人気ブログランキング |

タグ:日本の風景 ( 124 ) タグの人気記事

 

河村瑞賢 西廻り航路開拓 【塩飽衆】

河村瑞賢が幕府に提出した企画書の一番は「使用する船の選定」です。

東廻り海運では堅牢さと航海技術の優秀さで伊勢近辺の船を使いました。

今回はもっと要求レベルが高いし、もっと広い選択が可能です。

そこで、瑞賢が選んだのが【塩飽衆(しわくしゅう)】でした。


徳川封建制下では領土は幕府直轄の「天領」とそれ以外の「大名領」が原則。

ところが、どちらにも属さない一種の「自治領」が存在したらしいのです。


現在、岡山と高松を結ぶ瀬戸大橋が通る”与島”とその西側に連なる本島・牛島・広島など、

二十以上の島を塩飽諸島と呼びます。
f0193752_29530.jpg
この島々を本拠にしていた塩飽水軍(元は海賊)がおりましたが、信長の本願寺攻め、

秀吉の小田原攻め、朝鮮出兵などに加勢して手柄を立てたことで、秀吉から特別の加護を

受けました。

秀吉は中心的な島民650人(塩飽衆)に朱印状を与え、独自の自治を許したのです。

その後徳川家康・秀忠も同様の取り扱いを許しました。

彼らは日本一の航海技術と堅牢で精密な船舶を持っていただけでなく、人心が純朴だったようです。


瑞賢は西廻り海運において、彼らに白羽の矢を立てました。

何かの事業を行う時、『人・物・金』が重要といわれます。

瑞賢は、とりあえずこれで”人”については選択を終えたのでしょう。

幕府も塩飽衆のことは十分知っていたでしょうから、反対はしなかったでしょうね。


塩飽衆は全盛期の元禄期には船数200槽、船員3000人まで拡大し全国で活躍していました。

彼らの足跡は津軽・松前まで残っているそうです、

彼らの操船技術はその後も進歩し続け、日本の海運に大きく貢献したようです。

咸臨丸のアメリカ航海時の水夫50人中35人が塩飽衆だったと聞くと驚きます。

明治以降の海軍でも塩飽衆出身者が活躍したということです。


また、彼らは金毘羅信仰が厚く、金毘羅の旗を押し立てて各地の港に寄港しました。

金毘羅参りが盛んになるのは江戸中期からですが、金毘羅信仰拡大にも塩飽衆の影響が

大きかったようです。



※今回の記載内容は「北前船 寄港地と交易の物語」(無明舎出版)からの受け売りです。)


いつものんべえのつぶやきを読んでくださり感謝感謝です。
「酒ブログランキング」ってのに参加しています。
ワンクリックがのんべえの励みになります。
こちらのバナーをポチっとお願いしま~~~す。⇒⇒⇒ にほんブログ村 酒ブログへ

by sakenihon | 2009-08-21 02:36 | 日本の歴史  

ブラブラ終着 勝鬨橋(かちどきばし)

銀座から晴海通りのブラブラ歩き。

ぎょぉ! 魚のビル? 
と思ったら、ビジネスホテル。 さすがは築地。
f0193752_153499.jpg


そして終着の”勝鬨橋”はもう夕暮れ。
歩いて渡るのは初めて。
f0193752_0503075.jpg

橋中央部分が跳ね上がる可動式の橋。
1940年完成で、今は跳ね上がることはもうありません。
歩くと、真ん中部分だけガタガタ揺れることがよくわかります。
可動部は今でも固定されてないんですね。 
高所恐怖症ののんべえはハラハラドキドキ。
f0193752_0254818.jpg

橋の右側の高いビルはニチレイの本社。 左が築地市場。
すごく納得の組み合わせ。
f0193752_031448.jpg
(左への横連続写真)
f0193752_0351318.jpg
(さらに左へ連続)
東京タワーも視界の中。
f0193752_0384698.jpg
(さらに左へ)
魚河岸はここへ来るずっと前、江戸時代には日本橋の野村証券本社の場所にあったそうです。
灘からの”下り酒”を運んできた五百石、千石の樽廻船の姿を思い浮かべてしまいます。
でも当時の河はこんなに大きくも深くもなかったんでしょう。
f0193752_0402625.jpg

下の写真の高いビルは”聖路加タワー”
このビルの先が八丁堀あたり。 
河村瑞賢の自宅があった霊厳島もそのあたりだったそうです。
f0193752_122824.jpg

中断したままの”河村瑞賢伝”を久々に再開したくなりました。



いつものんべえのつぶやきを読んでくださり感謝感謝です。
「酒ブログランキング」ってのに参加しています。
ワンクリックがのんべえの励みになります。
こちらのバナーをポチっとお願いしま~~~す。⇒⇒⇒ にほんブログ村 酒ブログへ

by sakenihon | 2009-08-10 01:11 | 日本の風景  

八丈島のくさや

いつもこのブログにコメントいただいている、三宅島のmbabanomeさんのブログ『目指すはjunk garden』で、三宅島のお祭りの様子が詳しく紹介されています。
f0193752_11181718.jpg
噴火による全島避難解除後、初めての大きなお祭りということで滅茶苦茶気合いが入ってます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

先日の銀座ぶらり散歩の途中で、のんえべも「東京のまつり」に遭遇しました。

築地本願寺境内で夏祭りやってました。
f0193752_22511368.jpg

こちらは、いかにも都会の納涼祭です。
でも、場所が場所だけに迫力ありました。
f0193752_22515323.jpg

築地という”地の利”で模擬店も”模擬”ではなくて”プロ”の店がずらり。
この後の飲み会の約束がなければ、ここで2~3杯飲んでいたでしょう。
f0193752_2256306.jpg

八丈島からの出店もありました。
(残念ながら三宅島ではありませんでした・・・)
f0193752_22571334.jpg

思わず、”くさや”を購入。
昔、八丈島の民宿で朝食に出た”くさや”以来、くさやは大好きです。
都内でも焼いた物とか、瓶詰は手に入るのですが、堅いんです。
新鮮でやわらかい”くさや”はあまりないんですよ。
f0193752_233256.jpg

家で焼くとまたまた家族の嫌われ者です。
カミサンには「近所迷惑でしょ!」と叱られました。
まあ、そんなこっちゃメゲませんがね・・・・


”三宅島の祀り”と”築地の祭り”、どちらもそれぞれ”現代東京のまつり”ですね。
その幅の広さが面白い。




いつものんべえのつぶやきを読んでくださり感謝感謝です。
「酒ブログランキング」ってのに参加しています。
ワンクリックがのんべえの励みになります。
こちらのバナーをポチっとお願いしま~~~す。⇒⇒⇒ にほんブログ村 酒ブログへ

by sakenihon | 2009-08-07 23:08 | 日本の風景  

東銀座 三原橋交差点界隈 つづき

カラッとしない日が続きます。
梅干しを干せずに困ってます・・・

さてさて、昨日のつづきです。

東銀座・三原橋交差点の群馬県アンテナショップ『ぐんま総合情報センター』を出て約100歩。

今度は岩手県のアンテナショップ『いわて銀河プラザ』を発見!
晴海通り沿い、歌舞伎座の正面です。
f0193752_16504627.jpg
日本橋~銀座~有楽町~新橋は各都道府県のアンテナショップの集積地ですね。
各地の新鮮な特産品が手に入る、全国でも稀なエリアですね。

当然、目指すは地酒コーナー。
おお! これは、充実の品揃え。 
各県アンテナショップの中でもこの陳列スペースは最大級です。
すべて冷蔵保管というのもアンテナショップでは珍しい。
写真には写ってませんが、さらに横にリーチイン冷蔵庫があります。
生系・大吟醸系はそちらに保管されています。
さすがは南部杜氏の古里、岩手県。
f0193752_16584010.jpg

最上段の手前のある変わった形のボトルは『あさ開』さんの『水の王』ですね。
本当に水のような、低アルコール大吟醸酒。 (”水のような”は、誉め文句なのかな?)


ここでまず目にとまったのがこれ。f0193752_17205561.jpg
f0193752_18424440.jpg

酔仙酒造さん『雪っこ』
「活性原酒」と表記があるにごり酒。

「酵母や酵素は生きている生のお酒だが、醗酵は休止している状態」だそうで、噴き出す心配はないようです。
f0193752_18532297.jpg
火入れせずに、どうやって発酵を”休止”させているのか?
チョット不思議なお酒です。
ワンカップまでありましたので、今回はワンカップを購入。

このお酒、醸造用アルコールばかりでなく”糖類”も添加されています。
かなり甘めに造ったお酒のようです。

これとそっくりのお酒が土佐高知の赤岡という海辺の町にありました。
高木酒造さんの『おり酒』です。
火入れはしていますが、やはり敢えて糖類を添加しているにごり酒です。

高木さんによると、(特に高齢の)漁師さんから人気絶大なんだそうです。
特にワンカップが人気なんだそうです。
船上で潮風にあたりながら疲れた体を休めるには、濃厚な甘さと手軽なワンカップがいいのかもしれません。

話が脱線したようですが、酔仙酒造さんがある陸前高田市も岩手県南部の港町です。
それもカツオやマグロなどの遠洋中心の漁師町です。

酔仙酒造さんも高木酒造さんも、北と南で離れてはいるけれど、遠洋漁師さんがお客さんの酒蔵。
そこに、糖類添加の甘いにごり酒が残っているのは偶然ではないように感じますよね。
疲れを癒す日本酒は、日本人の労働とも深いかかわりがあるということでしょうね。

今宵は頭にタオルでも巻いて漁師になった気分でカップ酒?
でも、パソコンばかりで運動不足ののんべえには、この酒の味はわからないかもなあ・・・


そして、もう一本。
f0193752_1859648.jpg
宮古市の菱屋酒造さん
『千両 男山 特別純米 銀河の流れ』です。
(岩手県は宮沢賢治の影響で、”銀河”が多いですね。)

菱屋酒造さんは岩手県中部の漁師町、宮古市で嘉永5年(1852年)創業の小さな酒蔵さん。

お世辞にも洗練されているとはいえないラベルデザインのこの酒を選んだ理由は、この商品POPの殺し文句
f0193752_19154720.jpg

田酒を醸していた杜氏さんと聞けば、飲んでみたくなります。
辻村杜氏のことは存じませんが、いつ頃まで西田酒造さんにおられたんでしょうかね?
もう随分なご高齢なんでしょうか。
お詳しい方、教えてくださ~い。



いつものんべえのつぶやきを読んでくださり感謝感謝です。
「酒ブログランキング」ってのに参加しています。
ワンクリックがのんべえの励みになります。
こちらのバナーをポチっとお願いしま~~~す。⇒⇒⇒ にほんブログ村 酒ブログへ

by sakenihon | 2009-08-06 19:55 | 日本の風景  

東銀座 三原橋交差点界隈

昨日はexciteのサーバー交換メンテナンスの影響で、長時間にわたりご迷惑をおかけしました。
それにしても12時間も止まってしまうって、チョット困りますね。

昨日は東京へ出かけておりました。
やっぱり東京は刺激がいっぱい、情報いっぱい、ネタいっぱい。

空いた時間に銀座から晴海通り沿いを勝鬨橋まで歩きました。
途中、デジカメでパチパチやりながら。
全くの御上りさんです。

東銀座の歌舞伎座前の三原橋交差点界隈は特にネタの宝庫でした。
f0193752_1842328.jpg


歌舞伎座の筋向いの角には明治初年創業、”江戸手ぬぐい””足袋”の『大野屋』さん。
小さな古い民家のようなたたずまいの店舗です。
f0193752_1995433.jpg
そして、少し視線を上げると、

巨大な『白鶴』の看板。

こんなところに、白鶴酒造東京支社

その名も「白鶴ビルディング」

銀座の一等地に自社ビルとは・・・

さすが大企業ですな。


白鶴HPを見ますと「銀座でつくったお米で、銀座生まれの日本酒を造る!」というセミナーの参加者を現在募集中です。  
ビルの屋上で稲を栽培しているようです。 

その他にもミニ寄席などいろんなセミナーをやってるみたいです。
白鶴さん、普段は馴染みがないけど、お世話になっちゃおうかな・・・・・


大野屋さんから信号を渡ってすぐの角に、 『ぐんま総合情報センター』なるお店を発見。

群馬県のアンテナショップです。f0193752_19305823.jpg
もちろん、のんべえは地酒コーナーへ。
f0193752_192914.jpg


またまた無知を晒しますが、”群馬の酒”っていままで飲んだ記憶もなくイメージが全くありません。
とりあえず、ならんだ瓶を一本づつ見ていると、
気になる一本がありました。
f0193752_19431256.jpg表ラベルの口上が、のんべえの琴線をプルプル震わせました。

『日本酒度と酸度はあえて公表しておりません。

お酒の味は数字に惑わされず、

ご自身で感じていただければ幸いです。』


いいねえ~~ガツンと来たぜ!

いったいどんなお蔵さんだい? 

まずは一本買って試してみなけりゃな!
しかし、まさかこんな展示台の上で光に晒されたものを売ってるんじゃなかろうな・・・・
と聞いてみたら、販売分はバックヤードの保存されているそうで、一安心。
と思ったのも束の間、「現在在庫切れ」ということで購入できず。

このお酒、前橋市の柳澤酒造さんの『桂川』というお酒です。
帰って、ネット検索してみるとやはり人気のお蔵さんみたい。
みなさんご存知でした? 
若い兄弟杜氏で醸していて、今は吟醸系の『結人(むすびと)』という銘柄の方が人気なようです。

さらに、嬉しいのは『甘口の酒』にこだわっているとのこと。
通常の三段仕込みの後に、あえて”もち米”で四段目をやるんだそうです。
みりんの醸造にも”もち米”を使います。 
”もち米”を使うと甘さが違うのでしょうか? すっごく興味があります。

甘口にこだわる理由がまたいい!(以下、HPから抜粋)
『現在の生活環境は多少変わりましたが、男女共、肉体労働の多い土地柄には変わりありません。仕事を終えて自宅に戻り、お風呂に入り晩酌で2合ぐらいお酒を飲む。疲れた体が自然に甘味を欲しがるのですね。大吟醸のように甘味を感じるお酒では物足りないのです。本当に甘味(ブドウ糖)の存在する力強いお酒でないと満足しないのです。そのような土地柄ですから、幣蔵の「上州一 桂川」が求められたのでしょう。』

地元の生活とか味覚から生まれた酒の味、ということですね。
これはこのブログのコンセプトにピッタリ!!!
”運命の出会い”のような・・・・・ただ、現物が手元にないのが残念。

そして、自らの酒の特性を以下のように総括しています。
『幣蔵代表酒、「上州一桂川」等は、ブドウ糖を多くさん残して、甘口のお酒をいかに、五味と調和して甘味だけを強調しないように、スッキリ飲めるかを求めているお酒です。』

本当に期待が膨らみます。
来週、また東京に出てゆきますので、今度こそゲットしてきます。

f0193752_2225673.jpg代わりにといっては失礼ですが、別の一本を購入。
桐生市の隣、渡良瀬川沿いに位置するみどり市の奥村酒造さんの酒。 『起龍』純米吟醸

これを選んだ理由。
地元産酒米『若水』を使っていたからと、
裏ラベルの精米歩合が手書きだったから。
なんとなく・・・
f0193752_2222939.jpg



三原橋交差点界隈のネタはまだあります。
次回つづけま~す。



いつものんべえのつぶやきを読んでくださり感謝感謝です。
「酒ブログランキング」ってのに参加しています。
ワンクリックがのんべえの励みになります。
こちらのバナーをポチっとお願いしま~~~す。⇒⇒⇒ にほんブログ村 酒ブログへ

by sakenihon | 2009-08-05 22:26 | 日本の風景  

日本一の酒蔵密集地はどこ?

明治初期の一時期には3万もの酒蔵があったそうです。
今のコンビニの店舗数にも匹敵するほど。
どんな田舎街にも2つや3つの酒蔵があった時代があったんですね。

そんなことを考えながら、現在の酒蔵分布を調べてみました。
すると、大変意外な結果が出てしまいました。
各都道府県の面積と酒蔵の数から作った、『都道府県別酒蔵密度』のランキング。
上位には当然、新潟県、秋田県が・・・・・・・・ところが!

f0193752_133679.jpg

なんと!都道府県の面積対比で酒蔵数が多いのは、福岡・佐賀・滋賀なんです。
これは、驚きの結果ではありませんか?

特に、焼酎大国九州の2県がワンツーというのは全くの想定外。
もう少し調べてみようと、福岡県と佐賀県の酒蔵地図を・・・
(共に各県の酒造組合のHPより)
f0193752_1391882.jpg
f0193752_1393714.jpg

どちらの県も、南部の有明海~筑後川沿いに酒蔵が集中しています。
二つの県をまたいだ、狭い地域に60ほどの酒蔵が集中している様子がわかります。

このエリア、間違いなく日本一の酒蔵密集地ですね。
なんで焼酎王国九州でこんな現象が起こるのか?
まったく理解不明ながら、すごく嬉しい!
すぐにでも行ってみたくなりました。

戦前は炭鉱が多かった場所で、需要は大きかったのでしょう。
筑後川の水運を利用して大陸への輸出が盛んだったという説もあるようです。
でも、どうして現在でもこんなに酒蔵が存続できているのか? 不思議です。

以前から佐賀の日本酒消費量が多いのが気になってましたので、このエリアは私にとって今後の研究対象になりそうです。

のんべえの出身地は福岡県福岡市。
たしかに、子どもころには近くに酒蔵があって、その店先で「角打ち(かくうち)」がありました。
当時のオヤジたちがスルメなんかを肴に、店先で立ち飲みしてました。

でも福岡を離れてすでに30年。
現在の福岡市では焼酎が絶好調で日本酒の影は薄いのです。

なのに県南部にはこんなに酒蔵が残っていたなんて・・・・
福岡県南部の久留米市~大牟田市付近の日本酒動向。 調べてみたいと思います。

帰省の際に足を延ばしてみます。
もう3年帰ってないが・・・・
帰省の予定、作ってみます・・・・(そこまでやるか?)




いつものんべえのつぶやきを読んでくださり感謝感謝です。
「酒ブログランキング」ってのに参加しています。
ワンクリックがのんべえの励みになります。
こちらのバナーをポチっとお願いしま~~~す。⇒⇒⇒ にほんブログ村 酒ブログへ

by sakenihon | 2009-07-29 02:08 | その他いろいろ  

新橋 『酒亭菊姫』

三連休で遠出をされている方も多いようですね。
高速道路の渋滞緩和協力のためにも、のんべえは家でチビチビやっております。


先日の銀座・数寄屋橋の庫裏さんで小一時間の暇つぶしをしたのは、
新橋の酒亭菊姫で一杯やる予定があったため。

菊姫直営の飲み処が酒亭菊姫です。
以前から興味津々だったお店。

タイミング良く都内で一杯やることになっていたとはいえ、
先日のにごり酒への酒呑親爺さんのコメントに単純に反応し、場所を決めてしまいました。

烏森神社からすぐの飲み屋が連なる路地の一角にちょっと小奇麗な佇まいでありました。

しかし、今回目標にしていた『鶴乃里』という季節限定酒は売り切れ。
特に珍しいお酒との遭遇はありませんでした。
庫裏で先に飲んでしまった罰かも・・・・

で、山廃三種飲み比べセットで、菊姫気分を味あうことに。
f0193752_043683.jpg


そのあと、いろいろいただいたのですが、一番印象に残ったのが最初に出された先付けの一品。
季節柄、ほうずきを模ったものですが・・・

f0193752_0512494.jpgこれ、なんだろう?とおっかなびっくり口に含むと、
なんとスモークした紅鮭で巻いたチーズです。

日本酒にスモークサーモンとチーズ?
ちょっと意外な取り合わせ。
しかし、以外どころかド真ん中の取り合わせでした。
普通のサーモンではなく、脂が少なくさっぱりして旨みも濃い”紅鮭”の選択がニクイ。
チーズはナチュラルチーズですが、多少やわらかめで香りも優しいものでした。

これ自体、手が込んでいて素晴らしい一品なのですが、もし淡麗でフルーティーな薫り重視の日本酒と合わせていたら、きっと酒の邪魔になってしまい酒を殺すことになっていたでしょう。

ところが、米の旨みが強い濃醇な菊姫のお酒は、この肴に負けることはなくバランスがとれて、お互いを引き立て合います。

ここの料理長さんは料理はもちろんですが、菊姫の酒質を十二分に理解され菊姫に最も合う材料と味付けでお料理を提供されていることに思い至り、感激しました。
(菊姫直営だから当たり前かもしれないが)

思いっきり飲んで食べたら軽く1万円は超える店です。
もし次回の機会があればお酒は抑えてでもコース料理を試してみたい店です。
でも、無理かなあ・・・だれかご馳走してくださ~い。 宝くじ当たれ!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
昨年、 菊姫さんにも行ってきました。
金沢駅から北鉄石川線という私鉄で加賀一の宮行きの電車に揺られて約30分。
中鶴来(なかつるぎ)という駅で降りて徒歩5分ほど。
(その途中には『萬歳楽』の小堀酒造店さんもあります。ここのもいい酒!)

日曜日で蔵の中は見れませんでしたが・・・・売店窓口が開いており、老人一人で店番。
なんとお蔵元様でした。
訪れる人もなく、少しお話ができました。ラッキー!
来た甲斐あった~と心が震えたのが昨日のようです。
f0193752_1191911.jpg
↓この写真の赤い車の先に小さな川(水路)が流れているのですが、山からの流れであろう水が怒涛のように音を立てて流れていました。水の豊かな場所であることが肌身で感じられました。
f0193752_120524.jpg
↓立派な菊姫さんの建物がお蔵です。
一番上の階から下に向かって仕込み作業が流れるようにできているそうです。
甑も上の方にあるらしいっす。 
一階には材料搬入と完成品出荷のためのトラックの出入り口がありました。
古るそうでいて合理的。 これが菊姫の酒造り。
f0193752_1201740.jpg

ここよりもっと山の方に新しく平成蔵という新蔵ができているそうです。
最新設備が酒造りを手助けしていますが、肝心な部分は人間の手仕事。
その手仕事をさらに正確に、ミスをなくすための最新設備。
それが菊姫の酒造りの考え方。

この考え方、酒質が全く正反対の山口の獺祭の桜井社長と非常に似ていて面白い。
材料全量が山田錦というところも共通。
石高もどちらも2500石程度。

できるお酒は違えども、『熱い心と合理的な思想』これが今の酒蔵には必要なのかも。

菊姫さんのHPは大変面白い、役に立つ、おすすめです。
『造り』や『酒道入門』など読み物満載です。

ん~~、お気に入りの酒蔵のことになると、ついつい熱くなって時間を忘れます。
また、右肩が痛くならないうちにおしまい。
明日も手を振りながらの散歩(リハビリ)しま~す。



いつものんべえのつぶやきを読んでくださり感謝感謝です。
「酒ブログランキング」ってのに参加しています。
下のバナーのワンクリックでランキングがアップし、のんべえの励みになります。
お手数ですが、一日一回のご協力お願いしま~す。

酒ブログランキングへ⇒⇒⇒ にほんブログ村 酒ブログへ

by sakenihon | 2009-07-20 02:21 | 本日の一献  

〆の四献目 『駒泉 純米吟醸 生原酒』

銀座・数寄屋橋『庫裏』さんでの最後の一杯。

青森七戸町の、盛田庄兵衛酒造店の酒。
『駒泉 純米吟醸 生原酒』

f0193752_2203641.jpg
佐賀、滋賀、大阪と来て、いきなり青森まで飛んでしまったのは、今年2月の青森酒蔵巡り旅で知った『華想い』についつい惹かれたから。

『華想い』は華吹雪と山田錦を両親に持つ、青森県の酒造好適米。

山田錦の男性的なキレの良さと華吹雪の女性的なまろやかな旨みを兼ね備えた、私の好みにかなりピッタリとくるお酒になるようです。

今回の駒泉も私にとってはかなり高評価で、この日ここでいただいた4銘柄の中では、一番好きなタイプのお酒でした。

f0193752_22181097.jpg
微かですが、くるみのような、藁のような、穀物っぽい独特の香りがあって、実りを連想させてくれるようで、飲んでいて豊かな気分になれました。

寒い東北の地で、寒さに耐えて寡黙でいながら自分を見失わず、優しさも兼ね備えている、そんな青森県人の印象と重なるお酒でした。

自分の好みは淡麗で薫りが強いフルーティータイプではなく、しっかりした旨みの濃醇タイプであることを、再認識させてもらった銀座のチョイ飲みでした。




【庫裏さん追加情報】

以上、4つの銘柄を酔酔といただいて席を立つまで、約1時間。
実はそれぞれ60mlの小グラスでしたので、4つ合わせても240ml。
本当のチョイ飲み。 お会計はお通し代も含めて以下の通りの超明瞭会計。
f0193752_0482742.jpg

酔っぱらうのが目的なら居酒屋の方がいいですね。
でも、いろいろお酒を体験できるコストとしてはリーズナブルだと思います。

なお、銘柄は一週間ごと(木曜日ころ)に総入れ替えされます。
各銘柄一本だけの仕入れで、それが終わればSOLD OUTとなります。
ですから、今回のんべえが飲んだ銘柄と同じものは次回は飲めません。

庫裏のマスターはまだ30代の口数少ないおとなしげな青年。
もともと酒屋の息子さんで、子供のころから酒に囲まれて育っただけのことはあり、暇な時には面白い話も聞けます。
大変落ち着いた、大人のんべえの空間です。



いつものんべえのつぶやきを読んでくださり感謝感謝です。
「酒ブログランキング」ってのに参加しています。
下のバナーのワンクリックでランキングがアップし、のんべえの励みになります。
お手数ですが、一日一回のご協力お願いしま~す。

酒ブログランキングへ⇒⇒⇒ にほんブログ村 酒ブログへ

by sakenihon | 2009-07-19 01:14 | 本日の一献  

酔酔っと三献目 『秋鹿 純米吟醸生酒』

銀座・数寄屋橋『庫裏』さんでのチョイ飲み報告が続いてます。

つづいて三献目は大阪の『秋鹿』 能勢産山田錦50%精米の純米吟醸生酒。
大阪府豊能郡能勢町の秋鹿酒造さんのお酒。

f0193752_1744088.jpg
のんべえが最近まで奈良の春鹿とゴッチャになってた秋鹿。

すっきり爽やかな淡麗な飲み口です。
聞くとこの酒は問屋流通系の銘柄。
蔵直系は別にあって、そっちは山廃っぽい対照的な酒質とか。
流通ルートによって酒質を使い分ける。これもマーケティングかな。

のんべえが以前に飲んだのは蔵直系かな?
今回の淡麗系であれば春鹿と混同はしなかったはず・・・
いろいろ納得の一杯でした。



”能勢町”は京都府亀岡と兵庫県丹波篠山に挟まれた大阪府最北の町。
等高線の幅がせまい山に囲まれた町です。
寒暖差が大きく、いい山田錦ができる条件が揃っていることが想像できます。

秋鹿酒造さんは南北に長い大阪府17蔵中最北の酒蔵。
自営田での自家栽培で山田錦を栽培し、平成15年以降は全量純米造りとなったお蔵さんです。

f0193752_17581734.jpg
(from hirotannica

実は近くにはもう一軒の”酒蔵” 『能勢酒造』さん。
ところが、この”能勢酒造”さんは昭和47年に酒類製造をやめて、ミネラルウォーターやサイダーの製造に移行。 すでに”酒造”は社名だけになっています。

しかし、それも当地の水が釈迦ヶ岳の花崗岩層を透過した桜川の名水であったが故の事業転換だそうで、水と米に恵まれた土地柄であることは間違いないようです。

秋鹿さんには、この地の利を活かして、いい酒を造り続けてほしいものです。
機会があったら、こんどは蔵直系の濃醇な秋鹿と春鹿の飲み比べをしたいもんだあ・・・



いつものんべえのつぶやきを読んでくださり感謝感謝です。
「酒ブログランキング」ってのに参加しています。
下のバナーのワンクリックでランキングがアップし、のんべえの励みになります。
お手数ですが、一日一回のご協力お願いしま~す。

酒ブログランキングへ⇒⇒⇒ にほんブログ村 酒ブログへ

by sakenihon | 2009-07-18 18:41 | 本日の一献  

第二献 『七本槍 純米大吟醸 木槽垂れ口直汲 渡船生原酒』


数寄屋橋の庫裏での二献目は、滋賀県冨田酒造さんの
『七本槍 純米大吟醸 木槽垂れ口直汲 渡船生原酒』
 
f0193752_1913014.jpg「船渡」は山田錦の父方株となった酒米。 
滋賀県さんの船渡を50%まで磨いた大吟醸酒を槽搾りして、
滴り落ちてきた酒をそのまま瓶詰めしましたってお酒ですね。

澱引きもされていない、薄いにごり酒。

ピチピチとした発泡感が舌に心地いい生酒。

こちらは開栓後数日経過していたようです。
開栓直後であればもっとシュワッと感が強かったかな?

立ち香は豊かだけど、含み香は穏やかなゴールデンデリシャス。

甘い香りに惑わせれそうでいてキレがいいのは渡船の酒質かな?

蔵のブログに搾り時の動画がアップされていました。(槽とヤブタの両方あります。) ⇒HP動画

f0193752_1926342.jpgf0193752_19235688.jpg



冨田酒造有限会社は滋賀県伊香郡木之本町にある江戸初期(天文年間)創業。
250石造りの小さな小さな酒蔵。
f0193752_2061394.jpg
(冨田酒造HPの写真画像転写)

木之本町は琵琶湖の最北湖岸に位置した北国街道沿いの宿場町。
加賀の殿様も江戸への参勤交代でも必ず通った街。
古くは北前船が敦賀に降ろした物産が京都・大阪へ運ばれたルートとも重なる要衝の街。

多くの旅人がその途中に立ち寄って、囲炉裏にあたりながら熱燗で体を温めた風景が見えるよう。
f0193752_201556.jpgf0193752_20153592.jpg
(木之本観光協会HPより写真画像転写)

同じ通り沿いには酒蔵がもう一つ。
日本で五番目に古いという1532年創業の酒蔵『山路酒造』さんも健在。

しかし、残念ながら最近の滋賀県の日本酒はかなり影が薄い。

先般の日本酒消費ランキングでもかなり下位でした。
さらに県の酒造組合のホームページがない数少ない都道府県の一つ。

造るほうも、飲むほうも、いま一つの感あり。
歴史が泣いているのでは・・・・

こんなにいい酒造れる蔵があるのに、誠に残念!


 第三献につづく・・・・・




いつものんべえのつぶやきを読んでくださり感謝感謝です。
「酒ブログランキング」ってのに参加しています。
下のバナーのワンクリックでランキングがアップし、のんべえの励みになります。
お手数ですが、一日一回のご協力お願いしま~す。

酒ブログランキングへ⇒⇒⇒ にほんブログ村 酒ブログへ

by sakenihon | 2009-07-17 20:24 | 本日の一献