文しました。

”1787””いなはな”と読むんですね。

造っているのは稲花酒造。 アッ!洒落か。

こんな洒落が利く酒蔵が千葉にあったとは・・・

嫌なお酒ではありませんが、

特に印象が残りませんでした。


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出ました、またまた滋賀の冨田酒造さんの”七本槍”

純米吟醸 無濾過生原酒中取り 吟吹雪

使用米 吟吹雪   精米歩合 55%

使用酵母 協会1401

Alc 17~18度

先日のいちべえ寄席以来、あったら頼んでしまいます。

しかし、いちべえ寄席で飲んだものとは全く違うお酒。

コクがあって、酸味とアミノ酸の深みを感じます。

出荷は09年8月になってましたので多分瓶貯蔵で

半年以上は酒蔵で眠っていたのでしょう。

それで熟成が進んだのかもしれません。

生ヒネ香ではないのですが多少のクセをもったお酒になっていたのかもしれません。

先般の手取川の蔵元のお話を考えれば、この季節にいただく”無ろ過生原酒”は

何らかの変化をしていて当たり前です。

このお酒は悪い変化ではなかったのですが、アミノ酸の熟成が進みヌル燗向けに

なっていたのかも、というのがのんべえなりの結論でした。



デリケート過ぎて日々刻々に変化してしまう日本酒。 深いですねえ。



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by sakenihon | 2009-11-02 01:48 | 本日の一献  

北千住 手取川お蔵元を独占!?

このところのんびりした更新となっているにもかかわらず、

酒ブログのランキングは10位内をキープさせていただいてて、

有り難いやら申し訳ないやら・・・・ホントに皆さまに感謝です。

そういえば、日本酒ランキングの参加者が今日現在で515と急増してます。

ワインや焼酎のブログ数より多い状況が続いていますよね。

これは日本酒愛飲者が増えているということなのかな? だとすれば嬉しいことです。


さてさて、北千住の『酒千会』のつづき・・・・

この利き酒会、酒販店主催の割には蔵元さん直々の参加が多くて驚きました。

規模と歴史の成せる技ってやつでしょうか?


手取川さんのブース前で蔵元社長さんと15分ほども話し込んでしまいました。
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話題は、写真の一番手前の『手取川 吟醸生酒 あらばしり』

”あらばしり”というのはお酒を搾ったときに、最初(圧力をかける前)にほとばしるお酒。

その生酒ですから、出来立てのフレッシュさを楽しむ、主に春先に出回るお酒です。

それが、この秋の試飲会の出てくるとは・・・・・・?

手取川さんでは今年、お酒の酸化を抑えるために”窒素充填機”を導入したそうです。

瓶詰の際に上の方にできる空間の空気を除く目的で窒素を注入する機械です。

缶ビールでは当たり前に使われていますし、ワインのプライベートプリザーブというのも

窒素充填による酸化防止です。 しかし、日本酒ではまだ珍しい設備です。

のんべえは福島の大七さんで見たことがありますが、大七さんでも自慢の高価そうな設備でした。

(興味のある方はこちらを=>> 大七酒造の次世代型瓶詰ライン )

手取川さんでは窒素充填したうえで、徹底した低温貯蔵を行って品質の劣化を防いで

この商品を通年で販売しようという思惑なのです。

生酒を保存しておくと、冷蔵保管でも”生老香(ナマヒネカ)”という良くない臭いが出てしまいます。

その臭いが出ないように”あらばしり生酒”を熟成できれば、すばらしいことなのです。

手取川さんのこの”あらばしり生酒”はそんな素晴らしくスッキリした生酒でした。

これで、720ml 1529円は買いだと思います。(当然、在庫限りの限定商品)

ところが蔵元は「まだ臭いが出てます。」とのこと。 のんべえの鼻には感じませんが?

「これからまだ改良しますよ。」と力強いお言葉でした。 

窒素充填機の技術は『越の影虎』さんから教わりました、とざっくばらんに教えて

いただけました。

この後は吉田蔵についてのお話を延々と聴くことができて幸せでした。

吉田蔵の杜氏さんは息子さんかと思っていましたが、先代蔵元のご子息なんですね。 

実のご子息は他社の蔵で修行中だとか。  手取川は次世代も安泰のようです。
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この方が手取川正宗のお蔵元、

株式会社吉田酒造店の吉田隆一社長さん。

お酒への情熱がほとばしる熱い方でした。

手取川がまたグッと身近になりました。



f0193752_1514125.jpg手取川さんに窒素充填を指導された諸橋酒造さん

『越の影虎』も出品されていました。

HPを見ても窒素充填のことはありませんが、

”なまざけ”というそれらしい商品があります。

純米酒や大吟醸のいただいたのですが、

一番印象的だったのはここでも普通酒でした。

新潟の酒としてはしっかりしたタイプでバランスが良くて、

気楽な晩酌にもってこいの感じ。


こうゆういい普通酒が都内では大変手に入りにくいと嘆いたら、蔵の方から

「そ~なんですよ~~」と大変な共感をいただきました。


なんだか、今回はいい普通酒にいくつも出会えた不思議な利き酒会でした。




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by sakenihon | 2009-10-29 15:44 | 本日の一献  

北千住の利き酒会 『酒千会』

ひやおろしの季節ですね。 

そのためなのでしょうか? 各地で試飲会が開催されていますね。


25日の日曜日は足立区北千住で利き酒会に参加してきました。
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名付けて『酒千会』f0193752_23412535.jpg

千住地区の酒販店さん11軒の共同開催の

一般ユーザー向けの試飲会です。

参加酒蔵は日本酒:25蔵、焼酎:14蔵、

ワイン:6社、ビールその他:7社。

大変盛大で驚きました。

入場料500円でミネラルウォーター付き。 

会場は駅前の丸井の中の催し会場。

”ハコ”にも恵まれたいい試飲会でした。

今回は我慢してほとんど飲まずに吐き出してきましたよ。
(そのための大きな紙コップまで用意されていたのは助かった)

誠にもったいないのですが、お陰でほとんどの銘柄に口を付けてきました。

印象に残ったものだけレビューしてみますね。  またまた、長くなりそうです・・・

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まずは高知県土佐市の亀泉酒造さんの

『亀泉 純米吟醸原酒』。

特徴はCEL24という高知県の酵母。

高知酵母の中では一番香りが強い酵母。

カプロン酸エチルという物質によって

リンゴのような香りがします。

このお酒はCEL24を使ったものの中では

比較的香りが優しく爽やかでした。


次は茨城県笠間市の須藤本家『郷乃譽』と『山桜桃』
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須藤本家は多分現存最古の酒蔵。 

なにせ井戸が800年以上前からあって、酒造りはその前からやっていたかも、

というんですから、ありえない古さです。

しかし古いだけでなく、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)に2007~2009年

連続受賞という超がつく実力派の純米吟醸蔵です。f0193752_0591731.jpg

4種類ほどのお酒があって、どれがどれやら

わからなくなってしまいましたが、確か上の写真の

右側の『蔵の譽 純米吟醸』がIWC金賞受賞で、

澄み切った印象で大変飲みやすいお酒でした。

左の写真の方は少しコクがあって、ふくらみが大きい

タイプ。 ラベルが似ているのに酒質が全く違いました。

同じ2007年のIWCの純米酒部門で金賞を取った

『菊姫鶴乃里』と『郷の譽受賞酒』ではまったくタイプが

異なりました。 IWCの評価基準ってどんなんだろう?

幸いなことの『仕込水』がありまして、かなりの軟水。  大変美味しい いい水でした。


f0193752_1332192.jpg栃木県の惣譽酒造さんの『惣譽 辛口特醸酒』

このお酒、1升瓶で1796円の普通酒。

ただし、麹米には兵庫県産Aランクの山田錦を使い

精米歩合は67%という普通酒。

蔵の一押し商品で300ml瓶もあります。

確かに冷やでも燗でも十分楽しめるレベルの酒で、

地元での晩酌酒として人気なのが頷けます。

私はお酒は美味しくて安ければいいと思っているので、こういうお酒造りの取り組みは好きです。

こうゆうものを東北新幹線の車内で売れば、と思いますね。


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福井県勝山市の一本義久保本店さんの

『一本義 生もと造り純米酒』

”生もと臭さ”、”山廃臭さ”がほとんどなくて、

大変よくできた”生もと”のお酒だと思います。

スッキリと柔らかくて白身魚に合いそうな酒。

安心して人に勧められるなと感じました。


酒蔵は福井港に注ぐ九頭竜川を40kmほど

遡った山あいの川辺にあります。

九頭竜川は白山山系の最南端の河川。




今日は夜遅くなってしまったんで、ここでストップ。

明日もうちょっと続けま~す。



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by sakenihon | 2009-10-28 02:17 | 本日の一献  

菊姫 『鶴乃里』


少し引っ張ってしまいましたが、『鶴乃里』の感想です。

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お酒のデータは上の写真の通りで、山田錦精米65%の山廃純米酒です。

総量1t仕込みのAAAランク山田錦を長期低温で限界まで発酵させたものを、

きめ細かい低温管理のタンク貯蔵でじっくり熟成させたお酒、ということです。

その結果の価格が720mlで2100円、1.8Lは4200円と、かなりのいいお値段。

IWC(インターネット・ワイン・チャレンジ)というイギリスのワインコンテストのSAKE部門

の純米酒の部で2007年ゴールドメダルを獲得しています。

IWCは4月開催ですので、出品酒は1年以上寝かせたものだったと思います。

全国新酒鑑評会には背を向け、IWCへは出品しているあたり、菊姫の主張が見えます。

菊姫の吟醸酒はすべてアルコール添加なので、吟醸酒部門での出品は無理なのか?


またまた前置きが長くなってしまいました。(年をとるとクドクなります。ごめんなさい。)


さて、本題の感想です。

【開栓 1日目】

まずは冷えたままで1杯。

舌の上をとろとろと流れるような重厚な口触りで、甘みを感じます。

精米65%なのに雑味は全くありません。 スッキリとした飲み口でキレは申し分なし。

複雑な旨味と薫りが一体となって口中に広がります。

メロン・梨・巨峰・バラの花・・・・・なんと形容していいか? いろんな薫りが見え隠れ。

ただし、酸は少しきつめです。

ピリピリした酸ではなくて、重めで喉の奥に響くような酸でした。

お燗も試してみましたが、個人的には冷えたものを口の中で温めながら楽しむ方が好きでした。


【開栓 2日目】

酸が多少抜けて、少し穏やかな感じになっていました。

酸が抜けた分、旨みが感じられ印象は”重厚”から”濃醇”へと微妙に変化。

薫りの複雑さは変わらず。


【開栓 4日目】

さらに酸が抜けて随分飲みやすくなりましたが、逆に1日目が懐かしい感も。

キレの良さ、薫りの豊かさは変わりません。

やはり、このお酒の醍醐味は1日目だったかも。

問題は強い酸や旨味とバランスが取れる肴の取り合わせなのかも・・・・

そこで、ちょうどお鍋にあった”牛スジと大根の煮物”を一緒に試してみました。
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悪くはないのですが、まだ牛スジの方が負けてます。(味付けが薄すぎたか・・・?)

もっと濃厚なシチューとかステーキ、ゴルゴンゾーラチーズなどと合わせてみたく

なりました。 石川名物の”へしこ鯖”でもいいかも・・・・ 

このお酒はあくまでも食中酒なんだと思います。

イギリスのコンテストで評価された理由がわかる気がしてきました。



このお酒で私が一番印象的だったのは”薫り”です。

ほのかですが吟香が漂います。そこに熟成香が乗っかって複雑な薫りに。

精米65%でも最高のお米で吟醸造りをすればこうゆう薫りが湧いてくるんだなあ~~

”香り”ではなく”薫り”と表現したくなる大変ふくよかで、奥深い薫りでした。


メロンのような、梨のような、巨峰のような、ナッツ、薔薇の花のような・・・・

いろいろな表現ができる薫りでしたが、もしこのお酒が(それらがなにもない)江戸時代に

存在していたらどんな形容をされたでしょう?

高貴な花、”菊の薫り”に喩えられたことはなかったのでしょうか・・・・

”菊酒”とはそんなところから生まれた表現なのかも・・・・などと勝手な妄想を抱きながら

楽しむことができました。

また、これを数年寝かせるとどんな古酒になるのか?との想像も楽しいものです。


正直なところ、個人的好みに対してはこのお酒は少々重すぎました。

もう少し酸が柔らかくスッキリとしたものが好きなのです。

しかし、この重たさは満寿泉を思い出させます。

やはり能登四天王 濃口杜氏直伝の能登流の特徴なのかもしれません。

そう考えると、濃醇な能登流純米酒の一つの典型として十分楽しめる一本でした。



【菊酒】
”菊酒”の呼称の起源には諸説あるようです。

白山比咩神社の祭神菊理媛からとの説のほか、金沢市内を流れる”犀川(さいがわ)”

の別名(雅名)を菊水川
と呼ぶことから、などです。

いずれにしても、豊かな水とお米を使ったこの付近のお酒が京都・大阪などを含めた各地で”菊酒”

として高く評価されていたことに間違いはありません。


造り手、米、水、時間、そして酒の神様 すべてに感謝。



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by sakenihon | 2009-10-15 14:30 | 本日の一献  

酒蔵が食用米を販売


今日の日本経済新聞の記事で、 『酒蔵が食用米を販売』という記事がありました。

一の蔵さんが”ひとめぼれ”を発売し、酒販店で販売するのだとか。

そういえば、 「一ノ蔵農社」という農業法人を作って環境保全型の農業を進めているんでした。

協力農家とのタイアップ事業でもあるようで、農家の仕事を奪うものでもないようです。

農家・酒蔵・酒販店が共同で一の蔵ブランドの低農薬米を販売するビジネスなんですね。

吸収合併でなく、4社合同で大きくなった一の蔵さんらしい事業の広げ方だと思います。

少しお値段が高い(2500~3000円/5kg)のが気になりますが、

うまくいくといいですね。


『一の蔵』について過去のレポート



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by sakenihon | 2009-10-14 20:19 | 本日の一献  

利き酒会に行ってきました。


今日は都内で開催された利き酒会にお邪魔してきました。

本来は酒販店さんや飲食店さん向けの催しなのですので、まさに”お邪魔”です。

いろいろ利いてきましたが、特に印象に残ったものをご紹介。

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新潟県南魚沼市の青木酒造さんの『鶴齢』。f0193752_23375034.jpg

もともと酸が軽くてサラリとしながら、旨味はしっかり。

食中酒として大変いいお酒。

20BYからは”越淡麗”という新しい酒米を

積極的にに使いはじめているそうです。

”越淡麗””山田錦””五百万石”の交配種で

収穫時期は9月後半。

「やわらかくてふくらみがある」という説明通りの印象でした。

鶴齢さんの持ち味とピッタリの酒米のようで、鶴齢さん人気がますます上がりそう。




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富山県富山市の富美菊酒造さんの『羽根屋 純吟 富の香仕込 生原酒』f0193752_2346144.jpg

"富の香”はこれまた富山県で交配された新しい酒米で、

”山田錦””雄町錦”の交配種だそうです。

グラスを口に近付けただけで、エステル臭(梨系?)が立ちます。

聞くと”1801”という高エステル生成酵母を使っているそうです。

酸は柔らかくサラリと飲みやすいお酒で、香り系がお好き

な方は要チェックかもしれません。




そして、一番のお気に入りはこれでした。

静岡県掛川市、 土井酒造場『開運』f0193752_0163731.jpg

赤磐雄町を使った純米吟醸。

さらさらでありながら、ふくよか。

やさしい香りにまろやかな旨味。

雄町ってこんなに美味しかったんだ、と

あらためて気付かされた感じです。

飲み飽き無縁で、一人で一升瓶が空きそう。

今年はタンク一本だけの仕込みで、蔵にも

在庫はわずからしいです。

1.8L 3400円と少し高めですが、

見つけたら購入をおススメします。

(というか、私が買いたい・・・)


美味しいお酒が多くって、吐き出さずについつい呑みこんじゃいます。

終わった時にはいい気持になってました。

まだまだ、修業が足らないですなあ・・・・・





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by sakenihon | 2009-10-14 00:37 | 本日の一献  

前言撤回いたします。

好天に恵まれた3連休、みなさまいかがお過ごしでした?

のんべえはカミサンを誘って、九十九里方面へドライブ。(といっても片道1時間)

道もすいていて快適でしたよん。

途中、一軒酒蔵に寄ったんですが、あまりいい心象がなくレポートは控えます。

千葉の酒蔵、当たりが少ないなあ。  ブツブツ・・・・・


ところで、数日前の”秋あがりを実感”の記事の中で、f0193752_19332327.jpg

『正直なところ、この酒の味自体はあまり褒められたものではありません。』

と書いておりましたが、コレ撤回させてください。


開栓して1~2日目までは、生臭が強くて、酸と旨味のバランスも悪く感じたので

このように書いてしまったのですが、今頃になって激変してきました。

生臭が嘘のようになくなり、酸も落ち着き、かなりいいレベル。

甘み・旨味がグンと増して、『芳醇』や『濃醇』と表現できるお酒です。

”ひたち錦”の香りなのか? すこし個性的な純米らしい膨らみある香りも立ってきました。

吟香はほとんどなく、大吟醸という感じではありませんが、純米酒としては

かなりいいレベル
のお酒になってきてます。

これからがホントの”飲みごろ”かも!

もうわずかしか残ってませんが、チビリチビリ楽しみます。


日本酒を美味しく飲むのって、難しいものですね。(それがまた楽しいのですが)

造ったらじっくり寝かせて熟成を待って、さらに開栓した後も慌てて飲んだら後悔・・・・

そんなことがあるんですねえ。

厳密にいえば一本ごとに”飲みごろ”があるんでしょうねえ・・・・

一口飲んで???のお酒も、少し育つのを待ってあげることが必要ですね。


今日はこれから今夜の一献用の”サンマのなめろう”造りです。




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by sakenihon | 2009-10-12 19:36 | 本日の一献