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鶴来 もう一つの酒蔵 萬歳楽

菊姫の鶴乃里から始まって、ずっと石川付近のネタになってしまいました。

読む方は飽き飽きだと思います。 今日で終わりにします。


菊姫から歩いて数分の距離に、もう一つの酒蔵があります。

萬歳楽の小堀酒造店です。
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どちらも”兵庫県吉川町特A地区産山田錦””手取川の水”を使っています。

ところが、この二つの酒蔵には大きな大きな違いがあります。


ご存知の通り、菊姫は濃口杜氏がおられた酒蔵。 

いまでも能登流・濃口流が底流に流れる酒蔵だと言えると思います。

これに対して小堀酒造店で昭和47年から平成16年4月までの33年間、杜氏を務めた

中居清杜氏は南部杜氏なのです。

中居杜氏は南部杜氏の神様 平野佐五郎杜氏の弟子で”現代の名工”でもあります。


ですから、歩いて数分の距離で使う材料も同じなのに、今でも酒質は全く違います。

重厚な菊姫に対して、萬歳楽はスッキリ、やさしく、軽快なお酒のイメージ。

やはり宮城・岩手のお酒に通じるものがあります。


面白いですよね。 

”米” ”水” ”土”も重要ですが、造り方によって全く違ったお酒になるんですから。

”菊姫”と”萬歳楽”を呑み比べて”能登流”と”南部流”を比較するのも面白いですね。



中居清杜氏の伝記が広島の『富久長』今田酒造さんのサイトにあります。

これ、面白いです!

蔵元と杜氏のイザコザまで書かれていて、きれいごとではない”杜氏の生活”がよくわかります。


【中居清杜氏の伝記】 (今田酒造HP ささびと屋 より)
 (無茶苦茶長い文章ですので、「加賀の菊酒の覚醒1~4」だけでもどうぞ・・・)

 ① 酒界に60余年

 ② 挑む

 ③ 言い伝え

 ④ 人となり

 ⑤ 黎明

 ⑥ 名杜氏の胎動

 ⑦ 加賀の菊酒の覚醒1

 ⑧ 加賀の菊酒の覚醒2

 ⑨ 加賀の菊酒の覚醒3

 ⑩ 加賀の菊酒の覚醒4

 ⑪ 夢のしずく


明日、日曜日は木内酒造さんの酒造り体験です。 
行ってきま~す。



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by sakenihon | 2009-10-18 00:32 | 酒蔵めぐり  

石川県の酒蔵分布と水


調子に乗って、こんなものを作ってみました。

細かいのでクリックデ拡大してみてください。
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石川県付近の酒蔵の分布です。(能登半島は入ってません)

先日、白山市付近の分布図作ったところ酒呑親爺様から「もう少し広範囲に」のコメント。

つい、乗せられてしまいました(笑)。


金沢市・白山市・能美市・小松市・加賀市と日本海に沿って名のある酒蔵が並んでます。

壮観ですねえ~~。 『旨い酒ベルト地帯』とでも名付けましょうか!

この地帯の酒蔵は白山山系の水脈が使われていることが見てとれますね。

西は福井市を流れる九頭竜川まで白山水系のようです。


ただし、『同じ水系=同じ水』ではありません。

タンタンさんから教えていただいたのですが、金沢市内を流れる”犀川”流域には

”大桑層”という貝殻層があって、犀川独特の水質を作りだしているんだって。

この貝殻層は200~260万年前の恐竜時代の地殻変動でできたというから、はなしが大きい。


この、カルシウムを豊富に含んだ水を福光屋さんでは『百年水』と呼んでいます。

水源・水系だけでなくそれぞれの河川流域の地質でも水質は変わるんですね。

勉強になります。


上の地図には富山県の西半分も掲載しています。

砺波市、南砺市、高岡市にはこれまた いい酒蔵がたくさんありますね。

砺波平野を流れる庄川、小矢部川もやはり白山水系です。

ですから、このエリアの『若駒』 『三笑楽』などは金沢の酒の親戚筋にあたるわけですね。

少し驚きなのは”立山”というお酒ままで白山水系のお酒のようです。

おいおい、看板に偽りあり?


”富山の酒”というと立山水系の硬水を使った辛口というイメージがあるのですが、

実際に立山水系の水が使われているのは黒部市、滑川市、魚津市などの酒蔵に限られるようです。

銘柄では『銀盤』 『幻の瀧』 『黒部峡』などなど。


富山市内を流れる神通川が立山水系と白山水系の境界線。

神通川は飛騨高山付近が水源で、立山と白山の間と流れて富山湾に注いでいます。

神通川沿いには『満寿泉』『羽根屋』などの銘酒がありますね。

 
”米”も大切ですが、その米を育てるのは”水”。 

水を育てるのは”山”であり”土”であり”土壌”。

その歴史を遡ると恐竜時代まで・・・・・・  

おお~スンゲー壮大な話になってしまったよー


結論らしい結論はなにもありませんが、”富山の酒=立山水系=辛口”というような

単純な図式でお酒の傾向を語ることはやめたほうがよさそうですね。

お粗末!

最近地図で遊ぶのが楽しくなってきましたよん。



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by sakenihon | 2009-10-16 22:54 | 日本の風景  

菊姫 『鶴乃里』


少し引っ張ってしまいましたが、『鶴乃里』の感想です。

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お酒のデータは上の写真の通りで、山田錦精米65%の山廃純米酒です。

総量1t仕込みのAAAランク山田錦を長期低温で限界まで発酵させたものを、

きめ細かい低温管理のタンク貯蔵でじっくり熟成させたお酒、ということです。

その結果の価格が720mlで2100円、1.8Lは4200円と、かなりのいいお値段。

IWC(インターネット・ワイン・チャレンジ)というイギリスのワインコンテストのSAKE部門

の純米酒の部で2007年ゴールドメダルを獲得しています。

IWCは4月開催ですので、出品酒は1年以上寝かせたものだったと思います。

全国新酒鑑評会には背を向け、IWCへは出品しているあたり、菊姫の主張が見えます。

菊姫の吟醸酒はすべてアルコール添加なので、吟醸酒部門での出品は無理なのか?


またまた前置きが長くなってしまいました。(年をとるとクドクなります。ごめんなさい。)


さて、本題の感想です。

【開栓 1日目】

まずは冷えたままで1杯。

舌の上をとろとろと流れるような重厚な口触りで、甘みを感じます。

精米65%なのに雑味は全くありません。 スッキリとした飲み口でキレは申し分なし。

複雑な旨味と薫りが一体となって口中に広がります。

メロン・梨・巨峰・バラの花・・・・・なんと形容していいか? いろんな薫りが見え隠れ。

ただし、酸は少しきつめです。

ピリピリした酸ではなくて、重めで喉の奥に響くような酸でした。

お燗も試してみましたが、個人的には冷えたものを口の中で温めながら楽しむ方が好きでした。


【開栓 2日目】

酸が多少抜けて、少し穏やかな感じになっていました。

酸が抜けた分、旨みが感じられ印象は”重厚”から”濃醇”へと微妙に変化。

薫りの複雑さは変わらず。


【開栓 4日目】

さらに酸が抜けて随分飲みやすくなりましたが、逆に1日目が懐かしい感も。

キレの良さ、薫りの豊かさは変わりません。

やはり、このお酒の醍醐味は1日目だったかも。

問題は強い酸や旨味とバランスが取れる肴の取り合わせなのかも・・・・

そこで、ちょうどお鍋にあった”牛スジと大根の煮物”を一緒に試してみました。
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悪くはないのですが、まだ牛スジの方が負けてます。(味付けが薄すぎたか・・・?)

もっと濃厚なシチューとかステーキ、ゴルゴンゾーラチーズなどと合わせてみたく

なりました。 石川名物の”へしこ鯖”でもいいかも・・・・ 

このお酒はあくまでも食中酒なんだと思います。

イギリスのコンテストで評価された理由がわかる気がしてきました。



このお酒で私が一番印象的だったのは”薫り”です。

ほのかですが吟香が漂います。そこに熟成香が乗っかって複雑な薫りに。

精米65%でも最高のお米で吟醸造りをすればこうゆう薫りが湧いてくるんだなあ~~

”香り”ではなく”薫り”と表現したくなる大変ふくよかで、奥深い薫りでした。


メロンのような、梨のような、巨峰のような、ナッツ、薔薇の花のような・・・・

いろいろな表現ができる薫りでしたが、もしこのお酒が(それらがなにもない)江戸時代に

存在していたらどんな形容をされたでしょう?

高貴な花、”菊の薫り”に喩えられたことはなかったのでしょうか・・・・

”菊酒”とはそんなところから生まれた表現なのかも・・・・などと勝手な妄想を抱きながら

楽しむことができました。

また、これを数年寝かせるとどんな古酒になるのか?との想像も楽しいものです。


正直なところ、個人的好みに対してはこのお酒は少々重すぎました。

もう少し酸が柔らかくスッキリとしたものが好きなのです。

しかし、この重たさは満寿泉を思い出させます。

やはり能登四天王 濃口杜氏直伝の能登流の特徴なのかもしれません。

そう考えると、濃醇な能登流純米酒の一つの典型として十分楽しめる一本でした。



【菊酒】
”菊酒”の呼称の起源には諸説あるようです。

白山比咩神社の祭神菊理媛からとの説のほか、金沢市内を流れる”犀川(さいがわ)”

の別名(雅名)を菊水川
と呼ぶことから、などです。

いずれにしても、豊かな水とお米を使ったこの付近のお酒が京都・大阪などを含めた各地で”菊酒”

として高く評価されていたことに間違いはありません。


造り手、米、水、時間、そして酒の神様 すべてに感謝。



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by sakenihon | 2009-10-15 14:30 | 本日の一献  

利き酒会に行ってきました。


今日は都内で開催された利き酒会にお邪魔してきました。

本来は酒販店さんや飲食店さん向けの催しなのですので、まさに”お邪魔”です。

いろいろ利いてきましたが、特に印象に残ったものをご紹介。

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新潟県南魚沼市の青木酒造さんの『鶴齢』。f0193752_23375034.jpg

もともと酸が軽くてサラリとしながら、旨味はしっかり。

食中酒として大変いいお酒。

20BYからは”越淡麗”という新しい酒米を

積極的にに使いはじめているそうです。

”越淡麗””山田錦””五百万石”の交配種で

収穫時期は9月後半。

「やわらかくてふくらみがある」という説明通りの印象でした。

鶴齢さんの持ち味とピッタリの酒米のようで、鶴齢さん人気がますます上がりそう。




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富山県富山市の富美菊酒造さんの『羽根屋 純吟 富の香仕込 生原酒』f0193752_2346144.jpg

"富の香”はこれまた富山県で交配された新しい酒米で、

”山田錦””雄町錦”の交配種だそうです。

グラスを口に近付けただけで、エステル臭(梨系?)が立ちます。

聞くと”1801”という高エステル生成酵母を使っているそうです。

酸は柔らかくサラリと飲みやすいお酒で、香り系がお好き

な方は要チェックかもしれません。




そして、一番のお気に入りはこれでした。

静岡県掛川市、 土井酒造場『開運』f0193752_0163731.jpg

赤磐雄町を使った純米吟醸。

さらさらでありながら、ふくよか。

やさしい香りにまろやかな旨味。

雄町ってこんなに美味しかったんだ、と

あらためて気付かされた感じです。

飲み飽き無縁で、一人で一升瓶が空きそう。

今年はタンク一本だけの仕込みで、蔵にも

在庫はわずからしいです。

1.8L 3400円と少し高めですが、

見つけたら購入をおススメします。

(というか、私が買いたい・・・)


美味しいお酒が多くって、吐き出さずについつい呑みこんじゃいます。

終わった時にはいい気持になってました。

まだまだ、修業が足らないですなあ・・・・・





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by sakenihon | 2009-10-14 00:37 | 本日の一献  

菊姫の里 鶴来(つるぎ)

昨日の記事に対していろいろとコメントをいただきありがとうございます。

なんだか話が広がって、酒呑親爺様からもう少し広い範囲でという2次元的拡大の

ご提案をいただいたと思ったら、タンタンさんからは貝殻層という時間軸でのご教示

をいただき、3次元的な広がりもありそうな気配で、3連休を使って出来るだけ

がんばってみたいと思います。

おもしろい”酒の向こう”になりそうで、皆さまありがとうございます。


f0193752_18572657.jpgさてさて、それでは菊姫『鶴乃里』のご報告

といきたいところですが、少しお時間をください。

昨夜、一杯だけ利いてみましたが、あと2~3日

置いての方がいいレポートが出来そうです。



昨夜時点での印象を表現すると・・・

『とろとろじわ~っ』 って感じです。


今回は菊姫の酒蔵がある『鶴来(つるぎ)』という場所についてまとめておきたいと思います。

金沢市街地から”北陸鉄道石川線”という私鉄電車で手取川を遡って約30分。
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終点の一つ手前の”中鶴来”という無人駅で降りると間もなく菊姫が見えてきます。
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手取川が近くに流れ、近くに”萬歳楽”の小堀酒造店もあります。
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鶴が来ると書いて”鶴来”。 

美しい水と田園風景の中に、鶴が舞い降りていたのでしょうか。

今回購入した『鶴乃里』の銘柄名もここからきたのでしょう。


鶴来という場所は扇状地の根元、扇の”かなめ”の部分ですが、今は寂しい田舎町。

中鶴来の次の駅(終点駅)は”加賀一の宮駅”

菊姫の新蔵”平成蔵”があります。

さらにそこには駅名のとおり、『白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)』という

由緒ある神社があります。
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この神社の創建は2000年以上前、紀元前です。

全国2000社の白山神社の総本社で、白山を神体山とし白山山頂に奥に院が

あるという、なんだかすんごい神社です。

山や河川にも神々の力を感じていた人々の時代。 まるで宮崎駿の世界ですね。

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この神社の祭神である白山ひめ大神(しらやまひめのおおかみ)は

『菊理媛神(くくりひめのかみ)』ともよばれます。

菊姫の最高級大吟醸『菊理媛』はここから頂いたんですね。

山の神様はやはり女性ですね。

カミサンのことを”やまのかみ”っていうもんなあ・・・

いやいや、それより”もののけ姫”の方がロマンがあっていい・・・って、また宮崎駿。



”山の神様”は春になると里に下りてきて”田の神様”になるといわれ、農耕には

大変重要な神様です。

江戸時代には前田家の殿様の加護も厚く、鶴来への街道は参拝者で大変栄えたようです。

現在は寂しい田舎町ですが、ここに”菊姫””萬歳楽”という二つの酒蔵が

江戸初期から栄えてきたのも納得ができます。


秋深く 山へ帰る神様へ感謝をこめて、菊姫”鶴乃里”今夜も一献。


今では初詣以外には参拝客も少ないようで、2009年11月1日で鶴来~加賀一の宮間は廃線
となってしまうそうです。
今後、菊姫に行くときは中鶴来のひとつ前の”鶴来”下車となります。
ちょっと寂しいなあ・・・



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by sakenihon | 2009-10-11 22:00 | 酒蔵めぐり  

白山菊酒呼称統制機構?

石川の菊姫さんの『鶴乃里』という限定酒が出荷されました。

f0193752_18325020.jpg毎年、この時期に出荷される純米酒です。

10月2日に蔵元を出荷され、一部の特約店にしか並ばないお酒とか・・・

そんなことを聴きますと、ついつい飲んでみたくなります。

成田の青野酒店さんに予約しておきました。f0193752_18391249.jpg

瓶の首にこんなラベルが 

夏に買った”菊姫のにごり”

には確かなかったはず・・・

と、裏をみるとまた別のラベル。 ↓↓

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『白山菊酒呼称統制機構』ってなんだあ~?

と、調べてみましたら平成17年8月に白山市の5つの酒蔵が共同して立ち上げた

”白山菊酒”ブランドの認証団体です。

平成17年に松任市や鶴来町などが合併して”白山市ができたのがキッカケのようです。

”白山市”って日本酒ファンにはいい名前ですね。


5つの酒蔵とは、 

『菊姫』(菊姫)    天正年間(1570~1600)創業

『満歳楽』(小堀酒造店)  享保年間(1716~1736)創業

『手取川』(吉田酒造店)  明治三(1870)年創業

『天狗舞』(車多酒造)   文政六(1823)年創業  

『高砂』(金谷酒造店)  明治二(1769)年創業

さすが酒処”白山” すごい顔ぶれ。


”白山菊酒”の品質基準は以下の通りだそうです。
  ❶ 「加賀菊酒」の伝統を受け継ぎ、「こく豊かで品格ある風味」をコンセプトとし、
    各蔵元の個性が活きた清酒であること。
  ❷ 白山市内で醸造し瓶詰めしたものであること。
  ❸ 原料水は、白山・手取川水系の自家井戸から採取したものであること。
  ❹ 原料米は、国産の格付け一等以上の酒造好適米のみを用いたものであること。
  ❺ 麹歩合は、20%以上であること。
  ❻ 酒母は、「生」「山廃」または「速醸」であること。
  ❼ 精米歩合は、70%以下であること。
  ❽ 「増醸」「液化仕込み」による清酒でないこと。

この中で一番のハードルは④の条件。 

逆にいえば兵庫県産の最高級山田錦を安定確保できる酒蔵にとっては、他の蔵との

差別化ができるという戦略かぁ・・・・

夏に購入した”菊姫にごり酒”も兵庫県吉川町産特Aの山田錦が使われていたけど、

今回のは特定A地区産のさらにAAAとなっているよ!

この差がラベルに現れているってこと? 

なんか凄いもの買っちゃた。 こんなの利く自信なぃょ~



これを機会に改めて地図を見てみると、「あ~ら、きれいな扇状地」。
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(クリックしたら大きくなりますよ~)

青い線が手取川。  遠く白山から流れてきてます。

そして、2本の赤い線の内側の扇状地が白山市。(小学校の社会科の教科書みたい。)

右上の白っぽい部分が金沢市の市街地。 色が違いますねえ。

扇状地は緑色で田んぼばかりとわかります。 水が豊かなんでしょうね。

扇状地の要の部分に『菊姫』と『萬歳楽』があり、そのほかの3つの蔵も扇状地の中

にきれいに収まっています。

昔はこの三角形の中に十数の酒蔵があったそうですが、うなずけます。

5軒の酒蔵はもちろんですが、この美しい扇状地の風景もずっと残ってほしいものです。


(”菊酒”がなんで”菊酒”というのかの起源は諸説あってはっきりしないようです。)

講釈ばかりたれてないで、そろそろ栓を開けますか!

では、お味の方はまた明日。




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by sakenihon | 2009-10-10 20:17 | 酒蔵めぐり  

宮寒梅 ひより 純米大吟醸

f0193752_2338343.jpg 宮城酒蔵巡り で蔵元で購入してきた寒梅酒造さんの

『宮寒梅 ひより 純米大吟醸』をチビリチビリといただいています。

”ひより”は近年宮城県で交配された新種の酒米で、

自社栽培自家醸造は寒梅酒造さんだけ。

もっと早くレポートしたかったのですが、苦戦しておりました。

このお酒、フルーティー系です。

実は、のんべえは”フルーティー”は苦手なんです。

キライなのではなくて、普段フルーツをほとんど食べないので、

フルーツに関するボキャブラリーが乏しいのです。

どのように表現したらいいのか自信がないのです。

言い訳からのスタートですみません。


で、考えた末。このお酒の特徴は『キャンディー系』としました。

上立ち香はおとなししいフルーツ系。 (フルーツだけどなんの香り??って感じ)

口に含むとさわやかなカルピスのような甘酸っぱい酸味。(ヨーグルト臭がするわけではなく)

味は甘くはないのですが、香りのせいで甘~く感じます。


そして残り香が印象的。

”イチゴキャンディー”をカリッと噛んだ後のような甘い香りが広がります。

メロンでもなく、梨でも、バナナでもなくイチゴです。 

これは初代宮城酵母からの特徴でしょうか?

舌に残るのではなく、鼻腔に広がり、後を引きます。(キレが悪いのではありません。)


食中酒ではなく、食後の〆にさわやかな香りを楽しむお酒だと思います。

寝る前に一口だけいただくと、いい夢見れるかも・・・

こうゆうお酒が一本冷蔵庫に入っていると、晩酌のバラエティーが広がって楽しいですね。


酵母は宮城MY酵母のはずですが、寒梅酒造さんのお酒は全般に香り系のようです。

この特徴はお米由来なのか、酵母由来なのか、造り由来なのかわかりません。

たぶん全てが絡み合ってこうなるんでしょうね。

もう一度、寒梅酒造の岩崎社長にお会いする機会があれば、もっと詳しく聞いてみます。


やっぱり、良く分からないレポートになってしまったな~?

ちょっと不完全燃焼のレポートですが、以上です。 

お粗末!!


★ 写真の瓶のラベルが少し浮いています。
  寒梅酒造さんも全量瓶貯蔵ですので、購入時にその場で貯蔵冷蔵庫から取り出した瓶に
  岩崎社長直々に急いでラベルを貼っていただいたので、こうなってしまいました。
  これも蔵で買ったという証拠のようなもので、思い出の空瓶になりそうです。




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by sakenihon | 2009-10-08 01:01 | 本日の一献  

宮城酒蔵巡りを振り返って

先日の新橋ぶらりで、ビール(発泡酒?)の安さと対照的に、
『ランキング1位 獺祭入荷 900円』なんて張り紙も目につきました。
磨き50(2835円)が、なんでワンショット900円になるのか・・・・
いい酒をより手頃な価格で、という蔵側の想いを飲み手に伝えるのは容易ではありません。

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【宮城のお酒の印象】

今回の宮城県の酒蔵巡りは、蔵巡りというより食べ歩き飲み歩きでした。

購入したお酒(4合瓶7本)も飲みつくしました。

するとほとんどのお酒に共通する印象がありました。

「軽い」 「フレッシュ」 「酸が弱い」 「キレがいい」 「やさしいフルーティーな香り」

もちろん、それぞれに個性豊かなんですが、共通点も強く感じたんです。

従来の私の宮城の酒のイメージは、「比較的重厚で芳醇」「豊かな米の味わいと香り」でした。

私の古いイメージと現在のイメージは明らかに違っていました。



【宮城酵母の変化】

帰ってきて、お酒を味わいながら少し調べましたら、その原因らしきものが・・・・・・

それは”酵母の変化”です。

以前は”初代宮城酵母”と呼ばれる酵母が多用されていました。

50年ほど前から浦霞の故平野佐五郎杜氏が使っていた、吟醸香を良く出す酵母です。

昭和40年に宮城県酒造組合醸造試験所により分離され、宮城県内と平野杜氏の弟子

だけに使用が許され、”浦霞酵母””平野酵母”とも呼ばれていました。

その後、昭和60年からは(財)日本醸造協会によって清酒用協会12号酵母として

全国の酒蔵で使われるようになりましたが、その後変異してしまい平成7年以降は

ほとんど使われていないようです。

私のイメージに残っていた”宮城の酒”のイメージは、この”初代宮城酵母”で醸された酒

のものだったのかもしれません。


現在の宮城のお酒の使われているのは、初代宮城酵母を親として、平成12年に開発された

”宮城マイ酵母”(正式名称:宮城酵母 MY-3102株)です。

”宮城マイ酵母”の特徴は・・・
「親株である初代宮城酵母に比べてもろみ後半の発酵が良好で、製成酒の酸度も低く、

また製成酒の味が酸度の違い以上に酸味の立たないやわらかなものとなりました。

やわらかな口当たりとスッキリした後味を特徴とする宮城の純米酒造りに適したものでした。」

(こちらのページからの抜粋⇒ 【宮城県産業技術総合センター】

この記載内容が、今回感じた宮城のお酒のイメージにピッタリ当てはまります。

今回感じた違和感の裏には、この酵母の変化があったのではないかと思うのです。

「宮城の酒は良く知ってるから・・・」と近年あまり飲んでいなかったようです。

その間に酒質が大きく変化していたようで、お恥ずかしい限りです。

今回の経験で古い情報を更新することができました。 

お酒は毎年変化してますね。 油断できません。(苦笑)



【酵母がもたらす酒蔵の変化】

”県産米を使った純米酒造り”に合った酵母の開発に成功したことで、

『宮城県の純米酒宣言』も可能だったのかもしれません。

”宮城マイ酵母”が使われ始めた時期と、新澤酒造さんの”伯楽星”がデビューした年が

ピッタリ符号するのも偶然ではないような気がします。

反面、ご本尊の浦霞さんは、初代宮城酵母から分離した独自の酵母を使い、蔵の味を

守っておられるようで、酒質も旧来の面影を残していました。

老舗の立場があるだけに、酒質の急激な変化には苦慮されているかもしれません。

酵母の変化がもたらす新旧交代劇を見るようです。

伯楽星も浦霞もどちらも本当に大好きな酒です。

それぞれの立ち位置で、守るべきは守り、変えるべきは変え、

旨い酒を醸し続けていただきたいものです。



9月12~14日の3日間で、廻った酒蔵は14蔵。

準備不足のため外観だけの見学が多かった今回の蔵巡りでしたが、またまた多くの方に

お世話になりました。

感謝 感謝です。

 新澤酒造   愛宕の松 伯楽星 f0193752_1665963.jpgf0193752_1682899.jpgf0193752_1691010.jpgf0193752_1613425.jpg
 一の蔵    一の蔵 
 寒梅酒造   宮寒梅 
 田中酒造   真鶴 
 中勇酒造   夢幻 
 山和酒造   わしが國 山和 
 橋平酒造   玉乃緒
 平孝酒造   日高見
 墨廼江酒造  墨廼江
 小嶋総本店  東光
 千松島     千松島
 吉岡酒造   志ら梅f0193752_16104878.jpgf0193752_16112571.jpgf0193752_16115948.jpgf0193752_16124759.jpg
 阿部勘酒造  阿部勘 おもたか
 佐浦      浦霞

 (巡った順 敬称略)
 



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by sakenihon | 2009-10-03 16:24 | 酒蔵めぐり  

浦霞禅と平野重一杜氏

今年も第4コーナーを廻ってしまいました。 残り3カ月ですねえ。
昨夜はサラリーマンの聖地”新橋”をブラブラしてきました。
チョット高そうなお店は閑古鳥。 居酒屋はボチボチ。 立ち飲みは大繁盛でした。
ビール一杯220~230円はあたりまえ。 180円という店まであってビックリ。


日本酒の美味しさを初めて知ったのが『浦霞禅』でした。

まだ”吟醸”とか”純米”という言葉も知らなかった1985年頃だったと思います。

その旨さと香りに「なんだこりゃ!!!!」でした。

現在の商品(写真右)には瓶の肩ラベルに”純米吟醸”と表記されていますが、

以前(写真左)は”陶酔鏡”としか書かれていない一級酒でした。

今思えば、これがのんべえが”初めて飲んだ吟醸酒”。 特別の思い入れがあります。f0193752_20214721.jpg
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浦霞禅が発売されたのは昭和48年。 

最も早く市販された吟醸酒の一つだと思います。

この浦霞禅を造ったのが平野重一杜氏です。

私に日本酒の素晴らしさを教えていただいたのが、平野重一杜氏ともいえますね。

詳しくはこちらのページへ⇒ 【浦霞禅誕生物語】 f0193752_22183958.jpg

そんなのんべえの想いが通じたのでしょうか。

蔵見学の最中に偶然通りかかられたのです。

平野杜氏手造りの杉玉の下で感激のツーショット。

大感激で体が震えましたよ。


のんべえが生まれる前からずっと酒造りを続けてこられたと重みと同時に、

とても80歳とは思えない軽やかな身のこなし。 みなぎる活力を感じました。

大きな思い出になりました。


【浦霞禅が飲める店】

和の鉄人、道場六三郎さんのお店。 銀座『懐食 みちば』f0193752_22595949.jpg

そこで720ml瓶そのままで提供されるのは浦霞禅ただ一つ。

一度だけ行ったことがあります。

コースで饗される完璧な和食の数々。

浦霞禅がどの食材にも負けない、邪魔しない、舌が疲れないお酒だと改めて感じました。

あまりにロングセラーで目新しさはありませんが、いまだに最高の食中吟醸酒だと思っています。

 


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by sakenihon | 2009-10-02 23:08 | 酒蔵めぐり  

塩竈の銘醸蔵 浦霞

今回の酒蔵巡りの最後は『浦霞』の酒蔵、株式会社佐浦さん。

創業は1724年(享保9年)。5代藩主伊達吉村より、鹽竈神社の御神酒を納めるようにとの

御下命を受けたのが始まりです。その前は糀屋だったようです。

現在は総石高13000石、特定名称酒比率97%、吟醸比率50%の酒蔵です。
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こちらは予約制で蔵見学ができるのですが、酒蔵の中には入れず外側からの説明のみ。

ラッキーだったのは、平日の訪問のためマンツーマン(正確にはマンツーウーマン)で

対応いただけたこと。ゆっくり話が聴けました。

浦霞の蔵は本塩釜の駅から徒歩3分ほど。 ほとんど駅前的立地。

元は埋立地だったところで、地盤が軟弱なんだとか。

その補強のために蔵のいたるところが石造りとなっています。
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f0193752_2311935.jpg土台として全体に敷き詰められたのが稲井石(仙台石)。 

蔵元佐浦家の家紋(丸に違い丁子)の暖簾をくぐって蔵通路へ。f0193752_2401843.jpg
正面に見える大きな瓦屋根が吟醸系専門の大正蔵。 その手前が麹室。

大正蔵は土台に”秋保石”、壁は”野蒜石”、麹室は”塩釜石”と、とにかく石づくし。

現在の建築基準法では再建不能だとか。

通路の先には大きな杉玉。 ビニールシートの向こうは非吟醸系を造る享保蔵。

しかし、立ち入りはここまで・・・
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ところが、のんべえの必死さが伝わったのか、ビニールシートを開けて覗かせていただけました。

そこには大中小3つの木桶ありました。

浦霞は『桶仕込み保存会』にも加わり、昔ながらの木桶仕込みの造りも行っています。
 
仕込みを前にして木の乾燥を防ぐため水が張ってあります。

木桶仕込みでは三段仕込みに小→中→大と桶を変えて仕込むのだそうです。  ほぉ~~っ
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浦霞には名誉杜氏として平野重一杜氏がおられます。 

今年で80才になられますが、今でも蔵人の指導のために蔵へ出ておられます。

平野重一杜氏の叔父様(父上の弟)が南部杜氏の親分中の親分、故平野佐五郎杜氏

平野重一杜氏の若いころは木桶が現役で使われていました。

平野重一杜氏が木桶造りを再開した最大の目的は、自動化が進む酒造りの中で、

若い蔵人に酒造りの基本とか真髄を伝えることだそうです。

素人でも木桶での温度管理の難しさは想像できます。

そこには多くの知恵が隠されているのでしょうね。


すこし中途半端ですが、今回はここまでです。

次回続けて平野重一杜氏、浦霞禅、宮城酵母のお話をさせていただき、

今回の酒蔵巡り旅報告の締めとさせていただきます。




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by sakenihon | 2009-10-01 03:42 | 酒蔵めぐり