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津軽じょっぱり 酒蔵巡り《黒石のB級グルメ つゆやきそば》

黒石にB級グルメあり!

『宇都宮ギョウザ』 『喜多方ラーメン』 『静岡おでん』

『富士宮やきそば』  『厚木シロコロホルモン』

などなど人気のB級グルメはたくさんありますね。


そして黒石といえば『やきそば』です! 

特におススメなのは 『つゆやきそば』!!!

黒石は『日本一のやきそばのまち』で頑張ってます。

『第三回B-1グランプリ特別賞受賞!』だって。
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『つゆやきそば』とは?

『ソース焼きそば』『かけそばのダシ』のまさかのコラボレーションが絶妙!

『昆布と鰹のダシ』『ソースの酸味』が意外に合うんです! 

黒石市内には数十件のやきそば屋さんがあり、それぞれで麺もスープも違うそうです。

私が食べたのはこみせ通りで、鳴海醸造さんと中村亀吉さんの間にある『こみせ駅』

というお店の『肉入りつゆそば』、550円。


『肉入ソース焼きそば』ベースのつゆやきそばに立ち食いそばの『かき揚げ』

乗っかっているのが特徴の一品。


お店の中で津軽三味線のライブもやってるようです。
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お店には色紙がいっぱい。 『イチロー』も来たみたいです。
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時間とお腹に余裕があったら別の店のも食べてみたかったなあ・・・・



【酒グログランキング】のサーバーがダウンしていましたが、復旧しました。

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by sakenihon | 2009-03-07 12:13 | 酒蔵めぐり  

津軽じょっぱり 酒蔵巡り 《黒石は蔵の街 中村亀吉》

黒石の『こみせ通り』のもう一つの酒蔵が『株式会社 中村亀吉』です。

大正二年創業の創業者の名前がそのまま社名となっています。

お酒の銘柄は『玉垂(たまだれ)』。

『たまだれ』の名の通り?、確かに『玉』がぶらさがっていました。

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日本一のでっかい杉玉(神林)です。

十年ほど前からこみせの町おこしの一つとして飾られ始めたそうです。

普通の大きさの頃は蔵の敷地内の杉の木でできていたのが、今は2tトラック2台分

の杉の枝を集めないとできないのだとか。

このために、わざわざ杉玉の屋根まで大きく造り変えたそうです。


普通の大きさのものもあります。
こちらは季節柄、新酒ができた証で新調され新緑の神林となっていました。
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以前、NHKの大河ドラマの舞台にもなった酒蔵だそうです。
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蔵の造りは鳴海酒造さんと同じく、土蔵を巨大な木造建築で覆った構造です。
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蔵の中には昭和初期の観評会の賞状がずらり。
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最近も毎年のように入賞されている蔵ですが、飾ってあるのは古いものばかり。
このころは今と違って入賞蔵数が少なく貴重なんだと思います。
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こちらも季節柄、雛人形のディスプレー。
左上に”かまくら”らしき飾りも見えます。津軽らしいですね。
それにしても広いお座敷。ここは余剰空間なんでしょうかねえ?
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残念ながら、こちらのお蔵も内部の見学は不可でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こみせ通りからは少し離れていますが、黒石にはもう一つ酒蔵があります。 

『佐藤酒造』さん。  お酒は『初駒』。

訪問した日はお休みだったようで、外観だけの記録となりました。
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創業は明治27年。お蔵の形は黒石3蔵ともほぼ同じようでした。
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こちらの杉玉も大きくて、少し変わった形でした。
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駆け足でしたが、黒石の三つの酒蔵でした。


明日は、黒石のもう一つの名物、今話題のB級グルメ!『つゆやきそば』をご紹介します。





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by sakenihon | 2009-03-06 01:12 | 酒蔵めぐり  

津軽じょっぱり 酒蔵巡り 《黒石は蔵の街 鳴海醸造店》

2月13日、酒蔵巡りの最終日。

石場旅館で朝からたっぷり腹ごしらえして、レンタカーで隣町、一路黒石市へ!

黒石市は弘前から車で30分弱、人口約38千人の元城下町。

酒蔵巡りなんかを考えなければ、決して行くことはなかった街でしたが、行ってみると弘前市よりも

さらに歴史の趣を残した、い~い街でしたよ。

小さな街の中に酒蔵が3軒と味噌醤油の蔵が1軒残っています。

酒蔵を探して、車でフラフラ走っていると、なんと現役の『火の見櫓』を発見!

『ひのみやぐら』って今の若い人はわからないでしょうねえ。

のんべえの子供の頃(昭和30年代後半)までは結構あって、学校でも習ったような・・・
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それも一つじゃありません。
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この街の観光名所にもなっているのが『こみせ』と呼ばれる、江戸時代から残る町並みです。

『こみせ』とは雪の多いこの街で、積雪時でも困らないための江戸のアーケードです。

各建物の玄関部分からのきが張り出し、歩道部分を覆っている造りになっています。
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この『こみせ通り』『日本の道 百選』にも選ばれ、中には重要文化財指定を受けた
建物もあります。
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この『こみせ通り』の真ん中に酒蔵が2軒並んで、黒石市のシンボルにもなっているのです。

まず一軒目が、 『菊の井』という銘柄を造っている『鳴海醸造店』さん。
巨大な木造建築の中に土蔵がある構造は玉田酒造さんと共通です。
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なぜか、蔵の正面からの写真を写し忘れておりましたが、車を停車した裏庭からの写真が残ってました。
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f0193752_23294534.jpg蔵の裏手には絶え間なく湧き出す泉が。

勢いよく地下水がほとばしっていました。

仕込み水と同じものだと思います。

味見をしましたら、中程度の軟水でした。
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これはjunkな風景。
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蔵の裏手にはホントに無造作にこんな立派な土蔵が・・・・・
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以前にもどこかで書きましたが、こうゆう土蔵の扉は一枚で2トンもあるそうです。
どうして、そんなに重い土と土が鉄の蝶つがい2つだけで何百年もつながっているのか?
それも寸分の狂いもゆがみもなく! 土ですよ!どうして壊れないのか? 
不思議だと思いませんか? わたしゃすんごいことだと思いますよ。
現代のツーバイフォーなんてゆう建築物のなんて華奢なこと。
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アポなしのため、蔵の中を見せていただくことはできませんでしたが、ちょっとだけ覗いたら、
なんと!巨大な木の樽が・・・・
今は使われてはいませんが、昔仕込みに使っていたものが残されていました。
それにしても、これだけのものを残しておく場所があるというのもすごいですね。
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蔵の中の写真はこれ一枚。 梁の太さで建物の大きさをご想像ください。

   こみせ通りのもう一軒の酒蔵『玉垂』さんはまた明日。




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by sakenihon | 2009-03-04 23:59 | 酒蔵めぐり  

津軽じょっぱり 酒蔵巡り 《カネタ玉田酒造のお酒》

玉田酒造さんで購入したお酒を紹介します。

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『津軽じょんから 上撰本醸造酒』です。

できるだけ、地元でも飲まれている味も確かめたく購入しました。

ラベルの「うま辛スッキリ」「冷やよし 燗よし」のコピーがなんとも

ベタでいいではないですか。

本醸造とはいえ、玉田社長の真剣な酒造りに接していますから、

どんな酒か楽しみです。 燗酒で味わいたいですねえ・・・



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『華一風 特別純米』、華吹雪を100%使った、精米55%のお酒です。

裏ラベルには「躍動感のある中、含んだ後にしっとりとした上品の味わい

と、若竹のようなさわやかな喉越しのあるタイプです。」

というコメントが記載されています。

こうゆう表示も珍しいですね。

こちらは石場旅館の夜に、すでに生酒タイプをいただいていますので、

ある程度は想像が付きます。 

それだけに楽しみです。






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by sakenihon | 2009-03-04 22:11 | 酒蔵めぐり  

津軽じょっぱり 酒蔵巡り 《弘前 石場旅館》

今回の酒蔵巡りの旅で一番お世話になったといってもいいと思います。

2月12日に宿泊した『石場旅館』さんを是非ご紹介したいと思います。

明治12年創業で弘前では最も歴史のある旅館です。
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最初は普通のビジネスホテルに泊まるつもりだったのですが、弘前のことをネット検索していて

偶然に巡り合うことができました。

いままでの旅ではコスト優先で、選択の余地がない限り旅館は利用しなかったのですが、今回は

「虫の知らせ」のようなものがあって、ネットで予約を入れました。

その際、私の今回の旅の目的が酒蔵巡りであることを書き添えたところ、弘前にあるすべての

酒蔵さんへ問い合わせをしていただいて、どこの酒蔵さんが見学可能なのかまで調べて

いただいたんです。

結果的に今回訪問できなかったお蔵さんまでです。本当に驚き、感謝しました。 

酒蔵さんも突然に”馬の骨”から電話を受けるより、地元の旅館さんからのほうが感触は

いいに違いありません。 今回の酒蔵巡りが大成功だった立役者です。

どこぞの一泊数十万円の外資系ホテルと同等のホスピタリティーに感激でした。


旅館は決して大きくはありませんが、本当に歴史を感じる素晴らしい建物です。
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この旅館の石場創一郎さんは東京でサラリーマンをしていたところ、御両親の体調不良で3年前に

急遽旅館業を引き継ぐことのなった、まだ三十歳代の若主人です。
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私の夕食中にお酒を持ってやってきていただき、幸いシーズンオフ

であったことも幸いしてゆっくりお話することができました。 

お陰で寂しい一人旅の食事がまたまた充実したものになりました。

持ってきていただいたのは、チョット離れているために訪問する

ことができなかった丸竹酒造店さんのお酒という心使いです。

『白神ロマンの宴』純米吟醸の生貯蔵酒、華吹雪100%で

精米55%のお酒です。
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19BYでしっかり熟成がすすんで飲みやすくすっきりしたお酒でした。

玉田酒造さんで購入した『華一風 特別純米しぼりたてそのまんま生』

も玉田社長の顔を思い出しながら一緒にいただきました。

こちらは、旨味がギュッと詰まったような多少コッテリ系でのんべえ好きの

お酒でした。

石場さんは御両親想い、郷土想いの心優しい青年です。

まだまだ慣れない旅館家業、奮闘されてます。

こんなに歴史の詰まった素晴らしい旅館、是非残してほしいと思います。

一度は泊まってみる価値ありの旅館です。

お料理は派手さはありませんが、さすがに素材が良くって酒が進む物ばかりでした。

大間が近いのでマグロが美味しいの頷けるのですが、鯛が旨かった!

一口で天然とわかるいい鯛でした。 久々のヒットでした。

”なまこ”もおいしかったなあ~。

カズノコがゴロっと入った松前漬けに似ている小鉢も良かった。

寒いところなのでショッパイのかと想像していたのですが、思ったより優しい味付けでした。
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部屋の暖房はストーブ。(煙突が外に出ているタイプ)

当然、寝るときはストーブは消します。

寒いかなぁと心配でしたが、お布団のあったかさを感じながら熟睡できました。



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by sakenihon | 2009-03-04 01:23 | 酒蔵めぐり  

津軽じょっぱり 酒蔵巡り 《カネタ玉田酒造 玉田陽造物語③》

前回からの続き・・・・

51歳の『駆け出し杜氏』となった蔵元、玉田陽造さんでしたが、それから今年で18回の目仕込みとなりました。
東京農業大学で醸造学を学んだとはいえ、毎日、毎年安定した酒を醸すということは容易ではありません。
毎年、気候も違うし酒米の出来も違ってきます。 
日々の温度変化も微妙にも大胆にも変わります。

十数年前、3年間冷害が続いて、米が大幅に不足したことがありました。
政府が緊急でタイなどからも米の緊急輸入を行いましたが、食米が10kgで1万円を超えた時です。
酒米も地元農家からは手に入らず、しかたなく他の地方から調達したのですが、
出来上がった酒には赤茶けた色が付いてしまっていて、どうやっても落ちなかったそうです。
『あの時はほんとに困ったよ』と初対面の私の語っていただきました。

しかし、肝心な『津軽の酒の味とは?』、『玉田酒造の酒とは?』という命題に、答えは見つかったのでしょうか?
残念ながら、お会いできた短時間の間に、そこまでは聴けませんでしたが、短い間の会話から私は勝手に下記のような想像をしています。


津軽らしい酒の姿がない。
先代から受け継いだ『玉田酒造の味』がない。
時代は『嗜好の分散』『顧客ニースの多様化』の時代。
いったいどっちを向いて酒造りをすればいいのか?

迷った結果たどりついたのは 『自分が納得できる酒を造る。』
今、玉田陽造氏が目指している目標はここだと感じました。
お客様の評価はもちろん重要ですが、何よりも『造り手が納得する』ことが重要との想いです。

しかしながら、『自分が納得できる酒を造る』ことほど難しいことはありません。
第三者から『こんな酒を造ってくれ』と言われたほうがどれだけ楽か・・・・・・・
自分が納得できる酒、納得できる味は日々刻々変化し進化しますし、迷いもでます。
ですから、69歳の今になっても玉田さんは『これでいいのか?』を毎日何回となく自分に問いかけます。

玉田酒造さんの玄関を入ると、昔ながらの土間が出迎えてくれます。
その土間の右側のガラス戸を引き開けると12畳ほどの事務所があります。
入ってすぐ(一番出入りしやすい場所)に玉田さんの社長席があります。
そしてそのすぐ脇に、お酒の日本酒度や酸度などを測定する道具が並んでいます。
玉田さんは今日の酒の具合を自分の席の横で計っては、五感でも確かめ蔵人とも意見を交わしながら、「明日はこうしてみようか」とか「これでいいかなあ」なんてつぶやいています
その光景は午後四時過ぎの仕事が落ち着いた頃に訪れた、私の眼の前でも繰り広げらました。

この時、玉田社長さんが気にされていたのが『旨味』。
『甘味』になるちょっと手前の『旨味』が出ているか?ということでした。
『甘い酒』と『旨い酒』とはほんのちょっと違いだが、まったく違うとおっしゃてました。
すごくわかります。同感です。

その日は『旨味』にもう少し『キレ』が必要なのでは?と悩まれていたようです。
ここまで悩んだその酒は普通酒でした。(正直、驚きました。)

こうして日々刻々進化し、停滞することがない酒造りが続いています。
そんな苦労を重ねながら、現在は新たに信頼できる蔵人さんも育ってきているようです。
なによりも御子息が次の時代を担うべく、父に近づこうと頑張っておられるのは何より心強いことです。


忙しい季節にお邪魔し、ご迷惑をおかけしたにも関わらず、貴重なお話をしていただけたこと心から感謝しております。
カネタ玉田酒造さんのお酒が、いつまでも地元の皆様に愛され、地元以外の呑んべえにも広く知られる日が来ることを!

津軽 じょっぱり! ばんざーい!!

玉田酒造は弘前城跡からも近く。さすが元藩士の蔵元!
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春には桜の花びら舞う弘前城のお堀りも、今は堅い氷に覆われていました。
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この氷が解け始める頃には、今年の酒造りもすべて終えていることでしょう。



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by sakenihon | 2009-03-02 00:59 | 酒蔵めぐり  

津軽じょっぱり 酒蔵巡り 《カネタ玉田酒造 玉田陽造物語②》

前回から続く・・・・


陽造氏が何としても家業を継承しなくてはならなかった理由はもうひとつあった。
実は、陽造氏の生家は玉田家の分家であった。
大正時代、陽造氏の祖父は分家として同じ弘前市内に『カネタ』の屋号で創業していた。
ところが、昭和36年になって本家が廃業してしまった。
そこで陽造氏の父、秀造氏が本家再興のために蔵を引き継ぐことになったのだった。
その際、分家として創業した屋号『カネタ』を残し『カネタ玉田酒造』としたのは先代の意地を感じる。
看板を下ろすことは、分家として本家を再興した先代の意思を裏切ることになる。
そう易々と廃業など考えられなかった。

家業を継いで一番困ったのは、『どんな酒をつくったらいいのかわからない』ということであった。
桶売りが続いたため、自分の蔵の味を失っていたということも問題だった。
しかしもっと根の深い問題があった。

桶売りが始まる前の時代、津軽地方で造られた酒はなぜかほとんど北海道へ送られていた。
なぜそんなことをしたのか、ご先祖様は何を考えていたのかは不明だが、そっちのほうが高く売れたのかもしれない?
とにかくその影響で津軽の人々は地元の酒ではなく、関西(灘)の大手蔵の酒を飲んでいた歴史があるのだ。
津軽の酒の特徴は?と問われれば、『灘の酒』と答えなくてはならなくなる。
つまり目指すべき津軽の『酒の味の方向性』というものがなくなっていたのだった。

まったく困った状況だが、とりあえずは杜氏さんというプロに任せておけばそれなりの酒はできる。
なんとか看板は下ろさずに頑張ってこれていた。

ところが、事業継承後ちょうど12年目、陽造氏51歳の時に大事件が起こる。
1991年(平成3年)の秋、日本海を通過して青森を直撃した台風19号である。
収穫直前のりんごが台風によってほとんど落下してしまい、リンゴ農家は大変な被害を受けた。
全国的にも報道されたのでご記憶の方も多いと思う。

実は当時の玉田酒造の蔵人はほとんどがリンゴ農家の人たちだった。
ところが、台風でその本業が壊滅的な打撃を受け、ほとんどの人が出稼ぎへ出てしまったのだ。
リンゴの収穫を終えると酒造りに来ていた蔵人が、突然来なくなってしまったのだ。
玉田酒造は台風によって突然に造り手を失ったのだった。
(蔵元を裏切った負い目のせいか、復興後も彼らが蔵へ戻ることはなかった。)

玉田陽造氏は自分で酒造りをするしかなかった。
『51歳の杜氏見習い』の誕生である。
いくら学生時代に醸造の勉強はしたといっても、すでに30年近く経っている。
いくらなんでも無茶である。 が、やるしかなかった。 


これが玉田陽造氏のじょっぱり精神であったのだ。

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『玉川』は分家時代からの代表銘柄。



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by sakenihon | 2009-02-28 01:28 | 酒蔵めぐり  

津軽じょっぱり 酒蔵巡り 《カネタ玉田酒造 玉田陽造物語①》


前回紹介した青森県弘前市の『カネタ玉田酒造』の「蔵元」兼「社長」兼「杜氏」、
玉田陽造氏について、のんべえが氏から聴いたお話を基に物語風にまとめました。
フィクション(推測)部分が含まれています。 
昭和の日本酒の歴史を絡めた”お話”として読んで頂ければ幸いです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
玉田酒造の創業は1685年(貞享2年)。
初代の玉田善兵衛は津軽藩藩士だったが、どうゆうわけか4代藩主信政公からの命によって、
藩の御用酒屋として酒造業を始めることになった。
なんと武士から商人への転職である。 
江戸時代は封建社会、『士農工商』の階級社会とはいえ、柔軟性も兼ね備えていたことが伺える。

玉田陽造氏は1940年カネタ玉田酒造の9代目として生まれる。
陽造氏は蔵元の跡取りとして東京農業大学で醸造学は学んだものの、あくまで酒造りは
杜氏の仕事、蔵元は経営者であった。
1979年、陽造氏が39歳の時に父・秀造さんが他界し家業を継ぐこととなった。

事業を継いだころ、日本は高度成長の真っ盛り。
それに伴って人々の生活は洋風化が進みウイスキーの全盛時代。
そのために日本酒は急激な需要減少が始まって、長い冬の時代が到来していた。

第二次世界大戦による米不足から酒米が蔵ごとの配分制となったことがきっかけで、
玉田酒造を始め県下の多くの酒蔵は、県内の大手蔵への桶売り商売が主体となっていた。
桶売りは酒税も関係なし、造れば売れる、楽な商売だった。
ところがその制度が1968年(昭和43年)に撤廃されると、大手蔵は自前でいくらでも酒を
造れるようになり、桶売り桶買いの取引の必要はなくなった。
それに頼っていた多くの酒蔵がバタバタと廃業していった。
これは青森に限ったことではない。日本全国に2万軒近くあった酒蔵が現在の1800軒に
なった一つの要因である。

大手の酒蔵は中小の蔵から買い集めた原酒をブレンドし、醸造用アルコールを足し、水で
アルコールを15度未満に調整した。15度を超えると酒税の税率が上がるためである。
アルコール添加と加水で薄っぺらになった味を、糖分(糖蜜)で甘さ、調味料で旨み、
酸味料で酸味を作り出し、最初に買った原酒の3倍の量に膨らませて販売した。
これがいわゆる『三倍醸造酒』=『三増酒』である。
どんどん造ってどんどん飲ませれば酒税も増える。国家も『三増酒』を影で奨励していた。
こんな、旨いはずがない、混ぜものばかりで二日酔いする日本酒が横行していた時代。
オシャレで美味しいウイスキーやワインを知った消費者からソッポを向かれるのは当然であった。

陽造氏が家業を継いだ時、日本中の酒蔵はそういう状況に置かれていた。
しかし、玉田酒造は300年続く御用酒屋。 簡単に看板を下ろすわけにはいかない。
何としてでも事業を継承しなければならなかった。

つづく、



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by sakenihon | 2009-02-27 14:07 | 酒蔵めぐり  

津軽じょっぱり 酒蔵巡り 《カネタ玉田酒造さん》

青森県弘前市 2月12日。

三浦酒造さんへの訪問を終えて、弘前市街地方面へ戻りました。

次の目的地は弘前城跡にもほど近い『カネタ玉田酒造さん』

現在の主なお酒は『津軽じょんがら』『津軽蔵人』。

地元のお客様を大切にされているため、首都圏ではほとんど無名の酒蔵さんです。

私も今回の蔵巡りに出なければ、多分知ることがなかったと思います。

ところが、ここにも聞き逃すことのできない物語がありました。

現蔵元(9代目)玉田陽造氏の波乱に満ちた酒造り人生ですのお話です。
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江戸時代初期の1685年(貞享2年)に、弘前藩主からの命で初代の玉田善兵衛氏は藩士から

御用酒蔵の蔵元へ商売替えをして酒造業を始めたそうです。

創業以来320年を超え歴史を抱える酒蔵です。

(それにしても、やっぱり士農工商って、かなり柔軟な封建制度だったんですねえ。)

蔵は正面から見るとそれほど大きくは見えないのですが、中に入るとチョットした体育館のような

大きな木造建築物でした。

玄関脇の事務所の上には明かりとりなのでしょうか? おしゃれですねえ。
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お蔵へ到着したのは午後4時を回ったころで、その日の仕事は一段落つく時間帯でした。

一応はアポも入れての訪問だったのですが、それでも造り最盛期のため蔵人さんたちの

緊張感と疲労感を強く感じ、お邪魔だろうなあと小さくなってしまいます。

一人の蔵人さんに夕暮れの薄暗いお蔵の中をザッと見せていただきました。


巨大な甑(こしき)。 

私が今までに見た中では最大級。 他にも中型と小型のものがあり使い分けているようです
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麹室(こうじむろ)です。
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三浦酒造さんは石造りでしたが、こちらはレンガ造りの室です。

やはり、寒い気温の断熱効果を狙ったものなのでしょう。


ここでの驚きは、巨大な木造建築の中に、いくつもの大きな土蔵が建っていることでした。

蒸し場を除いて、酒の仕込み、貯蔵はほとんど土蔵の中で行うという構造なのです。

ですから、このように立派な土蔵にお酒を送るホースがかかっていたりします。
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やはり、木造だけでは温度調節が無理な土地柄ということなのでしょう。


それにしても立派な土蔵です。 とても土でできているとは思えません。
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現在ではこういうものを作れる技術は残っていないと聞いています。

木造部分は100~150年の寿命でしょうが、土蔵は玉田酒造創業以来のものなのでしょう。

大変な歴史を感じるお蔵さんですが、近く道路の拡張工事のため、道路に面した塀などの一部が

取り壊されるとのことで、大変残念です。


お蔵を見せていただいた後、玄関脇の事務所へ戻って蔵元社長 玉田陽造氏に少しだけお話

を伺うつもりだったのですが、酒造りの裏話も交えてなんと1時間近くもいろいろなお話を聞く

ことができました。

また、長くなりますのでそれはあす以降に続けます。





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by sakenihon | 2009-02-25 00:16 | 酒蔵めぐり  

本日の一献  《 豊盃 『ん』 》

f0193752_2346879.jpg豊盃の普通酒『ん』をいただいてみましたので、感想をご報告。

開栓して冷やで一口。

まあ、『普通酒』という範疇ではくくれません。

軽やかな吟醸香さえ漂います。

飲み口はかなりすっきり。

ほとんど雑味らしい雑味もありません。

飲み飽きしない、誰にでも嫌われることがない酒。

その軽やかさは、特に女性には受けると思います。

三浦酒造さんの良心を感じると同時に、今要求されている酒質を

冷静に把握された上で提案されているなと感じました。


次に、40度程度のお燗をしてみました。

残念ながらお燗で旨味が膨らむことはありませんでした。

それなりにアル添されているため、スッキリの反面膨らみを期待するのはチョット無理なようです。

danchuの記者さんもきっと冷やで飲んだんだと思います。

『冷やで美味しく毎日飲める酒』としては秀逸と思います。

麹米60%、掛米65%で1800円という価格を考えれば『ん』はキレがあって、飲み飽きせず

かなりのお薦めです。


青森の味付けは雪国にしては思ったほど濃くなく、しょっぱくなく、どちらかといえば淡白でした。 

そのためお酒も柔らかい口当たりで、旨味を大事にした辛くはないタイプが多いようです。

f0193752_0325527.jpg それを念頭に置いて、行きつけの御徒町『吉池』さんで

北海道産の『こまい』の一夜干を購入してきました。

身がホクホクの一夜干しで、塩辛くはありません。

それにしても吉池さんは産地表示が徹底しています。

特に『自社工場製』は安心して買えます。


当然ですが、『ん』のスッキリした飲み口には、淡白で薄塩の『こまい』は邪魔することなく、

ピッタリの肴でした。 

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おいし~ぃく いただきました。  感謝、感謝。



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by sakenihon | 2009-02-24 00:50 | 本日の一献